【週1チャレンジ】英語力を底上げ!ワンポイントクイズ-復習編②-

【週1チャレンジ】英語力を底上げ!ワンポイントクイズ-復習編②-

2024年02月05日 09時00分

英語が口から「パッ」と出てくるような瞬発力を身に着けるには、 基本語と呼ばれる、動詞、前置詞、句動詞 や慣用表現を体系的をしっかりマスターすることが大切です。

週1回更新の『ワンポイントクイズ』は、『すぐに使えるビジネス英会話』の一部を解説付きクイズとして出題。
今回はこれまで出題したクイズの復習編!
あなたは10問中何問正解できますか?隙間時間にチャレンジ‼

問題と回答

第1問

空欄を埋めてみましょう!

It’s not easy to(   )the hurdle, but we’ve got to do it somehow.
その障害を越えるのは簡単じゃないが、なんとかしなくちゃいけない

正解はこちら

正解は
It’s not easy to clear the hurdle, but we’ve got to do it somehow.

clearは、動詞の場合、「邪魔なものを取り除く、澄んだものにする」というのがコアです。
さらに、邪魔なものを避けて通過するということから「超える;通過する」などの意が展開します。
「ハードルを越える」は clear the hurdle といいます。

その他、鼻づまりの友達に、
Try this. It helps clear a blocked nose.
といえば
「これを試してごらん。詰まった鼻をスッキリさせる䛾に効くよ」
といった感じです。
頭をすっきりさせるという状況でも clear を使い、

Let me take a walk to clear my head.
(頭をスッキリさせるのにちょっと散歩させて)

のようにいいます。

Ladies and gentlemen, we have been cleared to take off.
という飛行機のアナウンスは
「皆様、ただ今離陸䛾許可がおりました」
という意味です。

離陸を邪魔するものがなにもないということです。


第2問

以下の空欄には、”lift“か”raise“が入ります。
どちらが適切か考えてみましょう。

Let’s all (___________) our glasses and have a toast.
さあ、グラスを手にとって乾杯をしましょう。

正解はこちら

正解は
Let’s all raise our glasses and have a toast.

lift も raise も「高く上げる」ということで区別するのがなかなかむずかしい動詞です。
liftのコアは、「まっすぐ持ち上げる」
一方、raise は「手にしているものを現状よりさらに高くする」というものです。

Let’s raise our glasses.
という場合、手にしているグラスをさらに高くするということです。

Raise your hand if you have any questions.
「質問があれば手を挙げなさい」
でも、下げた状態で手を高く上げるというところに raise が生かされています。

I was born and raised in Yokohama.
(私は横浜で生まれて育てられた)
は raise も「赤ちゃんの状態からさらに高く(大きく ) する」 ということです。


大声を出す状況でも raise one’s voice を使い、
Don’t raise your voice here. We’re in the library.
「ここでそんなに大きな声をあげないで。ここの図書館だよ」のようにいいます。

Don’t get angry. Anger will raise your blood pressure.
といえば
「怒らないで。怒ると血圧が上がるよ」
ということです。


第3問

以下の空欄に同じ単語を入れてみましょう。

(___________) your pencil in your right hand.
右手に鉛筆を持ちなさい

He (___________) the world record in100 meter dash.
彼は100メートル走で世界記録を保持しています

正解はこちら

正解は
Hold your pencil in your right hand.

He holds the world record in100 meter dash.


hold は対象が物の場合、「つかむ」が典型的な意味合いになります。
Hold your pencil inyour right hand. (右手に鉛筆を持ちなさい)
がその例です。

hold の対象は具体的な物だけでなく、
hold a fancy idea
「変な考えを一時的に抱く」
hold a party
「パーティーをやる」
hold a meeting
「会議を行う」
といった意味合いになります。

世界記録を維持しているという状況で
He holds the world record in 100 meter dash.
と言いますが、 keep the world record との意味合いが異なります。

hold だと「一時的に」という意味合いがあるため、「いつかは破られるかもしれないが、今は保持している」という意味合いになり、keep だと「世界記録を破られずに維持し続けている」というところに強調点が置かれます。


第4問

以下の空欄には、”speak“か”talk“が入ります。
どちらが適切か考えてみましょう。

My parrot (___________) .
オウムがしゃべる

My parrot (___________) .
オウムが(私に)話す

You just listen to me. Don’t (___________) back.
私の話を聞きなさい。口答えはしないで

正解はこちら

正解は
My parrot speaks.
オウムがしゃべる

My parrot talks.
オウムが(私に)話す

You just listen to me. Don’t talk back.
私の話を聞きなさい。口答えはしないで


「オウムがしゃべる」だと、一方的に言語音を真似るだけなので
My parrot speaks.
となりますが、言葉を理解して会話相手になってくれると飼い主が考えていれば、
My parrot talks.
となるでしょう。
頻度的には、
My parrot talks.
のほうが多いかもしれないですね。

「口答えする」はやりとりが関与することから talk を使い、
You just listen to me. Don’t talk back.
(私の話を聞きなさい。口答えはしないで)
のように表現します。

なお、独り言は英語ではtalk to oneself といい、
Stop talking to yourself.
(独り言を言うのはやめて)
のように使います。


第5問

以下の空欄に入る前置詞を考えてみましょう。

the shadow (__) the window
窓に映る影
a ladder (__) the wall
壁にかかっているはしご

正解はこちら

正解は

the shadow on the window
窓に映る影

a ladder on the wall
壁にかかっているはしご

on“のコアイメージは「…に接触して」

on って「上に」じゃないの?と思った人も多いでしょう。
on“を「上に」と訳しても問題ないという場合もありますが、「上に」という日本語にとらわれると、
the shadow on the window
のような表現が理解できなくなってしまいます。

「壁にかかっているはしご」も
a ladder on the wall
と表現します。

ずばり”on“のコアは「接触関係」を表します。
リンゴがテーブルにある状況だと
The apple is on the table.
となり、馬に乗っている男性を指す場合も
The man is on the horse.
といいます。


第6問

以下の空欄には、”hit“か”strike“が入ります。
どちらが適切か考えてみましょう。

He (________) the fastball into the bleachers.
彼は直球を打って観覧席に叩き込んだ

(________) while the iron is hot.
鉄は熱いうちに打て

正解はこちら

正解は
He hit the fastball into the bleachers.
彼は直球を打って観覧席に叩き込んだ

Strike while the iron is hot.
鉄は熱いうちに打て

hit“はコア「ねらった対象にバンと当てる」ということで、当たったところを強調する動詞です。

「大当たり」は
You hit it! といいます。

誰かがコツンと頭を叩いたとき、
Someone hit me on the head. と言います。

爆弾が標的に当たり、爆発したという状況だと
The bomb hit the target and exploded instantly. となります。

一方、”strike“は「何かで(が)ガツンと打つ」というのがコアイメージです。

「鉄は熱いうちに打て」という成句は、
Strike while the iron is hot. といいます。

「大きな柱時計が 9 時を打っている」という状況も strike がぴったりで、
It’s striking 9 on the grandfather clock. と表現します。

hit“は瞬間的な動詞ですが、”strike“は反復的に打つ状況でも使えるため、進行形も自然です。


第7問

以下の空欄には、”say“か”tell“が入ります。
どちらが適切か考えてみましょう。

You can (________) that again.
まったくその通り。

(________) me, what did you do last night?
ねえ、教えて。昨夜は何をしたの?

正解はこちら

正解は
You can say that again.
まったくその通り。

Tell me, what did you do last night?
ねえ、教えて。昨夜は何をしたの?

sayのコアは「ある内容をいう」というものです。
一方、tell のコアは「相手に内容を伝える」というもので、内容の伝達がポイントとなります。

「前に言ったように」という場合も、”say” は内容だけを問題にするため
I said before
となりますが、”tell”は「誰かに伝達する」ということから
as I told you before
と youを必要とします。


第8問

以下の空欄には、”shut“か”close“が入ります。
どちらが適切か考えてみましょう。

I’d like to (_____) my bank account.
銀行口座を閉じたいと思います。

The door banged (_____).
ドアはバタンと音をたてて閉まった。

正解はこちら

正解は

I’d like to close my bank account.
銀行口座を閉じたいと思います。

The door banged shut.
ドアはバタンと音をたてて閉まった。


“close”と”shut”はとても紛らわしい動詞です。
どちらでもよい場合が多々あります。
“close” のコアは、「端と端を近づけて閉じる」というもの。 開いているものを閉じる(閉める)というのが基本的な意味で、
「店を閉める(操業を止める)」「取引を完了する」「話を終える」
などの意味合いで用いられます。

演説を締めくくるときはclose がピッタリで、
The President closed his speech with a quote from Lincoln.
(大統領はリンカーンの言葉を引用して演説を締めくくった)のようにいいます。

一方、 “shut”は「隙間なくピシャッと閉める」がコアで、”close”のように両端を近づけて閉じるというよりもむしろ、閉める瞬間を強調する動詞だと言えます。
「指をドアに挟む」は
shut one’s finger in the door
といい、”close”では不自然です。
また、「大口を叩くのを止めてくれる?」などは
Shut your big mouth, will you?
のように”shut”がピッタリです。
さっさと口を閉じなさいということです。


第9問

以下の空欄には、”stay“か”remain“が入ります。
どちらが適切か考えてみましょう。

Much still (________) to be done.
まだやるべきことが残っている。

The weather will (________) fine.
好天は続くでしょう。

正解はこちら

正解は

Much still remains to be done.
まだやるべきことが残っている。

The weather will stay fine.

“stay”と”remain” はともに「残る」という意味があり、
He stayed there. He remained there.
「彼はそこに残った」
という意味合いです。
しかし、 “stay” と “remain” には本質的な違いがあります。

remain のコアは「周囲の変化があっても、残る」ということ。
野球の実況で「最終イニングが残るのみとなりました」は
Only the last inning remains. となります。
remain の名詞には「残り物、遺跡」などの意味がありますが、コアの意味が生かされ ていますね。
100 から 50 を引けば、50 が残るという際にも
If you take 50 from 100, 50 will remain. といいます。

一方、 “stay”「ほかの場所に行かずに、そこに残る」がコアです。
He stayed there. だと、「彼は別の場所にいかないでそこに残った」という感じです。
ラジオなどで広告が入る際に、 Stay tuned. というコトバをよく耳にします。
これは「他のチャネルに移らないで、そのまま残っていて」ということから
「チャンネルを動かさないで」という意味になります。


第10問

以下の空欄には、”lay“か”lie“が入ります。
どちらが適切か考えてみましょう。

The responsibility (_______) with me.
責任はぼくにあります。

(_______) your weapons in front of you.
武器を前に置きなさい

正解はこちら

正解は

The responsibility lies with me.
責任はぼくにあります。

Lay your weapons in front of you.
武器を前に置きなさい

“lay” と “lie” は他動詞と自動詞の違いですが、この2つは英語を母語とする人の間でも混乱されやすいそうです。
意味の展開からすれば lay のほうが圧倒的に多くみられますが、lie の場合にも「横たわる」だけでなく「場所が位置する」「問題・責任などがある」などの意味合いでも使われます。

lay のコアは「置く」といっても「平らな状態に置く(横たえる)」ということです。
どこに位置づけてもよい put とは異なります。
無造作に置くのではなく、ていねいに置くという意味合いを感じ取ることができます。
The hen laid eggs. (鶏が卵を産んだ)
では卵が動かないように静かに横たえて置くという感じが出ています。
置く目的が意識されれば、lay bricks (レンガを積む) 、lay turf (芝生を敷く) のような状況でも lay を使います。

一方、lie は自動詞で「横たわる」というのが基本で、「うつ伏せ(仰向け) に寝る」は
He lies on his face (back). といいます。
抽象的な場合で、「問題がここにある」という際にも
The problem lies here. と表現し ます。
すばらしい未来が君を待ち受けている、という場合も
A great future lies before you. と表現できます。
成り行きにまかせようということを
Let things lie.といいます。
物事を横たわったままにしようという意味合いです。



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今週も元気に過ごしましょう!
See you next week!