日本人講師のワンポイント【reallyを置く位置でニュアンスが変わります】

日本人講師のワンポイント【reallyを置く位置でニュアンスが変わります】

2022年06月16日 10時00分

日本人講師のワンポイントレッスンでは、外国人講師にはなかなか聞くことが難しい英文法や英語学習の質問について解説していきます。
解説を担当するのは産経オンライン英会話Plusでレッスンを提供中の日本人講師です!

日本人講師のご紹介はこちら
https://human.sankei.co.jp/ourtutors/japanese/

本日の質問

日常英会話 English Daily Conversation (General) 中級 B1 Lesson55
I really don’t know.「良く知らない」
Maybe they did not really look at her resume.「レジュメをちゃんと見なかったんだろう」
と、reallyの位置がdon’t/did notの前と後、2つのパターンが出てきます。意味やニュアンスに違いがあるのでしょうか?

日常英会話教材はこちら
https://human.sankei.co.jp/textbook/daily-conversation/b1/

解説

reallyは、すぐ後に来る言葉を直接修飾しており、どの言葉の前に置くのかで、文全体のニュアンスは大きく変わってきます。
最初のI really don’t know.は、really はdon‘t「 ~でない」を強調し、「本当に知らない」「まったく知らない」というニュアンスです。
次のthey did not really look at …は、did notという否定の部分ではなくその後のlookを強調しているので、「しっかりとは見ていない」という意味になります。

他の例も見てみましょう。
I really don’t like it.「本当に好きじゃない」「かなり嫌い」
I don’t really like it.「とても好きというわけではない」「それほど好きではない」


be動詞を使った表現では主語とbe動詞が短縮形になることが多いので、否定形の場合、notを強調するか形容詞などその後に来る語を強調するのか、という違いになります。
It’s really not delicious. 「それはまったく美味しくない」
It’s not really delicious. 「それは美味しいというわけではない」


同じような意味に聞こえる気がしますが、実はハッキリとした違いがあるので、注意して使いましょう。

本日の講師

Tomoko先生

こんにちは!ともこです。カナダのバンクーバーに10年以上住んでいたことがある英語教師&医療通訳者で、旅行通訳やビジネス通訳などもおこなっています。実際の生活の中で話す「生きた英語」を身に着けていただけるよう、情熱を持ってお教えしています。
自らもまったくゼロの状態から英語を学んだ経験から、英語の習得がどれだけ大変か、しかし一方でどれほど楽しいかも、よくわかっています。英語学習のゴールにたどり着くお手伝いをぜひさせてください!
お会いできるのを楽しみにしています。