日本人講師のワンポイント【前置詞の使い分けでニュアンスが変わる】

日本人講師のワンポイント【前置詞の使い分けでニュアンスが変わる】

2022年01月06日 10時00分

日本人講師のワンポイントレッスンでは、外国人講師にはなかなか聞くことが難しい英文法や英語学習の質問について解説していきます。
解説を担当するのは産経オンライン英会話Plusでレッスンを提供中の日本人講師です!
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本日の質問

ビジネス英会話(English Business Conversation) A1 Lesson14
I’m surprised about his promotion.「私は彼の昇進にとても驚きました」という一文がありますが、be surprisedの後に来る前置詞はatではないのですか?

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解説

感情を表すフレーズには、be afraid of ~「~を恐れる」 be bored with ~「~にうんざりしている」のように前置詞とセットになった熟語もありますが、意味やニュアンスによって前置詞を使い分けるものもたくさんあります。
be surprised「驚く」もその一つで、at、by、aboutといった前置詞を使い分けて微妙な違いを言い表すことができます。

★be surprised at
目の前で急に起こった出来事や今聞いた驚くべきニュースなどにその場で「びっくりした!」と思う突発的な感情を表す時に使います。

★be surprised about
見たり聞いたりした情報、通常は過去(たった今、という少し前の過去も含む)に得た情報によって抱く、「驚いたなぁ」「~ということに驚いている」という感情・感想を言い表す時の表現です。

★be surprised by 
「~によって驚かされる」という受動態の構文になり、I was surprised by ~は、~surprised me と言い換えることができます。あるものによって驚きの感情を与えられた、と、予期していなかった出来事や結果、事実などを驚きをもって受け止める場合によく使われます。
atと言い換えても大きな違いがない場合が多いのですが、atのほうが自分を驚かせた対象に集中しているイメージです。I was surprised by the news.は、「私はそのニュースを聞いて驚いた」と、どちらかというと自分の感情によりフォーカスしているニュアンス、I was surprised at the news.は、そのニュースの内容そのものが驚くべき内容で、それを聞いた瞬間の感情を言い表しているようなイメージになります。

こうした表現以外に、I’m surprised to hear that he got a promotion.「彼が昇進したと聞いて驚いた」、I’m surprised that he got a promotion.「彼が昇進したと言うことに驚いた」という表現方法もあります。

本日の講師

Tomoko先生

こんにちは!ともこです。カナダのバンクーバーに10年以上住んでいたことがある英語教師&医療通訳者で、旅行通訳やビジネス通訳などもおこなっています。実際の生活の中で話す「生きた英語」を身に着けていただけるよう、情熱を持ってお教えしています。
自らもまったくゼロの状態から英語を学んだ経験から、英語の習得がどれだけ大変か、しかし一方でどれほど楽しいかも、よくわかっています。英語学習のゴールにたどり着くお手伝いをぜひさせてください!
お会いできるのを楽しみにしています。