日本人講師のワンポイント【語尾“isn’t it?”は、上げる⤴?それとも下げる⤵?】

日本人講師のワンポイント【語尾“isn’t it?”は、上げる⤴?それとも下げる⤵?】

2021年08月05日 10時00分

日本人講師のワンポイントレッスンでは、外国人講師にはなかなか聞くことが難しい英文法や英語学習の質問について解説していきます。
解説を担当するのは産経オンライン英会話Plusでレッスンを提供中の日本人講師です!

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本日の質問

日常英会話(English Daily Conversation) General A1 Lesson14
It’s hot, isn’t it?という付加疑問文を色々勉強しました。
学校では付加疑問文の語尾は上げると習ったのですが、先生たちは上げたり下げたりしているようです。どちらが正しいのですか?

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解説

「~じゃない?」「~だよね?」と同意を求めたい時、It’s hot.=It is hot.の主語(It)と動詞(is)を入れ替えてさらに肯定形を否定形に変えたisn’t it?を語尾に付け加え、It’s hot, isn’t it?という形の「付加疑問文」にして表します。

「暑くない?」「暑いよね?」と、相手の同意を求めるような聞き方をする時には、It’s hot, isn’t it?⤴と語尾を上げます。
シンプルな疑問文にしてIsn‘t it hot? 「暑くない?」と同意を求めるように聞くのとほぼ同じニュアンスが、質問というよりは確認で、もう少しやわらかい間接的な聞き方になります。
ちなみに、Isn’t it hot?は、相手が暑いと思ってはいないんだろうか?と疑問に思って「暑くないの?」聞くような場合にも使います。

この文の形は、誰に聞くともなくほぼ独り言のように、あるいは当然相手も「暑い」と同じ気持ちでいることを分かった上で「ほんと暑いよねぇ」と気持ちを吐露する時、あるいは、相手の気持ちを代弁するように「ねえ、暑いでしょ」「暑いもんねぇ」と声をかけるような場合に使うこともよくあり、この時は、It’s hot, isn’t it?⤵と、語尾を下げます。

付加疑問文の代わりに、It‘s hot, right? 、It’s hot, huh?といった日本語の「~だよね」「~でしょ」「~じゃない?」にあたる語尾つける表現もあります(国によって違いがあり、カナダでは~,eh? ニュージーランドでは~,aye?と言います)。
付加疑問文のように、前半部分の主語と動詞が何であるかによって後半部分を変えなくてよいので簡単なのですが、かなりくだけた表現なので、目上の人に対してやビジネスシーンなどあらたまった場では、付加疑問文を使うほうが好ましいでしょう。

本日の講師

Tomoko先生

こんにちは!ともこです。カナダのバンクーバーに10年以上住んでいたことがある英語教師&医療通訳者で、旅行通訳やビジネス通訳などもおこなっています。実際の生活の中で話す「生きた英語」を身に着けていただけるよう、情熱を持ってお教えしています。
自らもまったくゼロの状態から英語を学んだ経験から、英語の習得がどれだけ大変か、しかし一方でどれほど楽しいかも、よくわかっています。英語学習のゴールにたどり着くお手伝いをぜひさせてください!
お会いできるのを楽しみにしています。