日本人講師のワンポイント【「恥ずかしい」気持ちを表す4つの表現】

日本人講師のワンポイント【「恥ずかしい」気持ちを表す4つの表現】

2021年04月08日 10時00分

日本人講師のワンポイントレッスンでは、外国人講師にはなかなか聞くことが難しい英文法や英語学習の質問について解説していきます。
解説を担当するのは産経オンライン英会話Plusでレッスンを提供中の日本人講師です!

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本日の質問

English Daily Conversation (General) A1 Lesson15

テキストで、遅れてきた友だちを待っている間に、間違えて違う人に手を振ってしまって「恥ずかしい」と言う時にI’m so embarrassed.とありますが、「恥をかく」という意味のI’m ashamed.ではいけないのでしょうか?

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解説

「恥ずかしい」という気持ちを表す表現は、恥ずかしさの度合いや意味合いによって、だいたい次の4つを使い分けます。

1.embarrassed

「恥ずかしがらせる」という意味のembarrassを受動態にしてbe embarrassed、「恥ずかしい思いをさせられる」、つまり「恥ずかしい」という気持ちを表します。主に人の目を意識して、自分の行動などを見られたり知られて恥ずかしく思う時に広く使える言葉です。今回の、友だちと勘違いして違う人に手を振ってしまった、というような、恥ずかしいけどそれほど深刻ではないようなシチュエーションには、一番合う表現です。

2.ashamed

ashamedは、人に見られて恥ずかしいというよりも、道義的・道徳的に「恥である」「恥ずべき行為である」という意味で使われる言葉です。深刻さも強く、罪悪感を伴うような「恥」を後悔したり批判する場合に使われますので、今回のテキストの例のような場合でI’m ashamed.というと、かなり重い意味になってしまい、あまり適切ではありません。

3.humiliated

人前で恥ずかしい思いをしたという場合に使える点ではembarrassedと似ているのですが、恥ずかしさのレベルが一段上になります。また、恥ずかしさの種類も、ただ行動がちょっと照れくさいような恥ずかしさではなく、面目をつぶされたり屈辱的な気分にさせられるような、もっと深刻な恥ずかしさ、「恥をかかされた」というニュアンスに近くなります。

4.shy

内気で恥ずかしがり屋であることを「私はシャイです」と日本語としても使う場合もある言葉ですが、英語としてもshyはほぼ同じ使い方をします。

また、性格を表すだけではなく、照れくさかったり遠慮して言いにくい、という感情を表すこともできます。I’m a little shy to ask you this, but…「ちょっとお願いするのは恥ずかしいんだけど…」と躊躇する気持ちを表したり、食べ物を振舞う時にDon’t be shy, help yourself.「遠慮しないで、どんどん食べて」と促すような場合にも使われます。

本日の講師

Tomoko 先生

こんにちは!ともこです。カナダのバンクーバーに10年以上住んでいたことがある英語教師&医療通訳者で、旅行通訳やビジネス通訳などもおこなっています。実際の生活の中で話す「生きた英語」を身に着けていただけるよう、情熱を持ってお教えしています。
自らもまったくゼロの状態から英語を学んだ経験から、英語の習得がどれだけ大変か、しかし一方でどれほど楽しいかも、よくわかっています。英語学習のゴールにたどり着くお手伝いをぜひさせてください!
お会いできるのを楽しみにしています。