【話してみよう Japaneseライフ】インペリアルを使えるのは日本だけ Imperial

【話してみよう Japaneseライフ】インペリアルを使えるのは日本だけ Imperial

2019年11月07日 03時20分

天皇陛下が即位を広く披露する「即位礼正殿の儀」が厳かに行われ、英語ニュースサイト「ジャパン・フォワード」も、儀式の様子を世界へ発信した。見出しは「Naruhito Ascends as Emperor in front of World Leaders」(天皇陛下が各国元首らの前で即位をご宣明)。祝賀の模様に、世界中からアクセスがあった。

日本の皇族を英語で表すとThe Japanese Imperial family。神社本庁によると、陛下や殿下の敬称などを英訳するとき「現在、インペリアルを使えるのは日本だけ」という。

 英語の敬称はミスターやミセスのほかにもさまざまな表現があり、大臣や各国大使にはExcellency(エクセレンシー、閣下)、国王にはMajesty(マジェスティ、陛下)、王族にはRoyal Highness(ロイヤル・ハイネス、殿下)-など。そして、世界中でも、日本の天皇と皇族に対してのみ、Imperial Majesty(インペリアル・マジェスティ)や、Imperial Highness(インペリアル・ハイネス)が用いられるという。「これは、ローマ教皇のHoliness(ホリーネス、聖下)に並ぶものと考えられ、世界的に見ても天皇や皇族がとても尊敬されていることがわかる」(同庁の書籍「英語で伝える日本のこころ」)

 当日は、朝からの風雨が正殿の儀の前にやみ、日が差し、虹がかかった。富士山では初冠雪が観測された。自然の力に対する畏敬の念と、自然の恵みへの感謝から始まった、日本の祈り。これから4回にわたって、神道、祭り、神社など古来の日本文化を紹介する英語表現を一緒に学びましょう。