中学生のオンライン英会話20 回受講で発話量が1.4 倍!〜スピーキングデータ解析により学習効果を検証。単文応答から「文を繋げて話す力」の成長も確認〜
2026年10月27日 1時00分
産経ヒューマンラーニング株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:中谷友紀 以下「当社」)は、当社が提供するオンライン英会話サービス「産経オンライン英会話Plus」を受講した中学3年生の発話データを対象に、スピーキングにおける学習効果の検証と定量分析を実施いたしました。東京外国語大学の投野由紀夫教授による指導のもと、2025年4月~12月にかけて計20回のレッスンを受講した生徒の自然発話を解析した結果、受講初期と比較して後半の発語数が約1.4倍(341語→490語)に増加いたしました。また、受講を重ねることで単発の文による応答から、接続詞を用いて複数の文を繋げて話す表現力の向上が確認されました。
- 東京外国語大学 投野由紀夫教授の指導のもと、中学3年生5名の同一生徒に焦点を当て、約9カ月間(1学期~2学期)にわたるオンライン英会話の発話データを長期追跡
- 全20回のレッスンを通じて、1レッスン(25分)あたりの平均発語数が受講初期の341語から後半には490語(約1.4倍)へ増加し、継続的なアウトプット機会による発話量の伸びを実証
- 受講初期の単発的な応答から、理由や補足情報を加える従属接続詞(because, when等)の使用率が12.3%から21.5%へと増加し、よりスムーズで情報量の多い発話構造への変化を確認
1. 調査背景と目的
学校教育の現場では、授業内だけでは十分な発話機会の確保が難しく、生徒個人の発話量を客観的に把握・評価することが容易ではないという現状があります。こうした課題を受け、当社では中学生のスピーキング能力の実態を把握・可視化することを目的に本調査を実施いたしました。AIによる文字起こしおよび話者分離技術を活用し、継続的なオンライン英会話の受講が生徒の「発話量」や「表現力」に与える影響を検証しました。
2. 調査概要
| 対象者 | 中学3年生5名(年間19または20回をトピックトークタイプで実施した生徒を全員抽出) |
|---|---|
| 対象データ | 合計98レッスン分の英会話データ(19回受講2名、20回受講3名) |
| 受講期間 | 2025年4月~12月 |
| 解析対象 | 生徒の「自然発話」のみ(英文の音読や講師のリピート発言は除外) |
3. 発話データの分析結果
①【発語数】継続受講により平均発語数が約1.4倍へ増加
レッスン初期(1~3回目)の対象生徒の平均発語数は300語前後(第1回:341語)であり、講師の質問に対して黙ってしまう場面や、単語・定型表現のみで短く応答する傾向が多く見られました。しかし、マンツーマンでのレッスンを継続的に重ねる中で、会話のスピード感ややり取りにも慣れ、英語で発話することへの心理的ハードルが少しずつ下がっていく様子も見られました。受講後半(17~20回目)には平均470語~490語台に達し、第1回と比較して約1.4倍の発語数を記録。学校で習った語彙や文法を思い出しながら、自らの言葉で会話を組み立てて話し続けようとする積極的なアウトプット姿勢の変化が確認されました。
②【表現力】単文応答から、理由や時節を繋ぐ発話構造へ変化
第二言語習得研究において、同一の学習者を長期的に追跡する縦断的な調査はデータ収集のハードルが高く、個人の変容プロセスを詳細に定点観測することには大きな意義があるとされています。本調査ではその観点に基づき、あらかじめ定めた独自の文法指標(4レベル・15項目)を用いて時期ごとの使用率の変化を分析しました。
その結果、受講初期(4月~5月)と比較して、受講後半(11月~12月)にかけてレベル2にあたる従属接続詞(because, when等)の使用割合が増加する傾向が見られました。because、when等の理由や時間を説明する従属接続詞の出現率は12.3%から21.5%へと増加。受講初期の単語や単文による短い応答から、接続詞を活用して「複数の文を論理的に繋げて話す力」が定着していることが確認されました。
4. 今後の展望
当社では、これまで350校を超える教育機関にて、オンライン英会話のレッスンを提供してまいりました。ひとつのプランで教室内の一斉授業からご自宅での自主学習までサポートする柔軟なサービス形態は、導入しやすい価格でありながら豊富なレッスン機会を確保できるプランとして、多くの教育現場でご好評をいただいております。今後もより多くの生徒の皆様にマンツーマンでの実践的な学びを深めていただけるよう、学校での英語教育を強力にサポートしてまいります。あわせて、AI技術を用いたスピーキング効果の多角的な検証を進め、学校現場のニーズに応える質の高い教育サービスの提供を目指してまいります。


