中国語のワンポイントレッスン【伝統的なおやつ冰糖葫芦のご紹介】

中国語のワンポイントレッスン【伝統的なおやつ冰糖葫芦のご紹介】

2023年04月27日 10時00分

中国語のワンポイントレッスンでは、産経オンライン英会話Plusでレッスンを提供中の講師陣が、初心者にとっても難しくない範囲で中国語をレクチャーします。

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本日のテーマ

              bīng táng hú lu
本日は中国の伝統的なおやつ【冰 糖 葫 芦】について ご紹介いたします。
    mín yǐ shí wéi tiān
中国では“民 以 食 为 天”ということわざがあります。「庶民にとって食糧問題は最も重要である」という意味です。
中国には古代より現代まで残っているグルメがたくさんあり、例えば饺子(jiǎo zǐ)=ギョーザや北京烤鸭(běi jīng kǎo yā)=北京ダックなどが有名で、皆さんもご存知かと思います。
本日ご紹介する冰糖葫芦(bīng táng hú lu)は中国では有名なおやつで、面白い歴史的由来があります。

歴史的な由来

中国南宋朝時代、皇帝の宋光宗が一番寵愛していた妃が不思議な病にかかりました。食事が喉を通らず、日に日に衰弱していきました。王室の医療を担当する医者でも原因がわからず、皇帝は仕方なく民間から医者を探し妃を診察させました。
その医者は診察を終えると「黒砂糖を熱し、山楂(shān zhā)= (サンザシという果実)を入れて煮詰めたものを毎食前3−5粒食べれば半月後には完治する」と処方しました。なんと妃は半月足らずで完治し、これには皇帝も大喜びし、これを処方として残すと命令をしました。
それからこの甘酢っぱい処方は民間にも流れ、数百年の歴史を経て現代の大人気おやつ【冰糖葫芦】bīng táng hú luとなりました。

冰糖葫芦 (bīng táng hú lu) は、糖葫芦( táng hú lu )とも呼ばれ、山楂を串で刺し、水飴でコーティングしたおやつです。
外気で冷えた水飴は一口噛むとパリパリで冷たく、串でつなげた山査子(サンザシ)は瓢箪(ひょうたん)のように見えます。そのため、【冰糖葫芦】と呼ばれるようになりました。
           hú lu          fú lù
また、中国語で瓢箪は葫芦といい、その発音は福禄(幸福)と類似しています。
特に冬が寒い中国東北地方では赤くて丸い冰糖葫芦は縁起の良いおやつとして一家団欒の象徴でもあります。
また、山楂の木は中国では薬用の樹木として有名で,その果実は薬用としても1,500年の歴史があり、酸化防止、食欲不振の改善、血流改善へ大きな効果が期待できます。
果実としても美味しいのでこれを機に、皆さんにも美味しくて健康的なおやつである冰糖葫芦について知って頂き、中国へ行かれた際は是非食べてみてください!

本日の中国語講師

Ada先生

全てのレベルの受講生にご受講いただけます。特に初級と中級指導を得意としています。
現在日本に住んでいらっしゃるので、日常会話レベルの日本語コミュニケーションが可能で日本に関するトピックもお話しできます。親しみやすくお話好きのAda先生ですので、皆さんと楽しく話すことを楽しみにしていらっしゃいます。
以前、日本人駐在員やそのご家族、留学生を対象に別の教育機関が提供する教科書やHSKを使用し初級から上級まで指導されていた経験があります。お子様への指導もお任せください。