日本人講師のワンポイント【get back? come back?「戻る」の使い分け】

日本人講師のワンポイント【get back? come back?「戻る」の使い分け】

2022年02月17日 10時00分

日本人講師のワンポイントレッスンでは、外国人講師にはなかなか聞くことが難しい英文法や英語学習の質問について解説していきます。
解説を担当するのは産経オンライン英会話Plusでレッスンを提供中の日本人講師です!

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本日の質問

ビジネス英会話English Business Conversation ( A2 ) Lesson15
I can get back around 11:00.
「11時ころには(会社に)戻れる」
という表現があります。
「戻る」と言いたい時、get back / come back / go backをどう使い分ければよいでしょうか?

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解説

get back / come back / go backは、どれも「戻る」という意味ですが、backを除いたget / come / go それぞれの言葉が持つ意味の違いによって、ニュアンスが変わってきます。

get は「到達する」「たどり着く」
come は「来る」※主語である人・物の位置に近づいて来るイメージ
go は「行く」※主語である人・物の位置から離れて行くイメージ
という基本的な違いがあるので、どれをイメージしているかによって使い分けます。

get back…元々いた場所から離れて、またその場所に引き返す、という意味で使い、話している時点で自分や相手が戻る場所にいてもいなくても使うことができます。日本語の「戻って来る」「戻っていく」両方に使える表現です。

★come back…自分か相手、または両者がいる場所に「戻って来る」ことをイメージして使い、両者とも「戻る場所」から離れている場合はcome backは通常使いません。また、「戻る」「帰る」というニュアンスを強く含むので、繰り返し元の場所に戻ることや、必ず戻って来ると強調したい時、あるいは帰って来た後その場所に落ち着くような意味を込めたい場合は、come backが最も適しています。

go back…comeとは向かう方向が逆で、今いる場所から「離れて行く」時に使います。話している時点で、自分自身と相手の両方が「戻る」場所にはいない時に使う表現です。

今回の例では、話している2人は今会社にいて、11時までにその場所に戻って来るという話をしているので、get back / come back、どちらを使っても良いでしょう。
もし、今2人が話しているこの場所に戻って来る時、相手がそこで戻りを待っているような状況であれば、「戻って行く」にもなり得るget backではなく「戻って来る」という意味を込めてcome backを使います。
go backは「今いる場所である会社に戻って来る」という意味にはならないので、ここでは使いません。

本日の講師

Tomoko先生

こんにちは!ともこです。カナダのバンクーバーに10年以上住んでいたことがある英語教師&医療通訳者で、旅行通訳やビジネス通訳などもおこなっています。実際の生活の中で話す「生きた英語」を身に着けていただけるよう、情熱を持ってお教えしています。
自らもまったくゼロの状態から英語を学んだ経験から、英語の習得がどれだけ大変か、しかし一方でどれほど楽しいかも、よくわかっています。英語学習のゴールにたどり着くお手伝いをぜひさせてください!
お会いできるのを楽しみにしています。