日本人講師のワンポイント【感情を込めた表現の仕方】

日本人講師のワンポイント【感情を込めた表現の仕方】

2022年01月20日 10時00分

日本人講師のワンポイントレッスンでは、外国人講師にはなかなか聞くことが難しい英文法や英語学習の質問について解説していきます。
解説を担当するのは産経オンライン英会話Plusでレッスンを提供中の日本人講師です!
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https://human.sankei.co.jp/ourtutors/japanese/

本日の質問

日常英会話 English Daily Conversation (General) 中級B1 Lesson1
It is great to see you again.
It is difficult to start something new.
というIt is 形容詞+ to 不定詞の構文がテーマですが、意味としては同じになる
Seeing you again is great.
Starting something new is difficult.
という言い方と、どう使い分ければ良いですか?

日常英会話教材はこちら
https://human.sankei.co.jp/textbook/daily-conversation/b1/

解説

It is + 形容詞 to + 動詞の原形で「~することは…だ」
という構文は、英語の会話やライティングでもかなり頻繁に使われます。文法的にはto + 動詞の部分を動名詞にしたりto + 動詞の不定詞の形で「~すること」として主語にし、
to + 動詞 / ~ing is + 形容詞の形で文にしても、たしかに「~することは…だ」
という意味になり、同じことを言い表すことができるのですが、It is …の構文のほうが、より形容詞にあたる部分を強調し、感情を込めているニュアンスになります。
Starting something new is difficult.
は、どちらかというと一般論として「新しいことを始めるというのは難しいものだ」と述べているイメージになり、そこにあまり今現在感じている感情を読み取ることはできません。
It is difficult to start something new.
と言うと、difficultという形容詞で表したい気持ちによりフォーカスしており、「新しいことを始めるって難しいよね」と、実感している気持ちを相手に伝えるフレーズになります。

シチュエーションや形容詞によっては、両者ともほぼ同じニュアンスになったり、構文の違いで大きく印象が変わります。
感情というよりは説明・描写に近い言葉、例えばimportant「重要」appropriate 「適切」のような形容詞を使う場合は、どちらの構文を使っても聞き手が受ける印象にあまり大きな違いはありません。
一方、今回のダイアログに出てくる、great「素晴らしい」を使った
It is great to see you again.というフレーズは、「また会えて嬉しい!」
という今沸き起こっている感情が最も伝えたいことなので、この構文が最も適切でしょう。
Seeing you again is great.と言った場合、「また会えるというのは素晴らしいものですね」
と、少し落ち着いて状況を言い表している印象になります。

本日の講師

Tomoko先生

こんにちは!ともこです。カナダのバンクーバーに10年以上住んでいたことがある英語教師&医療通訳者で、旅行通訳やビジネス通訳などもおこなっています。実際の生活の中で話す「生きた英語」を身に着けていただけるよう、情熱を持ってお教えしています。
自らもまったくゼロの状態から英語を学んだ経験から、英語の習得がどれだけ大変か、しかし一方でどれほど楽しいかも、よくわかっています。英語学習のゴールにたどり着くお手伝いをぜひさせてください!
お会いできるのを楽しみにしています。