日本人講師のワンポイント【“Sure”と“Of course”のニュアンスの違い】

日本人講師のワンポイント【“Sure”と“Of course”のニュアンスの違い】

2021年10月07日 10時00分

日本人講師のワンポイントレッスンでは、外国人講師にはなかなか聞くことが難しい英文法や英語学習の質問について解説していきます。
解説を担当するのは産経オンライン英会話Plusでレッスンを提供中の日本人講師です!
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本日の質問

日常英会話(English Daily Conversation) General A1 初級 Lesson16
Can I eat those strawberries?「このいちごを食べてもいいですか?」に対する返答がSure.で「いいわよ」という訳になっています。
Sure.は「もちろん」という意味と理解していますが、同じ「もちろん」という意味であるOf course.と、ニュアンスの違いはありますか?

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解説

sureには「確信している」「確かである」という意味があり、of course「当然」「言いうまでもなく」という意味があります。どちらも、賛成か反対かという意思や、許可を確認する場面において「もちろん」と答えたい時に使うことができますが、どういう気持ちから「もちろん」と言っているのかに違いがあることをふまえて使い分けます。
今回のように、許可を求められて「いいよ」と了解するような場合は、「しても良いということが間違いない」という意味でのSure.も、「当然いいよ」という意味でのOf course.でも、どちらでもかまいません。Sure.は「いいよ」「どうぞ」と軽くOKする言い方であり、Of course.のほうが積極的に「もちろんだよ!ぜひ!」と勧めるようなニュアンスになります。
言い方にもよりますが、Sure.のほうがあまり強い意味や感情を込めない場合が多く、より多くの場面でカジュアルに使われます。食事に誘われて「いいよ」と快くOKしたり、Would you like some coffee?「コーヒーはいかがですか?」とすすめられた時などに「いただきます」と申し出を受けるのにも、Sure.は一般的な答え方の一つです。
一方Of course.は、「当然」という根本的な意味があるため、Do you know who wrote “Hamlet”?「ハムレットは誰が書いたか知ってますか?」と聞かれてOf course.と答えると、場合によっては「当然ですよ」「知らないと思ってるの?」と、かなり強い答えになってしまうかもしれず、失礼な印象を与えたり、あるいは相手が「失礼な質問をして気分を害してしまったのかな」と困惑してしまうかもしれません。「もちろん」という意味でならSure.、またはYes, I do.「ええ、知っています」、などと答えたほうが良いでしょう。

本日の講師

Tomoko先生

こんにちは!ともこです。カナダのバンクーバーに10年以上住んでいたことがある英語教師&医療通訳者で、旅行通訳やビジネス通訳などもおこなっています。実際の生活の中で話す「生きた英語」を身に着けていただけるよう、情熱を持ってお教えしています。
自らもまったくゼロの状態から英語を学んだ経験から、英語の習得がどれだけ大変か、しかし一方でどれほど楽しいかも、よくわかっています。英語学習のゴールにたどり着くお手伝いをぜひさせてください!
お会いできるのを楽しみにしています。