日本人講師のワンポイント【「上司に会う」は、「meet with my boss」なぜwithが必要?】

日本人講師のワンポイント【「上司に会う」は、「meet with my boss」なぜwithが必要?】

2021年09月02日 10時00分

日本人講師のワンポイントレッスンでは、外国人講師にはなかなか聞くことが難しい英文法や英語学習の質問について解説していきます。
解説を担当するのは産経オンライン英会話Plusでレッスンを提供中の日本人講師です!

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本日の質問

ビジネス英会話(English Business Conversation) Business A1 Lesson17
「上司に会う」ことをmeet with my bossとしていますが、meet my bossではなくmeet with my bossとwithを伴うのはなぜですか?

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解説

meetという単語は、基本的な「会う」という意味の中に、「初めて会う」「偶然会う」「会って話す」という意味まで含まれています。
Nice to meet you.に代表されるように、meetは初めて会うシチュエーションで使われることが多く、I met him in Canada.と言うと通常は「彼とはカナダで出会った」と、初めて会った、という意味に解釈します。

初めての対面でなくmeetを使う場合は、「会う」ことが一番の目的であるニュアンスを含みます。会って一定の時間を過ごすような場合、例えばI’m going to meet her for lunch later.「彼女とは後で会って食事をします」と言ったり、待ち合わせの時にMeet me here at 7pm tomorrow.「明日の午後7時にここで会おう」のように使います。

一方、meet withは、「(人と)会って話す」に限定された意味になり、会う対象の人物と話すことを目的としていること、そしてきちんと事前に約束していることが前提です。そのため、ビジネスの場で話し合いや相談をするというシチュエーションでは、meetよりもmeet withを使うほうが良い場合が多くなります。
フォーマルな響きもあるので、ただ友だちと雑談をするような場合に使われることはあまりありません
友達などとカジュアルに会って話をする場合は、meetを使うか、「一緒に何かをするために(人と)会う」というニュアンスになるmeet up withを使います。

本日の講師

Tomoko先生

こんにちは!ともこです。カナダのバンクーバーに10年以上住んでいたことがある英語教師&医療通訳者で、旅行通訳やビジネス通訳などもおこなっています。実際の生活の中で話す「生きた英語」を身に着けていただけるよう、情熱を持ってお教えしています。
自らもまったくゼロの状態から英語を学んだ経験から、英語の習得がどれだけ大変か、しかし一方でどれほど楽しいかも、よくわかっています。英語学習のゴールにたどり着くお手伝いをぜひさせてください!
お会いできるのを楽しみにしています。