ネイティブ講師のワンポイントレッスン【Back seat driver】
2020年12月24日 2時00分
TODAY’S TOPIC
本日のネイティブ表現は、「back seat driver」 です。
語源的には、「back seat driver」とは、「後部座席にいる運転手」ということになりますが、実際に運転している人を指す言葉ではありません。
自分は運転していないのに、運転の仕方や運転していく場所、前方にある危険などを細かく運転手に指示するような人のことを指します。
このような状況は、時にはドライバーに迷惑です。
この表現は、彼女または彼女がそうする権限がない場合でも、物事を制御するために、人に指示することが好きな少し口うるさい人のことを意味することもあります。
Situation
Patは母親を空港に車で送り届けようとしています。
Mom: Watch the kid crossing the street.
(子供が道を横切っているからよく見て!)
Pat: No worries. I saw him mom.
(わかっているよ、ちゃんと見てるから)
Mom: There is a red light ahead, you may want to slow down.
(この先は赤信号だから、スピードを落とした方がいいわよ。)
Pat: I know mom.
(わかっているよ、ママ)
Mom: Don’t forget to turn on your signal before you make the turn at the intersection.
(交差点を曲がる前に指示器を出すのを忘れないで!)
Pat: Sure mom. The intersection is still a little far ahead.
(わかってるよ、交差点はまだ先だよ。)
Mom: Aren’t you driving a little too fast. Don’t you see, there is a police car, right behind us.
(スピードが速すぎるわ。後ろにパトカーがいるのが見えないの?)
Pat: Oh mom, Stop being such a back seat driver. You are distracting me. I know what I am doing. I have it under control. Relax.
(ママ、口うるさく指示をだすのはやめて。気が散るわ。自分のことは自分でできるわ。リラックスして。)
まとめ
このような表現は、運転するときの例に限定されるものではありません。
歓迎されないアドバイスをしている人にも言えることです。
例を挙げてみましょう。
I don’t like to work with Paul.
He is such a back seat driver.
He always asks me to do this and that. He acts as if he was the manager himself.
私はポールと一緒に仕事をするのが好きではありません。
彼は人に指図してばかりだからです。
彼はまるで自分がマネージャーであるかのように、いつも私にあれもこれもやってくれと言ってきます。
TODAY’S NATIVE TUTOR
Kerry先生
本日のネイティブ英語を教えてくれたのは、産経オンライン英会話Plusでレッスンを提供中のKerry先生!
カナダ出身のKerry先生。英語―フランス語の通訳として活躍した後、2005年から日本国内で英語を教え始めました。学生~社会人を対象とした英語講師として教える他、大学の非常勤講師としても英語や異文化コミュニケーションを教える、実力派講師です。