【話してみよう Japaneseライフ】 二国間 bilateral
2020年09月09日 5時12分
英語ニュースサイト「ジャパン・フォワード」は「A New Japan-U.K. Trade Pact is Crucial for Bolstering Ties and Spreading ’Freedom’(日英新貿易協定、連携強め「自由」を広げよ)」との見出しで、日本と英国の間で大筋合意した新たな貿易協定に関し、英国の欧州連合(EU)離脱により懸念されていた混乱を回避することへの期待感を示している。
「二国間」を示す英単語「bilateral」は、そもそも、「両側」を意味する形容詞。数字の「2」を意味する接頭辞「bi」と「側面」を意味する「lateral」からなる。主に2カ国の間で行われる条約や協定などを表すときに用いられる。「Bilateral trade agreement(二国間の貿易協定)」としては、「Free Trade Agreement(自由貿易協定、FTA)」や、「Economic Partnership Agreement(経済連携協定)」がある。
これに対し、「Trans-Pacific Partnership(TPP、環太平洋戦略的経済連携協定)」など、多国間が参加する条約や協定を示す場合は、「multilateral」を使う。接頭辞「multi」は「many(多くの)」を意味する。
最近は、自国第一主義を掲げ、多国間の条約よりも、二国間の経済協定を好む外交が、保護主義「protectionism」を拡大させる懸念が出ている。記事では、「enlist the United States and EU(米国やEUとも連携する)」ことの重要性を指摘。自由主義という価値観を共有する国々に日英貿易協定の理念を共有するべきだとの考えを示している。
この文章で使われている動詞の「enlist」は、「軍隊に入る」「入隊する」とか、「(主義や運動に)協力を求める」「参加を求める」という意味を持っている。See you next week!
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