【話してみよう Japaneseライフ】 負かす best

【話してみよう Japaneseライフ】 負かす best

2020年08月19日 18時54分

【話してみよう Japaneseライフ】 負かす best

英語ニュースサイト「ジャパン・フォワード」は、「Teenage Superstar Sota Fujii’s Win Transcends the World of Shogi(藤井新棋聖 将棋界の枠超えた活躍を)」との見出しで、将棋の高校生棋士、藤井聡太七段が第91期棋聖戦五番勝負を制し、初タイトルとなる棋聖位を獲得したことを称える記事を掲載している。

藤井新棋聖は、17歳11か月の史上最年少でタイトルを獲得したことはもちろん、打ち負かした相手が、「現役最強」と呼ばれる渡辺明二冠だったことも評価されている。

「現役最強」を英語で言うと、「the strongest player active today」となる。「最強」は「最もうまい人」という表現にすると、形容詞の「well」や「good」の最上級「best」を使って、「the best player」とも言い換えられる。

藤井新棋聖が「最強の棋士を負かしたことは称賛に値する」は、英文で「Fujii deserves applause for besting the best」となる。この時の「best the best」は、「best」の動詞と形容詞の両方の単語を並べていてユニークな言い回しだ。

 辞書では、bestの動詞的な用法について、「(人を)出し抜く」とか「負かす」という意味がある。他の英単語で言うと、「defeat」や「beat」と同じような使い方ができる。「best the best」の「the best」は、「well」の最上級の「best」で、「最強(最良)の人」の意味を持ち、動詞「best(負かす)」の目的語になっている。  「best」でまず思いつくのは、形容詞や副詞の意味だが、英字新聞のスポーツ記事や選挙の記事では勝ち負けを示す動詞としての「best」が使われることも多い。

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