【話してみよう Japaneseライフ】adaptation 翻案

【話してみよう Japaneseライフ】adaptation 翻案

2020年02月20日 03時34分

【話してみよう Japaneseライフ】adaptation 翻案

英語ニュースサイト「ジャパン・フォワード」は、「Expanding Kabuki Audiences with ‘Nausicaä of the Valley of the Wind’ the Movie」(新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」 映画館でも上映)との見出しで、人気アニメーション作品を歌舞伎化した興行について、紹介している。

歌舞伎は、英語で、「Kabuki」と表現する。日本の代表的な伝統芸能「traditional arts」のひとつ。17世紀に阿国(おくに)という女性が歌舞伎踊りを始めたが、江戸幕府が不道徳「immoral」であると決めつけ、女性が演じることを禁じた。歌舞伎はその後、男性の役者だけで演じられている。女性の役を男性の役者が演じることを“女形”という。(Women’s roles are played by male actors, called “onnagata”.)

アニメーションの作品を題材にした歌舞伎の演目について、英語では「The kabuki adaptations of animation works」と訳す。この時の「adaptation」は名詞で、日本語では「翻案」や「改作」といった意味を表す。翻案とは、新しい形式や目的に合うように作品を作り変えることを表す演劇用語。例えば、劇をミュージカルに仕立て直す場合などに使う。

一方、小説などをドラマにする場合の「ドラマ化」は、「dramatization」と言い、動詞は「dramatize」。同じように映画化は「cinematization」で、動詞は「cinematize」と言う。「歌舞伎化」と言う言葉は一般的ではないが、アニメなどの人気作品を歌舞伎に仕立てる興行が世界的に広まれば、「kabukitaization」という単語が、自然に使われる時代が来るかもしれない。

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