【話してみよう Japaneseライフ】威厳と品格 majesty and decorum

【話してみよう Japaneseライフ】威厳と品格 majesty and decorum

2019年07月17日 03時02分

皇居・宮殿で行われた「即位後朝見の儀」に参列した皇后さまが、歴代皇后に受け継がれたティアラを初めて着用し、多くの人々を魅了した。英語ニュースサイト「ジャパン・フォワード」では、「Imperial Trivia: The Empress’s Tiara(皇室の装い 受け継がれる『皇后のティアラ』)」の見出しで、ティアラにまつわる興味深い雑学を紹介している。

ティアラは皇后さまの威厳と品格をたたえる宝冠。この「威厳」は英語で表現すると、「majesty」で、「品格」や「品位」は「decorum」で表すことができる。「decorum」は、主に上流社会の上品さや礼儀・礼節を表す言葉。品位や礼儀正しさの意味で使われるときは、数えられない不可算名詞。また、可算名詞では「エチケット」や「行儀作法」の意味になる。

「皇后」という立場を象徴するティアラは、上皇后さまから受け継がれた。「受け継ぐ」「継承する」を表す単語には、「inherit」などがある。また、「伝える」「譲る」という意味を持つ「pass down」や「hand down」などの慣用句で表現するのも便利だ。ジャパン・フォワードの本文では、「Empress Masako received the tiara from Empress Emerita Michiko」などと表現している。

日本の皇室では、ティアラの継承は、皇位継承を機に行われる。「即位する」を表す英語は、「ascend the throne」となる。

ちなみに、「throne」は、王様が座る椅子である「王座」を意味し、「the」を付けると「王位」の意味になる。「王位につかせる」と他動詞で使う場合は、「~の状態にする」という接頭辞を付けて、「enthrone」で表現できる。

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