海外大学進学のための「奨学金」について解説

海外大学進学のための「奨学金」について解説

海外大学進学の大きな壁といえば、「費用」ではないでしょうか。留学を計画する上では、渡航費や授業料はもちろん、生活費(食費・交通費・現地での家賃など)、ビザ手数料、保険代、予防接種費など、渡航地域や学校の選択によって変わる費用も多く、総額費用も異なりますので、自分の場合必要な費用について、事前に把握しておくことが重要です。

今回ご紹介する「奨学金」についても、事前に調べておいた方がよいことの一つです。

海外大学進学のための「奨学金」は募集人数や条件面を考えるとハードルが高いと感じる方もおおいでしょう。また、利用する団体によっては、募集が年に1回しかない、募集期間が限定的といったこともありますので、早めに情報を理解し、集めることが大切です。

 

そもそも奨学金とは?

給付型と貸与型

奨学金を辞書で引くと『研究や修学を援助するために貸与または給付される資金、またはその制度』と出てきます。奨学金は2種類あり、給付型奨学金と貸与型奨学金に大別されます。

給付型奨学金は文字通り返済不要の奨学金ですが、優れた学術研究や成績優秀者への援助のため、一定の成績を収める必要があるでしょう。

貸与型奨学金返済が必要な奨学金ですが、経済状況などの条件によって、無利息や超低金利の学生ローンなどもあります。


運営する団体について

奨学金制度は様々な団体が用意しています。

日本国内では、国や地方団体が提供している公的機構と民間団体が提供している機構があります。また、海外の公的機関や留学先の学校の奨学金に申し込めることもありますので、渡航先が決まっている場合は調べてみましょう。


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海外大学に使える奨学金の種類

ここからは実際の奨学金の種類をご紹介いたします。奨学金の用意をしている団体のURLも合わせて載せていますので、最新情報は各サイトでご確認ください。


日本学生支援機構(JASSO)

◆給付型奨学金(海外大学:学部学位取得型)
・奨学金および授業料の支給※給付 

条件▼
高校トータル評定 3.7/5以上 
TOEFL iBTの得点が 80 点orIELTS 6.0
・奨学金:月額59,000円~118,000円
・授業料:年度250万円を上限とする実費額
※毎年9月頃に、翌年度留学のための募集要項公表。

◆貸与型奨学金(海外大学:第二種奨学金)
・ 国内大学 第一種or第二種
・奨学金:月額20,000円~120,000円
※2年制大学:最大288万円/4年制大学:最大576万円

参照:日本学生支援機構

日本政策金融公庫 国の教育ローン

◆日本政策金融公庫 国の教育ローン
⇒海外進学の場合:最大450万円 ※固定金利1.95%(2022.11現在)

【海外大学進学に適用】
・入学金/授業料/受験費用など
・在学中のための住居費用、通学費、航空運賃など
・学生の国民年金保険料、教科書、参考書、パソコン購入費用

参照:国の教育ローン

財団系奨学金

◆柳井正財団海外奨学金など

▼英語力基準
・語学試験 TOEFL iBT 90 又は IELTS 6.5
・SAT 1400 又は ACT 31 又は IB 38(予測スコア)

参照:柳井正財団海外奨学金

海外大学 給付型奨学金

◆ニューヨーク州立プラッツバーグ校/4年制
▼International Student Scholarships
・留学生で学生寮滞在の場合
 $7,500(約1,050,000円免除)
・編入時 GPA2.7以上の場合
 $3,500(約490,000円免除)

◆ネブラスカ大学カーニー校/4年制
▼The International Loper Scholarship
・留学生初年度学費25%免除(GPA2.5/4)
 約$4,095/年(約570,000円免除)    

◆ワシントン州立ベルビューカレッジ/2年制 ※BC‥ベルビューカレッジ
▼Bellevue College Foundation Scholarships
・BCへ出願希望者、BCの在学生(成績2.0 以上)
 $1,000 ~ $3,000(約140,000円~420,000円免除)

【主な条件になる物】
学業(成績)/部活動/課外活動(ボランティア)etc

参照:ニューヨーク州立大学プラッツバーグ校  

奨学金を得るための準備

奨学金を利用するためには、事前準備が肝心です。以下に2つのポイントを記載いたしましたが、とにかく早めに動き出しましょう。
一人で悩んでいる方はぜひカウンセラーにご相談ください。海外大学進学のための準備を含めて、それぞれに合った海外大学進学準備をご提案いたします。


【ポイント1】スケジュール

多くの奨学金の募集は年に1回程度です。年に2回募集がある場合にも、いつ留学に行くかによって締め切りが変わる場合もあります。

必要書類をすべてそろえることなども考えて、留学したい時期のどれくらい前から動き出さないといけないのか、具体的なスケジュールをチェックしましょう。


【ポイント2】条件の確認

給付型か貸与型か、応募時に日本の大学生である必要があるか、入学手続きは誰が行うのか、海外の志望校に合格する前に応募できるか。すでに留学していてもいいか。成績優秀者か、保護者の経済状況に応じるものか。何らかの仕事や課題が義務付けられているか、など奨学金を得るにはどの団体に応募するかによっても変わってくるさまざまな条件があります。
こちらも早めに自分の状況と照らし合わせて、確認しておいた方がよいポイントです。


【海外大学進学ならご相談ください】

海外大学進学を検討しているけれども、自分でも行けるか不安。どんな準備をすればいいのか悩んでいる、そんな方はご相談ください!
海外大学進学経験のあるカウンセラーが、実際に必要な英語力や費用について皆様のご希望や状況に合わせてご案内いたします。

Naoki

シドニー工科大学 教育学部卒業
青山学院大学大学院 MBA取得
アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアの 大学進学サポート多数実績あり!