英検®スピーキング対策のコツ【1級・準1級・2級・準2級・3級】

英検®スピーキング対策のコツ【1級・準1級・2級・準2級・3級】

英検®のスピーキング対策【5級~1級】二次試験を突破しよう!

英検®には、スピーキングテストがあります。3級以上の場合は二次試験としてスピーキングテストが設けられており、基準スコアを超えることが合格の条件となります。なお、5級・4級も合否判定には使われないものの、スピーキングテストが用意されています。


英検®の概要

英検®とは、公益財団法人日本英語検定協会が運営する英語検定試験のことで、実用英語技能検定と言います。
上位級から順番に、1級、準1級、2級、準2級、3級、4級、5級(初級)と合計7つのグレードに分けられています。
1級から3級までは「聞く・読む・書く・話す」の4つの技能を測定します。
一次試験ではリスニング・リーディング・ライティングの技能、二次試験(面接等)でスピーキングの技能を測り、一次試験・二次試験の両方で基準に到達すると合格になります。
4級と5級に関しては「リスニング・リーディング」の技能が問われ、リスニングとリーディングで合否判定となりますが、受験者のみが自宅でチャレンジできるスピーキングテストが別途用意されています。
なお、試験は1年に3回あり、6月・10月・1月頃に行われます。

英検®のスピーキングについて

これまで日本の英語教育では「リーディング」「リスニング」が中心となっていました。しかし、ビジネスシーンや留学のシーンでは「スピーキング」や「ライティング」の力も必要になります。そのため、学校教育でも次第に「スピーキング」や「ライティング」に力を入れ始め、「聞く・読む・書く・話す」の4つの技能が求められるようになってきています。

こうした背景もあり、英検®5級と4級にもスピーキングテストが実施されるようになりました。ただし、5級・4級のスピーキングテストは合否の基準には含まれません。リーディングとリスニングのテストで不合格になった場合でもスピーキングテストの受験は可能です。英検®5級と4級の合否には関係しませんが、この先の英語教育、3級受験のためにもしっかりと勉強・対策して受験しましょう。

3級以上のテストに関しては、一次試験で「リーディング」「リスニング」「ライティング」の能力が測られ、合格者のみ二次試験として「スピーキング」のテストを受ける権利が与えられます。二次試験で基準以上のスコアを得られれば、合格となります。


英検®5級・4級のスピーキングの試験概要

英検®5級・4級の受験者は、スピーキングの受験資格を得られます。
すでにお伝えしているように、英検®5級・4級(リスニングとリーディング)の合否判定には影響しません。ただ、スピーキング問題自体にも合否はあり、受験日から30日以内に判定され、一定の基準以上のスコアが取れれば合格となります。

3級以上のスピーキング問題は対面式で行われますが、5級と4級の試験に関しては、対面式でなくコンピュータ端末を使ってインターネット上で行われます。インターネットに接続できる端末であれば、パソコン・タブレット・スマートフォンなどの端末から受験が可能です。

テストは5分で、自宅から簡単に受験できますので、英検®5級・4級を受験した方はぜひスピーキングの試験も受けましょう。

英検®スピーキング問題の3つの対策方法【5級・4級】

対策1:単語を発音できるようにしよう

スピーキング問題の最初は、提示された文章を音読することになります。音読の前には、黙読して確認する時間がありますから、その時間に知らない単語がないか把握したり、呼吸をするタイミングを考えたりします。

一番は知っている単語を増やしておくことが大切です。知らない単語が出てきた場合には推測で発音していくことになりますが、知っていれば読み方を大きく外すことはありません。次に単語の発音です。単語を学ぶ時には一緒にイントネーションとアクセントについても覚えておきましょう。

対策2:疑問詞を聞き取ろう

問題としては質問されたことに対して、答えることになるので、まず何を質問されているのか理解することが最も重要です。そこでポイントになるのが「疑問詞」。What(何を)やWhen(どこで)など5W1Hの意味や発音は暗記しておくとともに、疑問詞を聞き取る練習をしてください。

対策3:代名詞を使おう

サンプル問題で見てきたように、質問への回答では「代名詞」を使いましょう。例えば、5級の問題と回答例をもう一度確認すると「How old is Sam?」という質問に対しては「Sam is 10 years old.」でなく、「He is 10 years old.」と回答しています。「Sam」ではなく、代名詞の「He(彼)」を使っているのです。初めは少し難しく感じるかもしれませんが、すぐに慣れますのでHe(彼)やShe(彼女)などの代名詞を覚え、代名詞を使って回答する練習をしていきましょう。

スピーキングの対策として、この3つのポイントを押さえて勉強しましょう。スピーキングの練習方法としては、英単語・表現・発音などを勉強することも大切ですが、何と言っても英語でのやり取りを増やすことが大切です。ただ、日常で英会話の練習をする機会はそう多くはありません。会話の相手がいても英語が分からない同士で話しているだけではスピーキングの練習とはならないでしょう。もし、スピーキングの練習をしたいのであればオンライン英会話を活用してみませんか?通学型のスクール英会話と比べて料金も安く、産経オンライン英会話Plusでは毎日25分フィリピン人講師とのマンツーマンレッスンを受けられるプランで月額6,380円(10%税込)です。これは1レッスン当たり税込みで205円となります。手頃な価格でスピーキングの練習を始められます。とはいえ、いきなりオンライン英会話を活用することに少し抵抗がある方もいるでしょう。まずは実際に行われているレッスンを無料体験してみませんか?


英検®3級のスピーキングの試験概要

測定技能 形式・課題 形式・課題詳細 問題数 解答形式
スピーキング 音読 30語程度のパッセージを読む。 1 個人面接
面接委員1人
(応答内容、発音、語い、文法、
語法、情報量、積極的にコミュニケーションを
図ろうとする意欲や態度などの観点で評価)
パッセージについての質問 音読したパッセージの内容についての質問に答える。 1
イラストについての質問 イラスト中の人物の行動や物の状況を描写する。 2
受験者自身のことなど 日常生活の身近な事柄についての質問に答える。
(カードのトピックに直接関連しない内容も含む)
2

出典:日本英語検定協会「3級の試験内容

英検®準2級のスピーキングの試験概要

測定技能 形式・課題 形式・課題詳細 問題数 解答形式
スピーキング 音読 50語程度のパッセージを読む。 1 個人面接
面接委員1人
(応答内容、発音、語い、文法、
語法、情報量、積極的にコミュニケーションを
図ろうとする意欲や態度などの観点で評価)
パッセージについての質問 音読したパッセージの内容についての質問に答える。 1
イラストについての質問 イラスト中の人物の行動を描写する。 1
イラストについての質問 イラスト中の人物の状況を説明する。 1
受験者自身の意見など カードのトピックに関連した内容についての質問に答える。 1
受験者自身の意見など 日常生活の身近な事柄についての質問に答える。
(カードのトピックに直接関連しない内容も含む)
1

出典:日本英語検定協会「 準2級の試験内容

英検®2級のスピーキングの試験概要

測定技能 形式・課題 形式・課題詳細 問題数 解答形式
スピーキング 音読 60語程度のパッセージを読む。 1 個人面接
面接委員1人
(応答内容、発音、語い、文法、
語法、情報量、積極的にコミュニケーションを
図ろうとする意欲や態度などの観点で評価)
パッセージについての質問 音読したパッセージの内容についての質問に答える。 1
イラストについての質問 3コマのイラストの展開を説明する。 1
受験者自身の意見など ある事象・意見について自分の意見などを述べる。
(カードのトピックに関連した内容)
1
受験者自身の意見など 日常生活の一般的な事柄に関する自分の意見などを述べる。
(カードのトピックに直接関連しない内容も含む)
1

出典:日本英語検定協会「2級の試験内容

英検®準1級のスピーキングの試験概要

測定技能 形式・課題 形式・課題詳細 問題数 解答形式
スピーキング 自由会話 面接委員と簡単な日常会話を行う。 個人面接
面接委員1人
( ナレーション、応答の内容、発音、語い、
文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを
図ろうとする意欲や態度などの観点で評価)
ナレーション 4コマのイラストの展開を説明する。(2分間) 1
受験者自身の意見を問う質問 イラストに関連した質問に答える。 1
受験者自身の意見を問う質問 カードのトピックに関連した内容についての質問に答える。 2
受験者自身の意見を問う質問 カードのトピックにやや関連した、社会性のある内容についての質問に答える。 1

出典:日本英語検定協会「準1級の試験内容

英検®1級のスピーキングの試験概要

測定技能 形式・課題 形式・課題詳細 問題数 解答形式
スピーキング 自由会話 面接委員と簡単な日常会話を行う。 個人面接
面接委員2人
(スピーチ・応答の内容、語い、
文法、発音の正確さなどの観点で評価)
スピーチ 与えられた5つのトピックの中から1つ選び、スピーチを行う。(2分間) 1
Q&A スピーチの内容やトピックに関連した質問に答える。

出典:日本英語検定協会「1級の試験内容


英検®二次試験・スピーキング問題の6つの対策方法【3級・準2級・2級・準1級・1級】

対策1:面接の流れを知る

英検®二次試験のスピーキングは、面接委員と対面して行います。面接委員に「面接カード」を渡したところから面接は始まります。そのため、入室の方法は採点基準とはなりませんが、面接委員の印象を良くするためにも、入室から退室まで一連の所作・動作に注意を払うべきです。そこで、まずは面接の流れを知り、いつ何をするのかを把握しましょう。

  1. 入室する
  2. 「面接カード」を渡す
  3. 氏名や受験する級の確認、簡単な挨拶をする
  4. 「問題カード」を受け取る
  5. テストを受ける
  6. 「問題カード」を返す
  7. 退室する

なお、入室前にはノックをして「May I come in?」とお声がけしましょう。退室前には、面接をしてもらったことへの感謝として「Thank you so much.」、別れの挨拶として「Good bye.」とお伝えしてください。最初に紹介したように、これは面接の前後で採点基準には入りません。しかし、人と人とのコミュニケーションですから、採点以外のところでも礼儀として気持ちを伝えましょう。

対策2:聞き取れなかったら聞き返す

対面式のテストとなると、緊張しやすくなりますよね。緊張して、面接委員の質問が聞き取れなかったという場合もあるでしょう。そうした時に、焦って質問の答えとして適切でない回答をしてしまう方がいます。しかし、それは非常にもったいないです。日常会話で話が聞き取れなかった時には、聞き返しますよね。それと同じようにリスニングテストでも、自然な流れで聞き返すことは減点とはなりません。「Pardon?」「Excuse me?」と言えば、もう一度質問をしてもらうことができます。

また、質問に対して回答を考える時間が欲しいこともあります。その時に沈黙してしまい、不自然な間ができてしまうと、「答えられない」と判断されて、次の質問にうつってしまうこともあります。すごくもったいないですよね。日本語でのコミュニケーションで、考える時間が欲しいときには沈黙ではなく、「ちょっとまってね…」などと言いませんか?それと同じように英語でのコミュニケーションでも、考える時間、整理する時間が欲しい時には、「Let me see…」「Well…」などと言うと良いでしょう。

スピーキングのテストでは、アティチュード(態度)も採点項目となります。積極的に英語でコミュニケーションを取ろうとしているかも採点基準なのです。そのため、沈黙してしまい、次の質問に流れてしまうのは避けましょう。

対策3:「ゆっくり」「ハッキリ」と話す

「英語は速く話すものだ」と感じているかもしれませんが、実は外国の方にとっては「日本人の話す英語は速すぎる」と考えられています。明らかに遅く話す必要はありませんが、意識してゆっくりと話すようにしてください。

それと、日本で生活をしていると、公共交通機関などで外国の方が話しているのに遭遇して、「話し声が大きい…」と思った経験はありませんか?これは外国の方の声が大きいというより、日本人の声が小さいと考えるべきかもしれません。言語の特性なのか、歴史的な問題があるのか…理由は分かりませんが、外国の方からは「日本人はボソボソと話す」と思われています。そのため、英語を話す時には大きな声でハッキリと伝える必要があります。

スピーキングのテストにおいても「ゆっくり」「ハッキリ」と話すことを意識してください。

対策4:主張は最後に決める

英語で話す時には「Conclusion comes first」、つまり「結論を最初に言おう」などと言われます。これはスピーキングのテストでも重要な考え方です。まずは自分の立場を明らかにすることが大切です。

ただ、テストで「Yes」なのか「No」なのか立場を決める時には、本当に自分が思っていなくても問題はありません。立場や主張を伝えるときには、「なんで」を伝えるために、根拠や例示が必要になります。まずは根拠や例示となる部分を頭の中で考えてみて、自分が英語で話しやすい立場で主張をすれば良いのです。

■考える順番
  1. 根拠・例示を考える
  2. 立場・主張を考える

■話す順番
  1. 立場・主張を伝える
  2. 立場・主張を支える根拠・例示を伝える
  3. まとめとして再度立場・主張を伝える

ただし、知っておいていただきたいのが、あくまでこれはテストの対策方法ということです。実際にコミュニケーションを取る場合には、自分の意見や主張をしなくてはなりません。それを念頭に置いたうえで、テクニックとして根拠・例示を先に考える方法を上手に使っていきましょう。

対策5:発音を学ぶ

コミュニケーションをするにあたって語彙力が必要なことは言うまでもありませんが、発音も重要なポイントです。日本語で「ハシ」と聞くと何を思い浮かべますか?「箸」「橋」「端」などあり、イントネーションや文脈によって何を指しているか判断しますよね。英語の場合も同様で、何を話しているか判断するのに発音は重要なポイントとなります。

スピーキングやリスニングを勉強する際には、発音にも意識してみましょう。そして、これから覚える英単語についてはスペルと意味だけでなく、発音も聞いて覚えましょう。ただ、それには1つ問題があります。

「この発音で合ってるの…?」

英単語帳についている音源から発せられる正しい発音を聞き、真似して発音してみても、自分では正しいかどうか判断できません。そこで、オンライン英会話やスクール英会話を活用して、外国の方に発音を聞いてもらいましょう。発音が正しいか、もし正しくなければ、どこがどう正しくないのか質問することができますので、効果的に発音の勉強をしていくことが可能です。

対策6:ひたすら話す練習をする

スピーキングの練習で大切なのは、何と言っても「慣れ」です。最初は緊張して、「自分で何を話しているか分からない」状態になるでしょう。話すことに慣れて余裕ができると、話している最中に考えられるようになります。自分が何を話しているのか、次に何を話すのか考えられるようになりますし、自分が本来持っている英語知識を、話としてアウトプットできるようになります。

「慣れ」るために、鏡越しに自分で何度もアウトプットするのも良い練習方法です。ただ、コミュニケーションでは相手の受け答えに対して、すぐに反応する瞬発力も必要になってきます。この瞬発力は、実際に英語でコミュニケーションをしないと鍛えることができません。

日常生活では、英語を話す機会はなかなかありませんよね。そこで役立つのがオンライン英会話やスクール英会話。レッスンを活用して何度も話す練習をし、「慣れ」や瞬発力を鍛えていきましょう。


産経オンライン英会話Plusで英検®のスピーキング対策をしよう

スピーキングの対策をするにあたって、実際に外国の方と話をするのが大切なことはお分かりいただけたのではないでしょうか?

外国の方とコミュニケーションを取るには、正しく発音する必要があり、「慣れ」や瞬発力を鍛えていく必要があります。そうした勉強をしていく上で、オンライン英会話が役立ちます。スクール英会話でも良いのですが、講師と話す時間を長く取れるマンツーマンレッスンにすると、料金が高くなってしまいます。一方、オンライン英会話なら基本的にマンツーマンレッスン。安価でレッスンを受けられる魅力があります。産経オンライン英会話Plusでは毎日25分フィリピン人講師とのマンツーマンレッスンを受けられるプランで月額6,380円(10%税込)です。これは1レッスン当たり税込みで205円となります。毎日少しずつ英語に触れて、英語を耳に慣れさせましょう。

ただ、人によってはオンライン英会話に対して、「講師の質が悪いのではないか」と不安に感じている方もいるでしょう。しかし、産経オンライン英会話Plusでは採用率1.2%という狭き採用試験に合格した優秀な講師陣を揃えています。初心者には難しいLとRの発音の違いまで教えています。英語学習の初心者にも安心して受講していただけるかと思います。

ただ、いきなりお金を払ってオンライン英会話を踏み出すのはちょっと…と感じる方もいるでしょう。そう感じた方は、無料体験レッスンをご用意しておりますので、こちらをお試しください。

産経オンライン英会話Plusでは、フィリピン人講師のレッスンが2回、ネイティブ講師または日本人講師のレッスンが1回無料でお試しいただけます。無料体験のお申し込み後、自動的に料金が発生するようなことはありませんので安心してお申し込みください。


英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。