2年間の海外留学を経験して得たこと 【Hinako vol.10】
2025年01月20日 12時14分
本記事は、5000名以上の海外進学をサポートしてきたヒューマン国際大学機構(HIUC)の卒業生Hinakoさんにより、自身の海外大学での経験を執筆いただいています。現在は留学先のFIT(ファッション工科大学)を卒業されニューヨークで活躍されているHinakoさんですが、記事は通学いただいていた時から作成いただいており、執筆当時の情報が含まれておりますので、最新情報は案内元のサイトも合わせてご確認ください。
産経ヒューマンラーニングでは、ヒューマン国際大学機構(HIUC)からサポートを引継ぎ、海外大学進学サポートを行っております。詳しくはこちらをご確認ください。
Hey, guys! こんにちは、Hinakoです!
今回は私が2年間の留学で得たことを皆さんにシェアしたいと思います。
きっと自分の置かれている環境や国、英語のレベルによって留学の辛さって違うと思うのですが、
私の場合はファーストセメスター(1学期)が特に予想を上回るほどの辛さでした。
留学っていい部分のほうが取り上げられてしまうことが多いと思うので私が経験したリアルを書きます。
正直アメリカに行く前は自分に自信がとってもありました。
自分はスピーキング力もリスニング力も優れているし積極的で新しいことが大好き、そんな自分を誇っていました。
でもアメリカでその自信は一変。
ホストファミリーが人一倍話すのが早いということもあるのですが
ホストファミリーが何を話しているのかわからない、まず会話が理解できないから何も声に出せない。
ファッションのクラスは特に苦痛でした。
専門用語が多い中、日本人は私一人グループワークでも友達が何を話しているのか
わからないからなかなか仲間に入れない。
そりゃあ勉強しに来たのに内容がわからなかったので、自分の能力の足りなさが悔しくて、悔しくて授業中も涙をこらえる毎日。
プロフェッサーの前で思わず涙を流してしまったこともあります。
自信があって来たのにそれが通じないとやっぱり現実の厳しさを感じました笑笑
ファッションのクラスで友達はできましたが遊びに行くほどの友達ではありません。
もちろんパーティーも呼ばれないし、呼ばれないとそれはそれでショックも大きい。
本当に自分の英語力はくそすぎるって何回も思いましたし、授業が終わって帰り道悔しくて、悔しくて
何回泣きながら帰ったかわかりません笑笑
新しい環境に慣れるのも大変でした。
19年間東京という都会で暮らして来て田舎での生活はなかなか好きになれません。
アメリカは車社会なのでどこに行くにも車が必要になります。
ホストファミリーに頼もうとしても気が引けてしまう、遠慮してしまう
私自身の性格がショッピングは一人でしたい派なのでウーバーでいろんなところに行こうとするとお金がかかる。
スーパーに行くのでも車が必須でした。
そのせいもあり金銭面では親にはとっても迷惑をかけました。
食事も週4でピザが出たり、対して美味しくもない料理、日本からもってきたカップラーメンを食べようとしても
アメリカの水と日本の水は違うので(カリフォルニアの水は特に汚い)カップラーメンをつくっても
日本で食べているものとは味が違くなってしまって満足できない。
ホストファミリーの家は家族のボンドが強いのでよくいとこやおばあちゃんおじいちゃんが来て集まります。
そりゃあみんながみんな日本人を受け入れるわけではないし、
ホストファミリーのボンドが強い分余計に疎外感を感じてしまっていました。
慣れない環境のせいで自信はあったのにいつのまにか全てどっかに行ってしまいました。
いやー辛かった!笑笑
しかしファーストセメスターが終わって4カ月だった頃にようやく慣れてきたなぁと感じる出来事が。
1つ目は・・・
ホストシスターのケイトリンが最近受け答えもしっかりとしてきたしスムーズだし成長したねと言ってくれたことです。
これは本当に嬉しかった!
2つ目は・・・
これは日本に帰ってきてからなのですが、日本にいた時に通っていた留学斡旋会社に顔を出してお世話になった先生方と話した時に、
喋り方も発音もアメリカ人らしく変わったねと褒められたこと。
確かに日本にいた時はあんまり使わなかったスラング とかI know right?とか you knowなどの言い回しを使えるようになった!
3つ目は・・・
高校生の時にみていたエレンショーをふと見てみたのです。あの時はバリバリ字幕付きで見ていてアメリカンジョークさえも、
は?何が面白いのだろうと思っていたのにひさびさに見てみると内容はすんなり入ってくるし、
そのバラエティーショーをみて爆笑している自分がいました!
こんな感じであっ!自分成長しているなと思う時期はふと突然にきます!
ファーストセメスターは思った以上に辛かった!本当に!笑笑
それでもいくら辛くても日本の大学にすればよかったなんてことは一切思いません!!!
その分気づき、学び、成長に富んだ2年間だったから!
楽しいことばかりではないですが得るものも多いです。
英語を学びに来ても結局は英語以外に必要なものが多いことに気づきます。
コミュニケーション能力だったり、自信だったり。自分と向き合う時間が多いので自分について知れるし、
留学前と比べると強い人間になれた気がします。笑
Fashion Weekでインターンしたり、ダイアナ妃のドレスデザイナーだった方のファッションショーにボランティアしたり、
アメリカに来なかったらできなかったであろう体験をできました!大好きなホストファミリーにも出会えた!
ホストファミリーは今では私にとって第二の家族になったしいっぱい思い出を作りました。帰る場所ができるっていいですよね♡
留学って自分の行動力次第で素敵なチャンスが溢れてます。本当に!
子供がいるから…
仕事があるから…
お金がないから…
などの理由で留学を諦めてしまう人が多いと思います。でも仕事を辞めてでもやる人はやるし、
よく日本人はどれくらいいますか?英語を学びに行くから日本人とは仲良くしたくないんですと相談する方が多いのですが
そんな状況でも留学を挑戦をしようとしている人がいっぱいいるので面白いバックグラウンンドを持っている人、
モチベーションが高い人と出会うことができます。
そして英語はToolでしかないので英語を学びに海外大学に行くと自分は念の為に来たんだろうってなってしまうので
やりたいことを明確にしておく必要があります。
やりたいことを明確にしておくと挫折しそうでも自分がなんで始めたのか
自分は将来どうなりたいのかを考えたら自分を支えてくれます。
でも世の中では新しいものに挑戦して自分を見つけようと言われているけど
新しいものに挑戦するのなんてとっても大変なことだし、自分のやりたいことなんて見つからないこともある!
そうすると1番大切なことを忘れてしまうことがあるんです…
それは留学を楽しむこと!!!
楽しむことを忘れないで!
アメリカでしかできないことをしてみましょう!
私が経験したリアルを書いてみました。留学中に悩んでいる方、留学に興味にある方の夢を叶える一歩に繋がれば嬉しいです♡
お互い留学生活頑張りましょう!
Hinako Ishii
日本の高校を卒業後、カリフォルニア州の2年制大学にてファッションマーチャンダイジングを専攻し卒業。その後、ニューヨーク州立ファッション工科大学(FIT “Fashion Institute of Technology”)でファッションビジネスマネジメントを学び、今年5月に卒業。
在学中には、THE ROW、Proenza Schouler、Carolina Herreraといった著名ブランドでVIPインターンとして経験を積み、サラ・ジェシカ・パーカー、アリアナ・グランデ、ジェニファー・ローレンスなど多くのセレブリティのスタイリングアシスタントを務める。
また、手作りのバッグブランドを立ち上げ、現在はコンテンツクリエイターとしてニューヨークで活動しながら、日本企業の海外進出のサポートなど幅広く活躍しています。