英語の発音練習に関する知識!練習すべき理由や方法を解説
2024年11月27日 7時49分
英語の発音をマスターすることは、リスニングやスピーキングの向上に欠かせないステップです。この記事では、発音練習の必要性や具体的な練習方法について詳しく解説します。
リスニング力を高めたい方や、正確な発音を身につけたい方には必見の内容です。効果的な練習や、自宅でできる練習など幅広く紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。英語の発音力を向上させ、スムーズなコミュニケーションを目指しましょう。
英語の発音練習をすべき理由
英語の発音練習は、英語を学ぶ上で非常に重要なステップです。発音はスピーキングやリスニングと密接に関わっており、正しい発音を身につけることでコミュニケーション能力が向上します。
日本人にとって英語は、発音の違いが日本語と大きく異なるため、早い段階で意識的に練習を始めることが重要です。以下では、英語の発音練習を行うことで得られる具体的なメリットについて解説します。
正確に聞き取れる音が増える
英語の発音練習をおこなうと、リスニング能力が向上します。発音できる音は聞き取れる音でもあるからです。
たとえば、日本語にはない音である” TH”や” V”といった発音は、正しく発音できるようになることで、リスニング時にその音を聞き取れるようになります。英語の音は細かいため、日本語と同じ音だけでは、多くの英単語を正確に理解しづらくなっています。
発音記号や音素を理解し、練習を通じて体得すると未知の単語に出会ったときでも発音からその単語を聞き取れるようになります。
たとえば、子音の” R”と” L”の違いを理解し、発音を正しく使い分けることで” right”と” light”のような似た音の単語でも、聞き分けられる力がついてきます。
意味を理解するまでの時間が早くなる
発音練習を通じてリスニング力があがると、意味を理解するスピードも速くなります。言葉を聞き取ったあと、脳が意味を理解するプロセスがスムーズになるためです。
英語は連結や脱落などの音声変化が多く、理解するためには発音練習が欠かせません。音声変化のルールを学び、発音の練習をすることでネイティブスピーカーの話すスピードに追いつけます。
たとえば、英語の「音声変化」を理解していないと” Can I have an apple?”という簡単なフレーズが「キャナイ ハブァナップル?」と聞こえ、意味を把握するまでに時間がかかることがあります。
しかし、発音練習によって音声変化に慣れることで音の変化をすぐに理解でき、相手の言葉の意味を瞬時に把握することが可能です。
発音矯正する必要がなくなる
発音を正しく学んでおくことで、後から発音を矯正する必要が減ります。とくに、初期段階において正しい発音の学習が重要です。
最初に学んだ発音が間違っていると、誤った発音が癖として定着し、あとで修正するのは難しく時間もかかります。たとえば、日本語のカタカナ英語で” water”を「ウォーター」と覚えると、ネイティブスピーカーとの会話では通じません。
正しい発音である「ウォァラー」に近い形で早いうちから練習することで、将来的に苦労せずに英語を使えます。発音の正確さは、コミュニケーションをスムーズにするでしょう。
相手に理解してもらいやすくなる
英語の発音が正確であれば伝わりやすくなります。逆に、発音が不正確だと単語の意味が変わってしまったり、通じなかったりする可能性があります。
たとえば” rice “(ごはん)と” lice “(シラミ)は、日本人にとっては「ラ」と発音される音に違いはほとんど感じられませんが、英語圏では明確に区別される音です。誤った発音は誤解を生む原因になります。
正しい発音を身につけることで、スムーズなコミュニケーションが可能になり、相手に聞き返されることが減るでしょう。相手に何度も言い直す必要がなくなるためストレスも軽減されます。
ビジネスの場でも発音が正確であれば、意味の受け取り間違いをされる不安もなく、信頼感やプロフェッショナルな印象を与えられるでしょう。
自信を持てるようになる
英語の発音が向上すると自信を持って英語を話せます。向上するのはスピーキング能力だけではなく、全体的な英語力の向上にもつながります。
発音が上達すると、会話の中で自分の言葉がしっかり相手に伝わっているという安心感が得られ、会話自体を楽しめるようになるでしょう。
発音の自信はスピーキング力を引きあげるだけでなくリスニング、そして全体的な英語コミュニケーション能力によい影響を与えます。英語を使うシーンで積極的に話せるようになり、ネイティブスピーカーとの会話に恐れを感じることが減ります。
英語を学ぶ目的が日常会話やビジネス英語であれば、発音練習は自信をつけるための最も効果的な方法のひとつです。英語の発音練習でリスニングやスピーキング、そしてコミュニケーション能力の全体的な向上が期待できます。
初期段階での発音練習は後々の学習効率を大きく左右するため、英語学習を始めたばかりの人にも非常におすすめです。発音を意識して練習することで、英語をより自信を持って話せるようになり、スムーズなコミュニケーションが可能になります。
英語の発音練習に関する知識
英語の発音を正確にマスターするためには、いくつかの基礎的な知識を理解しておきましょう。英語は日本語と比べて音の種類が多く、さらに音の変化や強弱を活用して意味やニュアンスを伝える言語です。
発音は英語学習者にとって最初に乗り越えるべき大きな壁ですが、その壁を越えるための基本的な知識と方法を理解しておくことで、スムーズな学習が可能になります。
以下で解説するのは、発音記号・母音と子音・音声変化・アクセント・イントネーションなど、英語の発音に不可欠な基礎知識です。これらの知識をしっかり理解し、実際の練習に活かすことで、英語の発音を効果的に向上させられます。
発音記号
発音記号は、英単語の正しい発音を表記するために使用される特殊な記号です。英語を学習する際、発音記号を理解することは非常に役立ちます。なぜなら、単語のスペルから発音を直接推測できない場合が多いためです。
たとえば” apple “と” eye “という単語は、どちらもカタカナでは「ア」と表記されますが、発音記号で見ると” apple “は/ˈæpl/、” eye “は/aɪ/と異なる母音が使用されています。発音記号を学ぶことでスペルに惑わされることなく、正しい音を再現できるようになるでしょう。
母音と子音の発音
英語の発音を習得するうえで、母音と子音を正しく発音することが重要です。英語には、17種類の母音と22種類の子音があるといわれており、5個の母音と13個の子音をもつ日本語と比較すると、音の数が多く存在します。音の違いを理解することが、英語の発音を正確にするための重要なポイントです。
英語の母音は、口の開け方や舌の位置によって区別されます。たとえば、/æ/(”cat “の音)と/ɑː/(” car “の音)は似ているように見えますが、舌の位置や口の開き具合が異なるため、異なる音として発音されるのです。
子音に関しても、日本語ではあまり使われない音が多くあります。たとえば、/θ/(” think “の音)や/ð/(” this “の音)は舌を前歯の間に挟んで発音するもので、日本語には存在しません。
正しく発音できるようになることが、英語の発音をより自然に聞こえるようにするための重要なステップです。
音声変化
英語を日常の会話で使う際には単語同士がつながったり、音が変わったりする音声変化が頻繁に発生します。この音声変化を理解し、実際に練習することでよりネイティブに近い発音が可能になるでしょう。主な音声変化には、連結・同化・脱落・弾音化が挙げられます。
連結(リンキング)
リンキングとは、隣り合う単語同士が自然につながる現象を指します。リンキングは、母音と子音・子音と母音・子音と子音の間で変化が起こるルールがあります。
たとえば” Can I have an apple?”というフレーズは、”Can+I” “have+an” “an+apple”でつながることによって「キャナイハヴァナップル」のように、単語の境界が曖昧になって聞こえます。
リンキングがあることによって早くスムーズに話せるようになるため、ネイティブや流暢な英語が話せる人はリンキングを使っています。
同化(アシミレーション)
アシミレーションは隣接する音が影響し合い、新しい音に変化する現象です。”s+y ” “z+y” “t+y” “d+y”の組み合わせでアシミレーションが起こりやすくなります。
たとえば” Did you “は「ディドユー」ではなく「ディジュ―」のように発音します。この場合” d “の音が” y “の影響を受けて、発音が変化しています。アシミレーションを知っておくことで自然な発音ができます。
脱落(リダクション)
リダクションは話す際に一部の音が省略される現象で、リンキングと同様、スムーズに話すために使われます。子音と子音が重なった場合や、文末の発音が破裂音だった場合などが基本的なパターンです。
たとえば”take care “は、それぞれの単語を発音記号であらわすと/k/が連続するため「テイクケア」と発音する代わりに「テイケア」と発音します。
また”Good morning “では、破裂音の/d/が間に挟まれるため「グッドモーニング」ではなく「グッモーニング」と発音します。
ただし、状況によってはあえて発音する場合もあるため注意が必要です。ネイティブスピーカーが自然に行う脱落を知り、実践することでリスニング力やスピーキング力が向上するでしょう。
弾音化(フラッピング)
フラッピングとは特定の音が弾くように発音される現象で、とくにアメリカ英語でよく見られます。 /t/ や /d/ の音が母音と母音に挟まれることで、日本語でいう「ら行」のような音に変化します。
たとえば” water “の /t/の音が /a/ と /e/に挟まれることでフラッピングが起こると「ウォーター」ではなく「ウォァラー」のように発音されます。
フラッピングは非常に一般的な現象であり、これを意識して練習することでアメリカ英語らしい発音が身につきます。
アクセント
英語の発音においてアクセントも重要な要素です。アクセントは、単語の中で特定の音節を強く発音することを指します。英語では、ほとんどの単語にアクセントがありますが、その位置を誤ると意味が伝わらなかったり、別の単語として誤解されたりする可能性があります。
たとえば” record “という単語は、名詞として使われる場合のアクセントは/rékərd/と” e “にアクセントが置かれ、動詞として使われる場合は/rikɔ́ːrd/と” c”にアクセントが置かれます。アクセントの位置が意味に大きな影響を与えるため、正しいアクセントの位置を覚えることが重要です。
イントネーション
イントネーションとは声のあがりさがりのことで、英語の意味やニュアンスを伝える重要な要素です。英語では文末のイントネーションを変えることで、疑問文や強調を表せます。
たとえば” You like coffee.”という文は平叙文として発音される場合、文末がさがりますが、疑問文として発音する場合は” You like coffee?”となり、文末をあげて発音します。
イントネーションの違いを理解することで自然な会話が可能になり、相手に正確な意図を伝えられるでしょう。英語では強調したい部分をイントネーションで表現することがよくあります。
たとえば” I didn’t say he stole the money.”という文では” I “に強調を置けば「私が言ったのではない」という意味になりますが” he “に強調を置けば「彼が盗んだのではない」という意味になります。イントネーションの変化で、文の意味やニュアンスが大きく変わります。
英語の発音練習に取り組む際には、これらの基礎知識をしっかりと理解しておくことが大切です。発音記号や母音・子音の違いを学ぶことで、より正確な発音が可能になります。
また、音声変化やアクセント、イントネーションをマスターすることで会話がスムーズになり、ネイティブスピーカーとのコミュニケーションがいっそう円滑に進むようになるでしょう。
英語の発音が上達しない人の特徴
英語の発音を上達させるためには、正しいアプローチと継続的な練習が必要です。しかし、いくつかのポイントに気をつけなければ、発音の上達が難しくなることもあります。以下では、英語の発音がなかなか上達しない人に見られる特徴について解説します。
発音ルールを知らない
発音ルールを正しく理解していないと、英語は上達しません。英語には母音と子音が多く存在し、それぞれ異なる発音規則が存在します。日本語にはない音が多数含まれているため、発音ルールを無視して学習を進めると、正確な発音が身につかない原因になります。
たとえば” R “と” L “の発音は日本人にとって難しい音のひとつです。発音ルールを理解していないと、このような音の区別ができず、コミュニケーションにおいて誤解を招くことがあります。発音記号や母音・子音の基本ルールを学び、発音を正しく理解しましょう。
文字に注目している
文字に注目しすぎている人も、上達しにくい傾向です。英語のスペルと発音は必ずしも一致しない場合があるため、文字だけに注目して発音練習をすると誤った理解につながりかねません。
たとえば” though /ðoʊ/ ” ” tough / tʌf/” ” thought /θˈɔːt/ “など、似たスペルでもまったく異なる発音を持つ単語は数多くあります。このような単語を文字に基づいて発音すると、間違った音になってしまいます。
発音を向上させるには単語の発音記号やネイティブの音声を参考にし、実際の発音に焦点を当てて練習しましょう。
アウトプットの量が不足している
発音が上達しない理由のひとつに、アウトプットの不足も挙げられます。多くの人がリスニングや発音学習などインプットに集中しやすいですが、発音の上達には実際に声に出して発音し、フィードバックを得ることが重要です。
アウトプットが不足していると、発音の間違いや改善点に気づく機会が減ります。また、頭ではわかっていても、実際に発音できる口の動きになるまでに時間がかかります。
とくに、英語独特の発音は日本語では使用しない筋肉を動かさなければならない場合もあるため、日々の積み重ねが重要になります。
ネイティブの発音をマネし、自分の音声を録音して確認するなど積極的にアウトプットを増やしましょう。
上達を諦めている
現状の英語力でもなんとなく通じるからと、上達を諦めている人も成長しにくい傾向です。発音練習を続けても「なかなか成果が見えない」と感じるかもしれません。
英語の発音は日本語と異なる点が多いため、習得には時間がかかりますが継続することが最も重要です。モチベーションが低下すると練習を避けるようになり、結果として上達の機会を失ってしまいます。
発音はスムーズな会話やリスニング力向上に直結するスキルです。焦らず地道に取り組みましょう。英語の発音が上達しない理由は、発音ルールの理解不足やアウトプットの不足など、いくつかの要因が考えられます。
英語の発音練習方法
英語の発音を改善するためには、さまざまな練習方法をバランスよく取り入れることが効果的です。発音を正確にするだけでなく、スピーキング力やリスニング力を高める要素も同時に鍛えられるため、全体的な英語力の向上に直結します。
発音を意識して練習することは、より自信を持って英語を話す力を身につけるための重要なステップです。
以下では、発音の改善に役立つ具体的な方法や実践的なアプローチについて詳しく解説します。それぞれの練習方法は異なるメリットを持ち合わせているため、目指す発音レベルや学習スタイルに合わせて選択しましょう。
リスニングの練習をする
リスニングは発音練習の基礎です。正確に英語の音を聞き取れなければ、正しい音で発音することが難しくなります。リスニングの練習では、ネイティブの英語を聞くことが重要です。
たとえば、映画やドラマ、ニュース、ポッドキャストなどさまざまなメディアを活用して、リアルなネイティブの発音に触れましょう。音の抑揚やリズム、音声変化など自然な会話の特徴を学べます。
より効果を高めるには、スクリプトが用意されているものを使用することがおすすめです。実際の会話を聞きながら文書で単語が確認できるため、じっくりと音を確認できます
レベルの高すぎるものは、会話が速すぎてついていけなくなる可能性もあるため、自分のレベルにあったものを選ぶことが大切です。リンキングやリダクションなどの音声変化も、リスニング練習で少しずつ理解していきましょう。
シャドーイングをする
シャドーイングとはネイティブスピーカーの音声を聞き、そのすぐ後に同じ内容を繰り返し声に出す練習方法です。英語の発音リズムやイントネーション、音の強弱に慣れるために効果的です。
シャドーイングでリスニング力とスピーキング力の両方を鍛え、発音を改善しましょう。最初はスクリプトを見ながらおこない、慣れてきたらスクリプトなしで挑戦するのがおすすめです。
こちらの記事では、シャドーイングについて解説しています。4つの効果ややり方も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
ディクテーションをする
ディクテーションとは、聞いた内容を文字として書き取る練習です。リスニング力を高めるだけでなく、細かな発音や音の変化に敏感になるため、発音改善にもつながります。ディクテーションを行う際は、短い音声から始め、次第に長い文章に挑戦していくとよいでしょう。
聞き逃してしまう部分や、誤解している発音を特定できるため、その部分を集中的に改善することもできます。特定した単語や文章を、自分とネイティブの発音とで比較し間違いを修正することで、正しい発音を習得しやすくなるでしょう。
フォニックスを学ぶ
フォニックスは、英語の発音を学ぶための基本的なルールを教える学習法です。アルファベットの文字と音の関係を理解することで、知らない単語でもおおよその発音を推測する力がつきます。
子音と母音の発音方法や、二重母音の読み方、Silent Eなどの特定のルールにもとづいて発音することを、フォニックスを通じて学びましょう。英語に不慣れな人や、発音記号が難しく感じる場合、フォニックスは非常に役立つ手法です。発音ミスが減り、自信を持って発音できるようになります。
リンキングを学ぶ
前述のとおり、音の連結であるリンキングはネイティブの英語において単語と単語が自然につながって発音される現象です。リンキングを学ぶことでより自然な発音ができるようになり、リスニング力の向上にも役立ちます。
たとえば”Can I have it?” は、ネイティブの発音だと「キャナイハビッ?」のように音がつながった発音です。これを理解し練習することで、ネイティブに近いスムーズな発音が身につきます。
リスニングでもリンキングを学ぶことで、単語同士がつながって聞こえても内容を理解しやすくなるでしょう。
ネイティブの知り合いに手伝ってもらう
ネイティブスピーカーの知り合いや友人がいる場合、彼らに発音練習を手伝ってもらうことも効果的です。直接フィードバックをもらえるため、どこがうまく発音できていないのかを具体的に理解できます。
ただし、プロの先生ではない場合、正しい英語が習得できるとは限りません。教えてもらう相手に発音の癖があった場合、同じような癖を身に着けてしまう可能性もあるため注意が必要です。
英語学習アプリを利用する
英語学習でアプリを利用すれば、ちょっとしたスキマ時間でも取り組めるため継続しやすいです。時間がない方におすすめの学習方法といえます。
発音練習に特化したアプリを選ぶなら、発音診断や音声の再生機能がついていると効果的に学習を進められます。実際に発音した音声をチェックしてもらい、どの部分の発音が自分の弱点なのか把握できます。
近年では、AI機能が搭載されているアプリもあるため自分のレベルにあった学習が進めやすいでしょう。
オンライン英会話を利用する
オンライン英会話もよい選択肢です。ネイティブや非ネイティブの講師とリアルタイムで会話することで、発音を実際の会話の中で確認できます。マンツーマンのレッスンでは、自分に合ったペースで練習でき、講師からのフィードバックも受けやすいのが特徴です。
講師によっては、時差などの関係で自分の希望する時間と予定が合わないこともあるため、比較的時間に融通の利く方に向いている勉強法と言えます。
英語コーチングサービスを利用する
英語コーチングサービスは、短期間で集中的に英語力を高めたい人におすすめの方法です。コーチングでは個別に発音の課題を分析し、効果的なトレーニング方法を提案してもらえるため、発音の改善が確実に進みます。
一人ひとりにあわせた内容で学習できるうえ、その都度発音の修正ができるため誤って習得する心配がありません。
mimitoreは、リスニングと発音に特化したコーチングサービスです。専門家のアドバイスを受けながら、自分の弱点に合わせた発音トレーニングが可能です。発音だけでなくリスニングやスピーキングのトレーニングも組み合わせて行うため、総合的な英語力の向上が期待できます。
日本人が苦手とする発音
日本人が英語を学ぶ際に、とくに難しいと感じる発音がいくつか存在します。これらの音は日本語にはない音であり、そのために日本語を母語とする日本人にとっては自然に習得しにくいものです。
以下では、代表的な” R ” と” L ” ” V “と ” B ” ” TH “の発音について、なぜ苦手とされるのか、そしてどのように練習すればよいかを解説します。
RとL
” R “と” L”の音は、日本人にとって最も難しい発音のひとつです。この二つの音は、似ているように感じられることから混同しやすいですが、舌の使い方がまったく異なります。
日本語には「ラ行」の音しかなく、それが英語の” R “と” L “の両方に対応するため、両者を区別して発音することが困難です。
” R “の発音をする際には、舌を奥に引き、どの部分も口の中で触れないようにします。さらに唇を丸めて、低い「ウ」のような音を出すのがポイントです。
一方で” L “の発音では、舌先をうえの前歯の裏側に軽く当て音を出します。舌をしっかりと使って「ル」と発音することで” R “と区別しましょう。
練習する際は、まずゆっくりと音を確認しながら発音し、慣れてきたら少しずつスピードをあげるのがおすすめです。
VとB
” V “と ” B “も日本語には存在しない音の組み合わせで、区別するのが難しいと感じる人が多い発音です。とくに” V”の音は、日本語の「バ行」と非常に似ているため、誤って「ブ」と発音してしまうことが多くなります。
” V “の発音は、うえの前歯を軽く下唇に当てて息を出しながら「ヴ」と発音しましょう。このとき、唇と歯の間に摩擦を生じさせることが重要です。
一方で” B “は唇を閉じて一気に開放することで、破裂音の「ブッ」という音を作り出します。この破裂音が” B “の特徴です。
練習の際には鏡を使いながら、自分の口の動きや歯と唇の位置を確認し、正しい音が出ているかを意識しましょう。
TH
” TH “の発音は、日本人にとってとくに難しい発音のひとつです。無声音の” TH “と有声音の” TH “という2種類の音があります。さらに、日本語には舌を使ってこのような音を発する機会がないため、自然にできるものではありません。
無声音” TH “は、舌を軽く前歯の間に挟み込み、息を出すことで風がぬけるような「ス」の音を出します。たとえば” think “や” thank “の” TH “がこれに当たります。
一方で、有声音の” TH “は同じ舌の位置ですが、声帯を使って振動させながら「ズ」のような音を出します。これは” this “や” that “で使われる音です。
正しく” TH “を発音するためには、舌を十分に前に出し、前歯で軽く挟みましょう。日本語にはこのような舌の使い方がないため、最初は違和感があるかもしれませんが、繰り返し練習することで発音が向上します。
これらの発音は日本人にとって難しいものですが、正しい方法を理解し、繰り返し練習を重ねることで徐々に上達します。発音に自信がつくとリスニング力やスピーキング力も自然に向上し、英語コミュニケーションがよりスムーズになるでしょう。
英語の発音練習をする際のポイント
英語の発音練習を効果的に進めるためには、いくつかの重要なポイントを意識することが不可欠です。発音は単に音を出すだけではなく、正しい手法や反復練習が求められます。
以下で解説する、発音練習を成功させるために押さえておくべき6つのポイントを理解しましょう。
正しい発音で音読する
発音練習の基本は、正しい発音で音読をおこなうことです。英語の単語を音読するときは発音記号を理解し、正しく発音しましょう。
たとえば” apple “と” orange “はどちらも日常的に使う単語ですが、それぞれ異なる発音記号を持ち、異なる母音が使われています。発音記号に基づいて正しい音を出すことで、誤った発音が身についてしまうリスクを防ぐことが可能です。
また、単語だけでなく文全体を正しいリズムで音読することも意識してください。英語のリズムやイントネーションを理解し、ネイティブの音声に近づけるように練習しましょう。
音読はリスニング力向上にも効果があり、自分が発音できる音はリスニング中にも正確に聞き取れるようになるため、より自然な英会話力が身につきます。
口の動きや筋肉を意識する
英語の発音は口や舌、喉の筋肉の使い方が大きな要素を占めます。とくに、日本人にとって発音が難しいとされる” R “と” L “や” TH “の発音は、口や舌の使い方が間違っていると、正確に発音できません。
たとえば” R “を発音する際には、舌を後ろに巻く動作が必要ですが、日本語にはこの動作がほとんどないため、意識的に練習する必要があります。
また、口の開け方や唇の形も重要です。母音を発音する際の口の開き方が変わるだけで、音が違って聞こえるため、どの発音の際にどのように口や舌を動かすのかを意識して練習すると、より正確な発音が身に付きます。
自分の音声を録音して聞き比べる
自分の発音が正しいかどうかを客観的に確認する方法として、音声を録音するのが効果的です。録音した自分の音声をネイティブスピーカーの音声と比較することで、違いに気づきやすくなります。発音のどこが正しくできていないのかを知ることが、改善への第一歩です。
この方法は、自分では気づきにくい癖や発音ミスを発見するのに役立ちます。とくに” L “と” R “や” V “と” B “のような細かな発音の違いは、繰り返し聞き比べることで、徐々に区別できるようになるでしょう。
継続的に取り組む
発音練習は、一度や二度の練習で習得できるものではありません。毎日、少しずつでも練習を続けることが大切です。発音は筋肉の動きに深く関係しているため、継続して練習しなければ筋肉の動きを記憶できません。
1日10分の短い時間であっても、発音に集中する時間を作ることが効果的です。継続することで、自然に発音が上達します。
鏡で口元の表情を確認する
発音練習の際、口元の動きや表情を確認することも大切です。とくに、難しい発音や慣れない音を出すときには、口や舌がどのように動いているかを視覚的に確認することで、正確な発音を身に付けやすくなります。
たとえば” TH “の発音では、舌を前に出す動作が必要です。この動きは日本語にはないため初めは感覚がつかみにくいですが、鏡を見ながら練習することで、視覚的に正しい舌の位置や口の形を確認できます。
正確な発音を身に付けるための視覚的フィードバックを得ながら、効率的に練習しましょう。
リズムと抑揚に合わせてハミングしてみる
発音の正確さだけでなく、英語のリズムや抑揚を身に付けることも重要です。英語はリズムや抑揚が非常に豊かで、これを無視すると単語の意味が正確に伝わらなくなることがあります。リズムと抑揚を意識して練習するひとつの方法として、ハミングが有効です。
ハミングを使うことで、音の高さやイントネーションを音に出さずに確認できます。たとえば、英語の文章をリズムに合わせてハミングすることで、自然な抑揚が身に付き、ネイティブらしい話し方に近づくでしょう。
リズムや抑揚は会話の流れをスムーズにするための重要な要素なため、音の強弱や高さに意識を向けた練習も積極的に取り入れるとよいです。
これらのポイントを意識して発音練習を行うことで、効率的に英語の発音が上達し、自然な会話ができるようになります。
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まとめ
英語の発音練習は、正しい方法を取り入れることで、リスニング力やスピーキング力の向上につながります。この記事では、発音の重要性から、具体的な練習方法まで幅広く解説しました。
とくに、音読や口の筋肉を意識すること、音声を録音して確認するなどのテクニックが紹介されています。毎日の継続が重要なポイントとなるため、練習を習慣化することが重要です。
発音練習をさらに効果的に進めたい方は、専門的なアドバイスが受けられるmimitoreをご利用ください。mimitoreは、リスニングと発音の専門コーチングプログラムで、個別のカリキュラムを通じて学習者の課題に合わせた指導をおこないます。
一般的な学習法ではカバーしきれない「聞き取れない音」や発音の違いを、徹底的に分析し、適切なトレーニングを提供することが特徴です。
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