英語メールの締め方で差をつける!丁寧で効果的なフレーズとは?

英語メールの締め方で差をつける!丁寧で効果的なフレーズとは?

2025年01月15日 7時37分

英語メールの締め方には「Sincerely,」「Regards,」などがあり、どれを選べばよいのか迷う方も多いのではないでしょうか。礼儀をわきまえ、自分の想いをきちんと伝えられる締めの言葉は、ビジネスシーンでは重要といえます。

本記事では、英語メールの締めフレーズの選択方法や、状況に合わせた使い方について解説します。締めの言葉ひとつで相手の印象をよくすることが可能なため、英語メール作成の参考にしてください。

英語のメールで使えるフォーマルな締めのフレーズ

英語のメールで使えるフォーマルな締めのフレーズは、以下のとおりです。

✓Sincerely,
✓Yours faithfully,
✓Best regards,
✓Respectfully yours,
✓Yours truly,
✓With best regards,
✓Yours respectfully,

ここでは、各フレーズの意味や使える状況について紹介します。

Sincerely,

「真心をこめて」という意味がある「Sincerely,」は、深い尊敬の気持ちを示した言葉です。格式高い場面で用いるべき言い回しで、ビジネスメールの締めフレーズとして最もよく使われています。

初めてやりとりする相手へ送るメールや、謝罪や公式発表などへの返信メールを送る場合に使用します。格式の高い場面で使いたいときには、この言葉を選んでおけば、間違いないといえるでしょう。

Yours faithfully,

「Yours faithfully,」には「よろしくお願いします」や「敬具」「かしこ」と同じニュアンスがあり、フォーマルで公式なシチュエーションで使われる締めフレーズです。

相手の名前がわからない場合や、公式文書へ返信する場合に使います。頭にYoursを付け加えることで、さらに形式的な言い方になります。

Best regards,

「相手を尊敬する」という意味の「Regards,」は、ビジネスシーンでもよく使われる締めフレーズです。Sincerely,(真心をこめて)よりも柔軟で、くだけた印象の言葉といえます。

「Best regards,」は、相手に敬意を表す際に用いるていねいな表現です。女性が手紙の終わりに添える「かしこ」や「よろしくお願いします」と同じ意味となり「Regards,」よりもていねいな言い方です。

何度か取引のある相手へ送るメールで使うのがベストといえるでしょう。

Respectfully yours,

「Respectfully yours,」には「謹んで、敬意を表して」という意味があります。フォーマルなシチュエーションで使うべき言葉であり、相手に敬意を表したい場合に使います。

主に、上司や権威ある相手へ送るメールの締めとして使われる言葉です。

Yours truly,

「Yours truly,」には「敬具」という意味があり、一般的によく使われる締め言葉のなかでも、フォーマルな言い方のひとつです。

「Best regards」よりも少々フォーマルではありますが、社内のメールで使用しても問題ない締めフレーズです。

With best regards,

「With best regards,」には「敬具・よろしく」という意味があり、日本語で「よろしくお願いいたします」と締める場合と同じ意味となります。メールで使うのが一般的ですが、手紙の締めフレーズとしても使用可能です。

カジュアル寄りのフォーマルシーンで使えるため、以前にやりとりしたことがある取引先や、同僚にも使える汎用性の高い締めフレーズといえるでしょう。

Yours respectfully,

「 respectfully,」は「礼節と敬う気持ちをこめて」という意味があり「Yours respectfully,」は「相手に対する礼儀と敬意を込めて」という意味になります。

フォーマルな締めフレーズのなかでも形式的な表現です。取引先や上司、監督者、教授など、目上の方にメールを送る際には、このフレーズが最適といえるでしょう。

英語のメールで使えるカジュアルな締めのフレーズ

フォーマルな締めのフレーズは、親しい人に使うと冷たい印象を与えかねません。カジュアルなシーンで役立つ英語メールの締めフレーズを覚えて、相手に与える印象をよいものにしていきましょう。

See you,

「See you,」は「またね」という意味であり、会話でも頻繁に耳にするフレーズです。友人や同僚などの親しい相手へ送るメールの締めとしても使えます。

「See you later,」「Later,」と意味やニュアンスはほぼ同じであり、「Thanks」よりも親しみがこもったフレーズといえるでしょう。

Take care,

「Take care,」には「気をつけてね」という意味があります。「体に気をつけて」「お大事に」「ご自愛ください」という意味の「Please take care of yourself.」を省略した言葉です。

「さようなら」の代わりに使える、会話でもよく使用されるフレーズです。

Talk to you soon,

「Talk to you soon,」には「まもなくお話ししましょう」という意味があります。メールで

コミュニケーションを取っている相手と、電話で話す必要がある場合にこのフレーズで締めます。

「See you soon. 」は「まもなくお会いしましょう」ですが、会うのではなく電話でのちほどお話しましょう、と伝える場合には「talk」を使います。

Best,

「Best,」は「うまくいくといいね」という意味の、カジュアルなニュアンスの締めフレーズです。「幸運を祈ります」という意味がある「Best wishes,」と同じ意味・ニュアンスで使用できます。

同僚や友人など、親しい間柄の人に気軽に使える締めのフレーズです。

Later,

「Later,」は「またね」という意味があり、友達へ送るメールの締めフレーズとして使います。「近いうちに話しましょう」という意味の「Talk to you later,」も、Later,と同じように使用して問題ないでしょう。

All the best,

「All the best,」は「これからがんばってね」という意味があります。当面の間会う予定のない友人などに送るメールの締めに使えるフレーズです。

あまり親しくない人に送ると、失礼にあたる場合があります。そのため、ビジネスシーンではあまり使われない表現です。

Catch you later,

「Catch you later,」は「I’ll catch you later.(またあとで会いましょう)」のI’llが省略された、カジュアルなフレーズです。

「またあとでね」という意味で、友だちとのやりとりで使用します。Bye.と同じようなニュアンスと考えてよいでしょう。

Have a good one,

「Have a good one,」には「またね、素敵な1日を」という意味があります。朝でも夜でも、時間にとらわれず自由に使えるややカジュアルなフレーズです。

仲のよい友人や同僚に対して、別れ際にサラッと伝えるイメージで使いましょう。

英語のメールで締めの前に使える!感謝や依頼を伝えるフレーズ

英語メールでは、最後に記す締めのフレーズの前に、締めのあいさつを一言伝えるのが一般的なコミュニケーション方法です。

感謝の気持ちを伝えたい場合や、確認・依頼したい場合のフレーズについて紹介します。ちょっとした一言で相手によい印象を持ってもらえるため、文面の内容にそった適切なあいさつフレーズを覚えておきましょう。

感謝の気持ちを表すフレーズ 

感謝の気持ちを表すフレーズをいくつか紹介します。

Thank you for your help.
(ご協力ありがとうございます。)

I really appreciate your support.
(ご支援に感謝します。)

Thank you for choosing us.
(私たちを選んでいただき、ありがとうございます。)

Thank you for your understanding.
(ご理解いただき、感謝いたします。)

Thank you for your attention to this matter.
(ご配慮いただき、ありがとうございます。)

It was nice talking with you.<電話で話したあと>
(お話しできてよかったです。)

It was nice meeting with you.<直接会ったあと>
(お会いできてよかったです。)

感謝の気持ちを表すことは、ビジネスシーンでも非常に大切なことです。相手を思いやる言葉を添えることで、コミュニケーションが円滑になったり、仕事がスムーズに進んだりするでしょう。

また、相手の健康に配慮するフレーズもあわせて覚えておくとよいでしょう。相手が体調を崩している場合や、インフルエンザが流行っている場合、災害が起きた場合などに、相手の健康を思いやる言葉を添えることで、温かみのあるやりとりができるでしょう。

Please take good care of yourself.
(どうぞお大事になさってください。)

I hope you’ll have a restful weekend.
(週末はしっかり休んでください。)

Please stay safe.
(お気をつけて。)

Please keep yourself warm.
(寒くなってきたので風邪をひかないよう気をつけてください。)

依頼や確認をうながすフレーズ

依頼や確認をうながしたいときに使えるフレーズを紹介します。

I look forward to hearing from you.
(ご返信をお待ちしております。)

Please let me know at your earliest convenience.
(お手すきの際にご連絡ください。)

Your prompt reply would be greatly appreciated.
(早急にご返信いただけると大変ありがたく存じます。

I would appreciate it if you could address this issue.
(この問題に対応していただけると幸いです。)

Please let me know if there are any updates.
(何か進展がございましたら、教えてください。)

また、期日が迫っている場合など、強めに確認をしてもらいたい場合には、次のような表現を用いるとよいでしょう。

I would appreciate your immediate attention to this matter.
(この件について早急にご対応いただけると幸いです。)

依頼や確認をお願いするときは、トラブルが起きたり、期日が迫っていたりなど、迅速に対応してもらいたいケースが多いといえます。しかし、頭ごなしに要求してしまうと、失礼にあたります。

相手のことを気遣い、丁寧な言い回しで依頼や確認のメールを送ることが大切です。上記で紹介したあいさつフレーズを活用し、相手を不快にさせない円滑な対応力を身につけましょう。

こちらの記事では、英語メールの書き出し方について解説しています。基本的な書き出し方から、相手との関係に応じた表現まで取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。

ビジネスシーンにおける英語メールの締めの例文

ここからは、ビジネスシーンでの英語の締めフレーズを使った例文を紹介します。

初めてビジネスメールを送る場合の締めの例文 

Dear Mr. 〇〇(name),

I hope this email finds you well.My name is Ichiro Sato, and I am from Company S.I am reaching out to propose a potential partnership between our companies. We believe that by combining our strengths, we can create significant value in the health equipment market.I have attached our service proposal and product information for your review. I would be delighted to discuss this opportunity further with you.

Please do not hesitate to contact me if you have any questions.

I appreciate your consideration.

Sincerely,

〇〇(name)親愛なる〇〇(名前)様へ

S社の佐藤一郎と申します。
弊社が販売する健康器具に関する情報を共有させていただきたく、ご連絡をいたしました。
ぜひ、弊社と共同で事業を行っていただけないでしょうか。
ご検討よろしくお願いいたします。

本件についてご質問等ございましたら、お気軽にご連絡いただければと存じます。
よろしくお願いいたします。

真心を込めて

〇〇(名前)

初めてメールを送る場合ですので、締めのフレーズにはフォーマルな「Sincerely,」「真心をこめて」を使っています。また、締めのあいさつフレーズには「I appreciate your consideration.」「ご検討感謝いたします」を使用しているのがポイントです。

親しい取引先にビジネスメールを送る場合の例文

Dear 〇〇(name)

I hope this email finds you well.
I’m writing to invite you to the art exhibition that will be held at Conference Room C next weekend.
Knowing your love for art, I thought you might be interested in attending.
Please let me know by Monday if you are able to make it.
If it’s convenient, I would be happy to go with you.

Thanks!

Talk to you soon,

〇〇(name)

こんにちは〇〇(名前)さん

来週末にC会議場で行われる絵画展覧会に行かれますか?
絵画がお好きなので、興味があるのではと思い、ご連絡いたしました。
よろしければ、月曜日までに行けるかどうかを教えていただけますか?
ご迷惑でなければご一緒しましょう。

よろしくお願いします。
ではまた

〇〇(名前)

親しい間柄の取引先へ送るメールですので、締めのフレーズは「Talk to you soon,」で「またね」を使っているのがポイントです。
展覧会に一緒に行きましょうと提案していることへの返事をお願いしているため、「Thanks!」をあいさつフレーズに選んでいます。カジュアル寄りの締め方といえるでしょう。

こちらの記事では、英語のビジネスメールの書き方について解説しています。シーン別の例文やポイントも取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。

英語メールの締めくくりで好印象を残すための注意点

ここからは、英語メールの締めくくりで好印象を残すための注意点について、5つにわけて解説します。

適切な締めの表現を選ぶ 

ビジネスメールを送る際には、適切な締めの表現を選ぶことが大切です。なぜなら、適切な言葉を選択することで、相手に与える印象をよくできます。

そのためには、メールを送る相手の状況を考慮する必要があります。取引先であったり、上司や部下であったりなど、送る相手との関係性や立場によって、締めのフレーズを適切に変えていきましょう。 

締めのフレーズにはいくつかありますが、一つひとつの意味をきちんと理解し、メールの内容や場面に応じて適切なフレーズを使うことが重要です。そのため、相手に感謝の気持ちをきちんと伝えられる締めフレーズを選ぶようにしましょう。 

電子サインを活用する

メールの締めフレーズも大切ですが、電子サインを活用することも同じように大切な要素といえます。なぜなら、電子サインは信頼性を高める方法として認知されているためです。

文書データに電子サインを押印することで、本人性や非改ざん性を高められるメリットがあります。

電子サインとは、メールや電子データの文書に、電子的な方法で署名することです。手書きで行っていたサインをデジタル化することで、安全な書類を迅速に作成できます。

セキュリティ面でも優れており、紙で書類を作る手間が省けるため、効率よく作業が進められる点も信頼できるポイントといえるでしょう。

メールの内容を振り返る

メールを作成したら、内容を振り返ってみましょう。ビジネスメールには、ヘッダー・本文・署名という3つの基本構成があるため、その構成にそった内容になっているのかを確認します。

そのうえで、送る相手との関係性や立場などを考慮し、適切な文章を作成しましょう。特に、締めやあいさつのフレーズは、相手の状況などを気遣った内容になっていることが大切です。

また、相手が不快に感じる表現をしていないか、トーンや文体についても気をつける必要があります。メールの内容を全体的に振り返ったら、最後に誤字脱字がないかを確認し、問題なければ送信しましょう。

丁寧さを心がける

ビジネスシーンでのメールでは、内容は簡潔に、かつ丁寧さを心がけましょう。相手を思いやり、不快にさせないことがメールを送る際に最も配慮すべき点であるためです。

英語に敬語はないと言われていますが、敬意を払う言い回しは英語のなかにも存在しています。英語は明快な表現が多いですが、相手を思いやる表現や敬意を表す表現も数多くあります。

ビジネスシーンで使われる丁寧な締めフレーズを適切に使用し、丁寧な内容と文面になるよう心がけるとよいでしょう。

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まとめ

英語メールの締めくくりは、相手に与える印象を左右するとても大切な要素といえます。さまざまなシーンに合わせた締めのフレーズと使い方を理解することで、相手に失礼のない内容となるでしょう。

正しい英語メールを学びたい方は、オンラインコーチングの利用をおすすめします。

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