英語会議の不安をなくす!聞き取る・話すための事前準備とフレーズ集
2025年06月18日 11時49分

目次
英語会議の難しさとは?
① リスニングの難しさ
英語会議に苦手意識を持つ人は多くいます。たとえば、海外本社の定例ミーティングで内容がまったく聞き取れず、理解しきれないまま議事録を作成した…という経験がある方もいるでしょう。その原因として最も多いのが リスニングの難しさ です。英語会議では、ビジネス特有のイディオム、多様なアクセント、速いスピードが組み合わさり、内容を正確に把握するのが難しくなります。
①-1.ビジネスシーン特有の言い回しがわからない
会議ではネイティブが多用する表現が突然登場します。
Let’s circle back on that later.
あとでこの件について話しましょう。
Let’s table this discussion.
この議題は保留にしましょう。
ここで使われている「circle back」というフレーズは、「後で改めて議論する」というビジネスシーンで使われる表現の1つです。また、「table this discussion」も「保留する」という意味で(特にアメリカで)一般的に使われる表現ですが、日本人には馴染みがなく、直訳では意味が分かりにくいかもしれません。このようなビジネスシーン特有の表現を知らないと、瞬時に理解できず、会議の内容についていけなくなることがあります。
①-2.異なるアクセントに戸惑う👄
もう一つの壁が、「英語の多様なアクセント」です。英語を共通語として使う国際的な職場の会議では、アメリカ🇺🇸やイギリス🇬🇧だけでなく、インド🇮🇳やシンガポール🇸🇬など、非英語圏のさまざまな国籍の参加者が英語を話します。そのため、同じ単語でも発音が異なり、聞き取りに戸惑う場面が少なくありません。
また、インド英語🇮🇳では抑揚が強く、語の一部が極端に強調されることがあり、慣れていないと聞き取りづらく感じられます。シンガポール英語🇸🇬では、語尾がフラットだったり、文全体が一息で話されるため、どこで区切ればいいのかわからず混乱しやすいという特徴もあります。
こうしたアクセントの違いに慣れておかないと、本番の会議で内容を取り違えたり、聞き逃したりするリスクが高まります。だからこそ、事前にいろいろな英語の音声に触れ、耳を慣らしておくことが大切です。
たとえば、会議に参加する相手の国籍が事前にわかっている場合は、その国の話者が発信しているYouTube動画を視聴しておくのも効果的です。検索の際は “Singaporean English”、“Indian English”、“British English” に加えて、””accent””、””news””、””interview”” といったキーワードを組み合わせると、参加者の国籍に近い話し方の動画が見つかりやすくなります。
日常的にこうした音声を聞く習慣をつけておくことで、本番の会議でも落ち着いて聞き取れるようになり、内容の理解度もぐっと高まります。
② スピーキングの難しさ
英語会議では「言いたいことはあるのに言葉が出てこない」「表現に迷う」と感じる人も多いのではないでしょうか。特に会話の流れが速く、話題が次々変わる中で発言するのは簡単ではありません。
②-1.意見を言うタイミングを逃す
よくある困りごとの一つが、「発言のタイミングを逃してしまう」ことです。「今話していいのか?」「誰かの発言を遮ってしまわないか?」と迷っているうちに次の話題に移ってしまい、結果として発言の機会を逃してしまいます。
さらに、あらかじめ話す内容を準備していたとしても、会話の展開が変わってしまうと、「もうこの話は終わってしまったのでは?」「今言うべきか、それとも様子を見るべきか」といった迷いが生じ、発言をためらってしまうこともあります。こうした迷いが積み重なることで、発言の機会をますます失いやすくなります。
②-2.英語で簡潔に伝えられない
また、日本語では問題なく言える内容でも、英語になると直訳的な表現や冗長な説明になってしまい、要点が伝わりにくくなることがあります。
丁寧な日本語表現を、そのまま英語に置き換えようとすると、長く回りくどい言い方になってしまいがちです。
「〜と思っておりますが、その点についてはさらに検討の余地があるかもしれません」
直訳すると:
“I personally think that this might be something we should consider further depending on the situation.”
同じことをシンプルにいう場合、あなたならどう言い換えますか?
“I agree with this project, but we need to consider the deadline carefully.”
このように、英語での発言の難しさは、単なる語彙力や文法力の問題ではなく、「タイミング」「簡潔な表現」「即応力」といった、実践的なコミュニケーションスキルに深く関わっています。
2. 事前準備が成功のカギ!会議前にできること
① 会議のアジェンダ(議題)を事前に確認する
英語会議でスムーズに発言するための第一歩は、「会議の全体像を把握しておくこと」です。なかでも特に重要なのが、アジェンダを事前に確認しておくことです。アジェンダには、会議で話し合うトピックや決定事項が記載されており、参加者がどのような準備をすべきかを見極める指針となります。
まずは、会議の目的を正確に理解することが大切です。
「この会議で何を決める必要があるのか」「どんな意見が求められそうか」を明らかにすることで、自分が話すべきタイミングや内容の見通しが立てやすくなります。
続いて、自分の担当領域や意見を求められそうなトピックが含まれていないかを確認しましょう。たとえば、以下のようなアジェンダが提示されたとします:
・新製品の開発スケジュール
・販売戦略
・予算について
このような内容であれば、仮に自分がマーケティング担当であれば、「販売戦略」について英語で意見を述べる準備をしておくのが効果的です。事前に関連資料に目を通し、必要な背景情報やデータを整理しておくことで、自信を持って発言できるようになります。
会議は「その場の対応力」も大切ですが、どれだけ事前に準備して臨んだかによって、発言の質も成果も大きく変わります。アジェンダの確認を会議準備のルーティンに組み込むことが、英語会議で成功するための確かな第一歩になります。
② よく使うフレーズや専門用語を準備する
英語でスムーズに意見を述べるためには、その場になって言葉を探すのではなく、あらかじめ必要になりそうな英語表現や専門用語を準備しておくことが大切です。
とくに、自分の担当分野について話す予定がある場合は、想定される話題に沿ったフレーズをリストアップしておくと安心です。
たとえば、「販売戦略」について発言する場合には、以下のような表現が使われます。
We should focus on online marketing.
オンラインマーケティングに注力すべきです。
We need to increase brand visibility on social media.
SNSでのブランド認知を高める必要があります
The target customers are young professionals.
ターゲット顧客は若いビジネスパーソンです
Let’s allocate more budget to digital channels.
デジタルチャネルにもっと予算を配分しましょう
We should analyze customer behavior data before launching the campaign.
キャンペーン開始前に顧客行動データを分析すべきです
Our current strategy isn’t driving enough engagement.
現在の戦略では十分なエンゲージメントが得られていません
こうした表現を事前にインプットしておくことで、日本語から英語への変換にかかる時間を減らし、発言のスムーズさと正確さを高めることができます。
また、KPI(Key Performance Indicator)、ROI(Return on Investment)、B2B(Business to Business)といった業界特有の略語は、ネイティブスピーカー同士の会話でも一般的にそのまま使われますが、多国籍な会議では、必要に応じて簡単な説明を添える配慮も重要です。
3. 英語会議でよく使われるフレーズ集
英語会議に自信を持って臨むためには、場面に応じた定番のフレーズをあらかじめ知っておくことが大きな助けになります。たとえば、会議の冒頭で話し始めるとき、意見を述べるとき、反対意見を伝えるとき、相手の発言を確認するとき、会議をまとめるときなど、シーンごとに使いやすい表現を把握しておくことで、発言への不安を減らし、より自然に会話に加わることができます。ここでは、英語の会議で実際によく使われる表現を、使用シーン別に紹介していきます。
①会議の開始時のフレーズ
Shall we get started?
始めましょうか?
Let’s get started.
始めましょう
Thank you all for joining. Let’s begin.
ご参加ありがとうございます。それでは始めましょう
Let’s start with the first item on the agenda.
最初の議題から始めましょう
Before we begin, does anyone have any announcements?
始める前に、何かお知らせはありますか?
I’ll hand it over to [Name] to start us off.
まずは[名前]さんにお願いします
Does everyone have a copy of the agenda?
全員、アジェンダのコピーはお持ちですか?
② 意見を述べる時のフレーズ
③ 反対意見を述べる時のフレーズ
③質問・確認する時
④会議のまとめ
4. 英語会議で発言しやすくなる4つのコツ
英語会議では、内容は理解できても「発言する勇気が出ない」と感じる人は少なくありません。しかし、ちょっとした考え方の切り替えや事前の準備によって、英語での発言はぐっとしやすくなります。ここでは、会議中に自信を持って話せるようになるための4つのポイントを紹介します。
①完璧な英語を目指さない
会議中に「文法ミスをしたらどうしよう」と不安になり、発言をためらってしまう人が多くいます。しかし、会議の目的は「正しい英語を話すこと」ではなく、「意見を共有して議論すること」です。次のようなポイントを意識するだけで、気持ちがずっと楽になります。
✅難しい単語より、伝わる単語を使う
✅多少の文法ミスは気にしない
✅1文を短く区切って話す
❌ 長く回りくどい例
We have been working on the new marketing campaign, and we have made some progress. However, there are still some issues that need to be addressed before we can move forward.
(新しいマーケティングキャンペーンに取り組んでおり、進捗があります。しかし、前に進む前に解決すべき問題がいくつかあります)
⭕ シンプルで明確な例
We made progress on the marketing campaign, but some issues remain.
(マーケティングキャンペーンの進捗はありますが、いくつか問題が残っています)
② 発言の準備をしておく
即興で完璧に話そうとすると、緊張や混乱のもとになります。だからこそ、会議の前に「言いたいこと」と「その結論」をあらかじめ英語で簡潔にまとめておくのが効果的です。たとえば、進捗報告の場面では次のように意識するだけで印象が変わります。
③ 短くても効果的なフレーズでテンポよく話す
英語会議では、流暢で長い発言よりも、タイミングよく反応できることが重視される場面が多くあります。特にネイティブスピーカーが多い会議では、短くても意思表示をはっきりさせることで、会話の流れにうまく乗ることができます。
以下のような「短くて使いやすいリアクションフレーズ」を覚えておくと、発言のハードルがぐっと下がります。
Shall we get started?
納得です
Let’s get started.
なるほど
Thank you all for joining. Let’s begin.
まさにその通りです
Let’s start with the first item on the agenda.
全面的に賛成です
Before we begin, does anyone have any announcements?
理解しました
I’ll hand it over to [Name] to start us off.
いいですね
Does everyone have a copy of the agenda?
そうしましょう
Interesting point.
興味深い意見ですね
④ 相手の意見をリピートして時間を稼ぐ
会議中に質問されたり意見を求められたとき、すぐに答えが浮かばないこともあります。そんなときは、相手の発言を繰り返すことで「考える時間を稼ぎつつ」、自分の理解が合っているかを確認することができます。
So what you’re saying is…
つまりあなたの話は…ということですか?
Just to be sure, you mean…?
念のため確認ですが、…という意味ですか?
Are you saying that…?
…とおっしゃっていますか?
If I understand you correctly…
もし正しく理解していれば…
So you’re suggesting…
つまり、提案しているのは…ということですか?
Correct me if I’m wrong, but…
間違っていたら教えてください、でも…
Let me repeat that to confirm.
確認のため繰り返しますね
Let me make sure I understand.
理解できているか確認させてください
5. オンライン会議で気をつけるポイント
英語のオンライン会議には、対面とは異なる独自の難しさがあります。音声の遅延、非言語的サインが伝わりにくいこと、通信環境の不安定さなど、思わぬストレスが発言や聞き取りに影響することも少なくありません。ここでは、オンラインならではの課題に対応するために、押さえておきたい2つのポイントを紹介します。
① 発言のタイミングを意識する(話し出す合図を使う)
オンライン会議では、対面と異なり相手の表情やうなずきといった反応が見えづらく、「今話していいのか」の判断が難しくなります。その結果、話がかぶったり、発言のタイミングを逃したりすることがあります。次のような工夫で、スムーズなやり取りが可能になります。
①-1.話し出す前に合図を出す
If I may add something…
少し補足させていただくと…
I’d like to jump in here.
ここで一言挟ませてください
①-2.話がかぶったときの対処
Oh, sorry, please go ahead.
すみません、どうぞ先にどうぞ
I’ll go after you.
あなたの後に話します
②相手に伝わりやすい話し方を意識する
オンラインでは、「抑揚」「話す間」「表情」などの非言語的要素が伝わりにくいため、より明瞭で簡潔な話し方が求められます。
②-1.短く区切って話す
長い文ではなく、短く要点を絞って話すのが効果的です。
The key point is…
重要なポイントは…
②-2.ジェスチャーも活用する
カメラがONの場合、手振りなどの視覚的な動きで補足すると印象が伝わりやすくなります。
②-3.ゆっくり、はっきり発音する
ネイティブのスピードに合わせる必要はありません。ゆっくり・明瞭にが基本です。
・聞き取れなかったときの質問
Could you type that in the chat?
チャットに入力してもらえますか?
Sorry, could you repeat that?
すみません、もう一度お願いします
オンライン会議は「話し方」の両輪がカギ
オンライン会議では、「発言タイミングの配慮」「伝わる話し方」「チャット活用」など、対面とは異なる工夫が求められます。特に英語での会議では、聞き取りづらさや言葉への不安が加わり、より一層の備えが必要になります。
しかし、ポイントさえ押さえておけば、たとえ自信がなくても落ち着いて参加できるようになります。相手の話し終わりを見極めて話す意識、そしてチャットやミュートといった機能の活用も、あなたのコミュニケーション力を支えてくれます。ぜひ実践してみてください。
6. 英語会議のスキルを伸ばすための学習方法
英語会議で「聞く」「話す」「反応する」力を高めるには、一般的な英語学習にとどまらず、会議という特有のコミュニケーション環境に対応したトレーニングが不可欠です。特に、リスニング・スピーキング・フレーズのインプットという3つの軸をバランスよく鍛えることで、実践の場でも通用する発信力と対応力が身につきます。
ここでは、初心者〜中級者の方でもすぐに取り組めるおすすめの学習法を紹介します。
① 動画を活用してリスニング力を強化する
「聞き取れない」と感じることが、「話せない」原因になることは少なくありません。そのため、まずはネイティブの早い話し方、会議独特の言い回し、多様なアクセントに対応できる耳を育てることがリスニング力強化の第一歩です。
おすすめの学習素材
①-1.TED Talks
TEDは世界中のアイデアを短いプレゼン形式で紹介する人気の動画プラットフォームです。英語会議の学習にも非常に優れた素材で、ビジネス会議に近いプレゼンスタイルで実際に会議で使える表現や論理展開を自然に学べます。また、TEDはスマートフォンアプリもあるので、移動中や隙間時間の活用にも最適です。
✅ クリアな音質・プロ収録の高音声品質
✅ 英語字幕・多言語スクリプト付きで復習しやすい
✅ 再生速度調整・キーワード検索が可能
✅ 論理的な会議発表に近い構成が学べる
✅ 多国籍の登壇者によるさまざまなアクセントに触れられる
✅ 1本が3〜18分で無理なく続けやすい
①-2.YouTubeのビジネス英語チャンネル
TEDに加えて、YouTubeにも英語会議の実践練習に使えるビジネス英語チャンネルが多数あります。実際の会議で使われるフレーズの紹介に加え、司会進行・意見表明・議論の展開などを具体的なシーンごとに詳しく解説する実用的な教材が豊富に揃っています。
よりリアルな会議シチュエーションを想定して練習したい方におすすめです。
✅会議シーン別おすすめ動画
・Chair a Meeting in English(司会進行)
・Attending a Meeting in English(参加者の発言)
・Lead a Meeting in English(リーダー役)
・SECRETS to Online Meeting Mastery(オンライン会議)
・Video Call Problems(通信トラブル対処)
②シャドーイングでスピーキング強化
リスニングとスピーキングを同時に鍛えるトレーニングとして効果的なのが「シャドーイング」です。実際の会議で使われる表現を使って練習すれば、「聞いた英語をそのまま口に出す」反応力が鍛えられ、自然な発言ができるようになります。ただし、負荷も高いため、いきなり「完璧に真似する」ことを目指すと挫折しやいので、段階的に進めるのがコツです。
おすすめのシャドーイング素材
②-1.NHKラジオ英会話(ビジネス英語)
日本人学習者向けに作られており、発音がクリアでゆっくり話されているため、シャドーイング初心者でも取り組みやすいのが特徴です。スクリプト・和訳・音声が揃っているので、内容理解と発話練習を並行して行えます。また、会議でもよく使われる自然なビジネス表現が豊富に含まれています。
②-2.TED Talks
TEDはリスニング学習でも紹介しましたが、シャドーイング素材としても活用できます。実際の会議に近い語彙やスピーカーのトーン、論理展開が多く含まれ、会議の場で自然に出てくるフレーズの定着に役立ちます。
おすすめの進め方
STEP 1:音読ウォームアップ
音声を聞いて、まずスクリプトを見ながらゆっくり音読。知らない単語や意味を確認し、内容理解を済ませておく。
STEP 2:スローシャドーイング
再生速度を0.75~0.5倍に調整し、音声を聞きながら一拍遅れて真似する。発音は気にしすぎず、声に出すことを優先。
STEP 3:通常速度シャドーイング
慣れてきたら通常速度で音声に追従。発音・抑揚・リズムを意識する。
スクリプトを見ながらでもOK。
STEP 4:スクリプトなしチャレンジ
完全にスクリプトを外して、聞こえたまま口を動かす練習。会議での反射神経を養う。
継続のコツ:
毎日5〜10分の短時間でも継続して取り組むことがポイントです。最初から完璧に真似しようとせず、テンポやリズム感を意識して口を動かす習慣をつけることで、自然に発話力が身についていきます。聞き取れなかった表現やつまずいた部分は、都度ストックして復習に回すとさらに効果的です。
③ ロールプレイで実践練習を積む
動画や音声での学習に加えて、実際に「英語で話す経験」を積むことが仕上げのステップになります。自分の業務に関連するテーマでロールプレイを行うことで、実践力が磨かれます。緊張感のある状況で英語を使うことに慣れておくと、本番でも落ち着いて発言できるようになります。
③-1.オンライン英会話サービスを活用
多くのオンライン英会話では、ビジネス英語対応の講師も在籍しています。フリートークのレッスン予約時に、模擬会議形式の練習を依頼すれば、本番に近いシミュレーションが可能です。
✅ 講師に依頼する例
「〇〇というテーマで英語会議の練習をしたいので、上司役またはクライアント役をお願いします。必要に応じて質問もしてください。」
✅ 活用の流れ
- 会議のアジェンダを事前共有
- 発言ポイントを準備して臨む
- 講師からフィードバックを受け修正
- レッスン後に一人で音読復習
③-2.AI音声アプリで一人模擬会議
現在はChatGPTなどAI音声会話アプリを使って、一人でもかなりリアルに模擬会議が可能です。相手がAIなので緊張せず、何度も繰り返し練習できるのが大きなメリットです。
プロンプト活用例
# 目的
私は今度、シンガポールのクライアントとのプロジェクト進捗確認の英語会議に参加します。その事前練習として、AI模擬会議を行います。
# あなたの役割
あなたはシンガポール英語のアクセントをもつクライアント役を演じてください。
# 会議シナリオ
プロジェクト名:「○○プロジェクト」
# 会議での進行内容
- プロジェクトの進行状況について質問してください
- 納期(スケジュール)について質問してください
- リスク・課題について質問してください
- 必要に応じてこちらの回答内容に対して追加の質問や確認・フォローアップを行ってください
- 全体的にビジネス会議として自然なテンポと雰囲気で進めてください。
✅AI練習のポイント
AIを使った模擬会議練習を効果的に行うには、まず事前に練習したいテーマや会議のアジェンダを準備しておくことが重要です。AIを相手にすることで緊張せずに繰り返し練習できるのも大きなメリットです。自分のペースで何度でもトライできるため、実際の会議に備えて表現や反応のパターンを徐々に身につけていくことができます。
7. まとめ:英語会議は準備とコツで乗り切れる!
英語会議で自信を持って発言するために、特別な才能や完璧な英語力は必要ありません。大切なのは、「伝えたいという意志」、そして「準備」と「経験を重ねること」です。本記事で紹介したように、基本的な準備と小さな実践を積み重ねることで、誰でも着実にスキルアップすることができます。
✅ 事前準備をしっかり行う
・アジェンダを読み込み、発言すべきポイントを明確にしておく
・業界の専門用語や、会議でよく使われる表現を事前にインプットしておく
✅ リスニング力を強化する
・TED TalksやYouTubeのビジネス英語動画を活用し、実践的な耳を養う
・イギリス、インド、シンガポールなど、さまざまなアクセントの英語に慣れておく
✅ スピーキング力を磨く
・文法の正しさよりも、「伝えること」に重点を置く
・“I believe that…” などの定型表現を使って、シンプルに意見を伝える
✅ 実際の会議を想定して練習する
・オンライン英会話や模擬会議で、アウトプットの場を増やす
・録音やフィードバックを通じて、自分の癖や課題を把握し改善を重ねる
最も大切なのは、実際の会議で一歩踏み出すこと!
どれだけ準備をしても、最初の一歩はやはり緊張するものです。ですが、実際に声に出して発言してみることが、何よりのトレーニングになります。
たとえ途中で言い淀んだり、言葉を探したりしても大丈夫。「発言できた」という経験が、次の会議での自信に必ずつながります。英語会議は「場慣れ」が最大の成長エンジンです。
👉 次の会議までにできることリスト
🎯 TED Talksの動画を1本視聴し、英語のプレゼンスタイルに慣れておく
🎯 今回紹介したフレーズから使えそうな英語表現5つ選び、覚えるまで音読練習
🎯 オンライン英会話やAIアプリで模擬会議を1回実践してみる
🎯 次の実際の会議で、短くてもいいので「自分から1回発言する」ことに挑戦!
英語会議は「準備」と「継続」が成功のカギ!
どんなに英語が得意な人でも、最初からスムーズに会議で発言できるわけではありません。大切なのは、毎回の準備を怠らず、小さな成功体験を積み重ねることです。
発言の型を覚え、言い回しの引き出しを少しずつ増やし、英語会議の空気感に慣れていく。その積み重ねが、やがて「英語会議でも自然体で参加できる自分」へとつながっていきます。ぜひ、本記事で紹介した方法を日々の学習に取り入れ、今日から一歩ずつチャレンジを始めてみてください!