ワーキングホリデーオーストラリア編
2024年10月22日 3時06分
目次
ワーキングホリデーとは?
ワーキングホリデーは、海外で働きながら生活するチャンスを得る特別な制度です。特に18歳から30歳までの若者が利用できるビザプログラムで、観光と仕事を両立させることができます。オーストラリアは、日本人にとって非常に人気のあるワーキングホリデー先です。美しい自然、異文化、そしてフレンドリーな人々が溢れるこの国は、新たな人生経験を求める人や海外での生活を経験したい方にとって最適な場所です。
オーストラリアを選ぶ理由
オーストラリアがワーキングホリデー先として人気を集めているのには、多くの理由があります。
自然の魅力
オーストラリアは広大な国土を誇り、ビーチ、砂漠、熱帯雨林、山々など、多様な自然環境が楽しめます。グレートバリアリーフでのダイビングや、エアーズロックでのトレッキングは、他では味わえない体験です。オーストラリアでしか出会えない動物や環境を満喫できます。
働きやすい環境
サービス業、観光業、農業など、多くの業界でワーキングホリデーの参加者を受け入れています。日本食レストラン以外にも、日本人の受け入れをしています。特に、季節労働やファームジョブ(農業)の求人が豊富です。
文化交流
オーストラリアは多文化社会であり、様々なバックグラウンドを持つ人々と触れ合うことができます。オーストラリアのリラックスしたライフスタイルと、親しみやすい国民性も人気の理由の一つです。異文化交流が盛んなので、様々な地域の方とのネットワーク作りにも非常にいい環境です。
ワーキングホリデーのメリット
語学力向上
英語を実践的に学び、日常生活で使いながら、コミュニケーション能力を高めることができます。学校での勉強とは違い、現地での経験や就労を通じて自然に英語力が伸びます。
異文化体験
異なる文化や価値観に触れることで、視野が広がります。地元の人々や他の国からのワーホリ参加者との交流は、異文化理解を深めるいい機会です。働き方やプライベートとのオンオフの切り替えなど、日本では味わえない経験が出来ます。
柔軟なライフスタイル
ワーキングホリデーは観光と仕事のバランスを取りながら、自分のペースで生活を送ることができます。自由な時間を利用して、国内旅行へ出かけたり、趣味に時間を使うことができます。サーフィンなどのマリンアクティビティはもちろんですが、大自然もシティーツアーもどちらも満喫することができます。オーロラが見える地域もあります。
必要な準備
オーストラリアでのワーキングホリデーを成功させるためには、事前の準備が非常に重要となります。
ビザの取得
ワーキングホリデービザは、オンラインで申請できます。必要書類や条件を確認し、早めに準備しましょう。国によってワーキングホリデービザの年間発給数が決まっていますが、オーストラリアは上限が設けられていません。しかし、ビザ取得まで時間がかかるので早めの申請をしましょう。
資金計画
渡航時に一定額の資金を持っていることがビザ申請の条件となるため、生活費や旅行費用を計画的に準備しましょう。
ご自身名義の英文の残高証明が必要になります。金額は日本円でも豪ドルでも大丈夫です。ご利用の金融機関に依頼し作成してもらいます。
保険の加入
オーストラリアでは、海外からの旅行者向けの医療保険への加入が推奨されています。万が一の病気や事故に備えて、しっかりとした保険に加入しておくことが重要です。
住居探し
最初はホステルやシェアハウスなど、一時的な住まいを見つけてから現地で長期的な住居を探すのが一般的です。現在、オーストラリアでは住まい探しが難航しています。理由は、留学生が増えている一方で、手頃な価格の住まいが不足しているためです。都市部では特に競争が激しく、良い物件はすぐに埋まってしまいます。また、家賃が高騰していることや、契約手続きが複雑なことも難航する原因です。渡航前から早めに滞在先を見つけるか、語学学校の寮の手配を依頼しましょう。
どんな仕事があるのか?
ワーキングホリデー中に得られる仕事は多種多様です。代表的なものには以下があります。
ファームジョブ
果物の収穫や農場での仕事は、特に地方で多くの求人があります。労働条件は厳しいこともありますが、自然に囲まれて働く経験は貴重です。留学生は、農作業や牧畜などの現地の仕事を体験します。
ホスピタリティ業界
カフェ、レストラン、バーなどでの仕事も人気です。英語を使って接客する機会が多く、語学力の向上にもつながります。日本でも飲食店などでの就労経験がある方はオーストラリアでも比較的に就労先が見つかりやすいです。
観光業
観光地でのガイドや宿泊施設での仕事もあります。観光業はシーズンによって求人が変動するので、事前に調べておくと良いでしょう。ホテルリゾートでの就労も可能で、英語力によってはフロントスタッフなどの仕事も受け入れがあります。
物価と生活費
オーストラリアでの生活の大きな課題は、生活費の高さです。シドニーやメルボルンなどの大都市は特に物価が高く、家賃や食費に多くの資金を要します。そのため、仕事を見つけるまでの期間は貯金が必要です。シェアハウスや、自炊などで生活費を抑える工夫が必要になるでしょう。
- 家賃
大都市では、シェアハウスでの一人当たりの家賃が月に約1000豪ドル(約8万円)以上かかることが一般的です。地方ではもう少し安いこともありますが、競争率が高いので住まい探しは早めに行動しましょう。 - 食費・交通費
食費も都市部では高めで、スーパーでの買い物を工夫しながら節約する必要があります。また、交通費も州によって異なりますが、公共交通機関を利用する場合、定期券などを上手に使用しましょう。
〈留学経験者のコメント〉
留学期間中はほぼ毎日物件情報を見ていました。早い者勝ちなので、いい物件があるとすぐに内見に行き、理想のコストと希望の物件条件が見つかるまで常に探し続けていました!
ワーキングホリデーを成功させるためのヒント
積極的に行動する
知り合いやネットワークを広げるためには、自分から積極的に行動しましょう。現地のコミュニティやイベントに参加することは、友達を作る良い機会です。現地の日本人留学生のコミュニティも実は非常に重要です。日本人がオーストラリアで生活する際のライフハックは渡航歴が長い日本人の方が詳しいことが多いです。
柔軟な心を持つ
異国での生活では、予想外のことが起こるかもしれません。柔軟な対応力と前向きな姿勢が、成功の鍵です。海外に行くと、『日本では○○なのに・・・』という瞬間が度々起こるかと思います。役所の手続きが思い通りに進まないなど、日本の普通が海外での普通とは異なるケースが多いので、柔軟に対応していきましょう。
目標を持つ
どんな経験をしたいのか、どんなスキルを身につけたいのかを明確にし、その目標に向けて計画的に行動することが重要です。常に小さなゴールを設定して生活することによって、時間やお金を無駄にせず、充実した生活が送れます。
チャンスを最大限に活かすために
渡航前の準備が成功の鍵
オーストラリアでのワーキングホリデーは冒険心をくすぐりますが、成功するためには、渡航前の準備が重要です。以下の項目を確認し、スタートをスムーズにしましょう。
- 資金計画をしっかりと立てる
オーストラリアは物価が高いことで知られており、特にシドニーやメルボルンなどの大都市では家賃や食費が高額です。渡航前に十分な資金を確保することが重要です。通常、3~6ヶ月分の生活費(50万円〜100万円程度)を用意しておくことが推奨されます。仕事を見つけるまでの生活費や、予想外の出費に備えましょう。 - ビザと書類の準備
ワーキングホリデービザの申請はオンラインで行うことができますが、必要な書類を早めに揃えておくことが重要です。また、渡航に際しては、有効なパスポート、銀行口座の残高証明、そして海外旅行保険への加入も忘れずに確認しておきましょう。 - 語学力の向上
ワーキングホリデーの目的の一つが英語力の向上であることが多いですが、現地での生活や仕事をスムーズに始めるために、渡航前から英語の基礎を固めておくことが大切です。少しでも英語を使えるようになっていれば、現地での生活がぐっと楽になります。また、現地での仕事探しにも有利に働くでしょう。
仕事探しの心得
仕事探しには通常1ヶ月~3ヶ月ほどの期間がかかります。現在はワーキングホリデーでの渡航数が多いため、平均でも職探しに3か月はかかると言われています。下記を意識して仕事探しをしてみるとスムーズに仕事を見つけられます。
- 多様な仕事に挑戦する心構え
大都市では就職競争が激しいため、希望の仕事がすぐに見つからないこともあります。カフェやレストランなどのホスピタリティ業界、ファームジョブ、リテールなど、多くの選択肢を考慮し、最初は柔軟に仕事を選びましょう。特にファームジョブは、2年目のビザ延長に必要な労働条件を満たすために多くのワーホリ参加者が選ぶ選択肢です。体力勝負の仕事ですが、貯金を増やす良い機会にもなります。 - 地方での仕事も視野に入れる
就職の競争が激しい都市部に比べ、地方では求人が豊富な場合があります。観光業や農業の分野で、地方の小さな町やリゾート地はワーキングホリデー参加者を歓迎することが多いです。都市部で仕事を見つけることが難しい場合は、地方での仕事を視野に入れることで、異なる文化や自然に触れる新たな体験ができるでしょう。
ネットワークを活用する
オーストラリアでの成功の鍵は、強力なネットワークを築くことです。現地での仕事探しや生活において、友人や知人のネットワークは大いに役立ちます。ワーキングホリデー中に築いた人間関係は、将来のキャリアにも繋がるかもしれません。
- SNSや現地コミュニティを活用
FacebookやInstagram、などのSNSは、現地での仕事探しや友人作りに非常に有効です。多くのワーキングホリデー参加者が利用しているコミュニティページや求人情報グループに参加することで、仕事の情報やアドバイスを得ることができます。また、現地の日本人コミュニティや多国籍なイベントに参加することで、友人やビジネスパートナーを見つけることも可能です。 - ネットワーキングイベントに参加
特に都市部では、ワーキングホリデー参加者や留学生向けのイベントが頻繁に開催されています。こうしたイベントに参加することで、現地で働いている人々や同じ目的を持つ他のワーキングホリデー参加者と知り合う機会が得られます。情報交換や助け合いを通じて、生活がぐっと豊かになります。
就職活動を成功させるための戦略
オーストラリアでは、仕事探しは計画的に行う必要があります。成功するためには、準備をしっかり行い、適切な方法で就職活動を進めましょう。
- 履歴書(CV)をオーストラリア向けにカスタマイズ
オーストラリアでは、履歴書の形式が日本とは異なります。一般的には、簡潔でポイントを押さえたものが好まれます。職歴やスキルを明確に示し、現地での仕事に適した内容にカスタマイズしましょう。また、カバーレターも重要で、具体的な仕事に応募する際は、自分の強みをしっかりとアピールする内容にしましょう。 - インタビューの準備
面接では、英語でのコミュニケーション能力が重要です。面接の前に、よく聞かれる質問に対する回答を練習し、自分の強みや経験を英語でしっかりと説明できるようにしておきましょう。さらに、オーストラリアのビジネス文化においては、リラックスした雰囲気とフレンドリーさが大切にされます。面接では、真剣さと柔軟性を兼ね備えた態度を示すことが成功のカギです。
英語力を最大限に伸ばす方法
オーストラリアでのワーキングホリデーでは、英語力を向上させる絶好の機会です。日常生活や仕事の中で積極的に英語を使うことで、語学力を飛躍的に伸ばすことができます。
- 英語環境を作る
日本人同士で固まりがちですが、できるだけ多国籍な友人を作ることで、日常的に英語を話す環境を作りましょう。また、現地の英語クラスや語学交換のイベントに参加するのも有効です。オーストラリアは移民の多い国なので、多様な英語のアクセントにも慣れるチャンスがあります。 - 積極的に話す姿勢を持つ
英語力を伸ばすためには、間違いを恐れずに話すことが重要です。最初は自信がなくても、実際に会話をすることで少しずつ上達します。仕事場や日常生活の中で積極的に話しかけることで、語学力だけでなく、自信もつけることができます。
休暇と旅を楽しむ
ワーキングホリデーは仕事だけでなく、オーストラリアの広大な自然や観光地を楽しむ絶好のチャンスでもあります。自由な時間を利用して、国内を旅することも忘れずに計画しましょう。
最後に
オーストラリアでのワーキングホリデーは、人生を大きく変えるチャンスです。新しい環境での挑戦や、多くの出会いがあなたを成長させてくれるでしょう。自分のペースで楽しみながら、貴重な経験を積んでください。準備をしっかり整えて、冒険の一歩を踏み出しましょう!