FIT留学/入学方法、難易度は?合格するコツ【Hinako vol.38】
2025年02月05日 10時21分
本記事は、5000名以上の海外進学をサポートしてきたヒューマン国際大学機構(HIUC)の卒業生Hinakoさんにより、自身の海外大学での経験を執筆いただいています。現在は留学先のFIT(ファッション工科大学)を卒業されニューヨークで活躍されているHinakoさんですが、記事は通学いただいていた時から作成いただいており、執筆当時の情報が含まれておりますので、最新情報は案内元のサイトも合わせてご確認ください。
産経ヒューマンラーニングでは、ヒューマン国際大学機構(HIUC)からサポートを引継ぎ、海外大学進学サポートを行っております。詳しくはこちらをご確認ください。
Hey, guys! こんにちは、Hinakoです☀︎
FITは今ちょうどMidtern weekでプロジェクトとテスト勉強に追われています笑
私は日々インスタなのでFITについての質問をよくいただくのですが、その中でも特に多いのが出願について。2020年1月に入学した私が徹底解説します!
FIT入学は難しい?
FITに興味があるけど実際入るのって難しいのかな?
とよく聞かれますが、結論からいってFIT入学は難しいです。
現地の人も口を合わせて入学は簡単ではない、難しいと言います。
(実際に私も入学準備に1年以上かかりました。)
海外大学なこともあり、手続きがうまくいかなかったり、ニューヨーク時間でオフィスが開くまで夜おきて、電話して何回も確認したり、出願プロセスを一通り思い出しても大変だったなあ。
FITで受講できるコース
FITはセメスター制(二学期制)なのでFall semester(秋学期)とSpring semester(春学期)があります。
Fall semesterは8月末〜12月末。Spring semesterは1月末〜5月末です。その間が長期休みになります。
FITで受講できるコースは大きく分けて4つ。
Associate(アソシエイト) 準学士コース。四年制大学の下二年を修了するコース。(学部によって一年コースがあり、私が今専攻しているのがAdvertising and marketing communicatiosのこのassociate1年コースになります。)
Bachelor(バチェラー) 学士号コース。四年制大学の上二年にあたる。
Master(マスター) 修士号コース。大学院のこと。Graduateとも言われます。
Certificate(サーティフィケイト)-サーティフィケート、つまりプログラムを終了したという証明書が貰えるコース。フルタイムの正規の学生にならなくても受講できるパートタイムで授業を取る受験不要コース。
とこの4つがあるのですが、今回は、正規入学とされる上の3つについての入学難易度を話していこうと思います。
学部数は29個あります。
入学の倍率
FIT合格倍率は約56~59%。
3年前だと合格率は30〜40%だったみたいなのでだんだん上がってきているみたい。
学部によってだいぶ変わると思いますが、2020年秋のデータだとこんな感じ。
Freshmen(一年生)の出願人数が4,354人なのに対して、編入生の出願人数が1,219なので、Freshmenが圧倒的に多いのがわかります。
え、2人に1人は受かる!って思うかもしれませんが
現地の人は口を合わせてFIT is very competitive FIT is hard to get inと言います。
もちろん人気な学部は入学難易度が上がるので
中でも特に人気な、fashion design, illustration, fashion business management,
advertising and marketing communicationsの学部は他の学部より入学の難易度が高めです。
特にデザイン専攻はポートフォリオも提出が必要でそこでもジャッジされるのでビジネス専攻より難易度が高いと思います。
入学のプロセス
FITは州立大学なのでまず、SUNYのウェブサイトでアプライします。
その後にMYFITのemailとpassowordが送られてくるので、いろんな書類などを提出して出願を進めていくという感じ。
書類をオフィスに送ってオフィス側が確認できると、MYFITに反映されるので、届いているのかどうかMYFITで何回も確認してました。
入学に必要なもの
Apply方法はここに載っています。変わる可能性があるので必ずここで確認してください!
(もちろん全部英語ですが、ここで読めないと入学は難しいです。頑張って!)
成績証明書 GPA
合格者の平均GPAは 3.60(4段階評価)みたいです。
FITでは基本的に入学要件としてGPA3.0以上(4段階評価)を指定しています。
この図だとGPA3.75以上での合格者が1番多いですね。
ちなみに出願時の私のGPAは3.89でした。(コミカレで勉強頑張りました〜!)
でも編入を考えている人はGPAを4.0に保つ人が多いのでこれだと低めかも。
大学だけではなく高校などの今まで通ったことのある学校全部の英文の成績表も必要です。私はWESという機関を利用して日本の高校の成績をアメリカのものに変換してFITに送りました。
英語のスコア
NYの州のコミカレを卒業していたら英語のスコアは免除されますか?、とよく聞かれるのですが、たとえ同じ州のコミカレを卒業していたとしても、アメリカの高校で4年間英語を勉強していなかったら、英語スコアの提出は義務です。
OEFL: IBT 80
IELTS: 6.5
PTE: 53
Duolingo English Test: 105
調べたとこと、Duolingo English Testは、49ドルで受けられる、お家でも受けられる、無料で好きなだけ志望校にスコアを送れたり、そしてスコアも48時間以内にわかるみたいで、最高!
トフルは試験が約3時間、事前予約も必要だし、スコアがわかるのに約10日、$235もかかる。
私が受験した時は、Duolingoのスコアはまだ認められていませんでした。新しくスコアが使えるようになったのかな?トフルやIELTSが一般的ですが、もう一度受験するってなったらDuolingo にするかも。試しに一回受けてみたい 笑
ちなみに、トフルなどの英語のスコア提出がマストなだけあってInternatinal Studentsの英語のレベルもめちゃめちゃ高いです。FIT在学中の日本人の友達もほぼネイティヴみたいな人が多いです。
エッセイ
FITのエッセイは750文字以内で2つの質問に答えながら書きます。
Your essay should answer the following questions: What makes you a perfect candidate for FIT? Why are you interested in the major you are applying to? The essay is also your chance to tell us more about your experiences, activities and accomplishments. (No more than 750 words, please.) If you are a transfer student, you will be prompted to submit information about your in-progress courses, including course name and numbering and the name of the school you are currently attending.
訳
FITの生徒になるのにふさわしい理由は?
出願している専攻に興味がある理由は?
エッセイではあなたの経験、活動、成果についても書いてください。(750語以内でお願いします。)編入生の場合は、コース名や番号、現在通っている学校名など、進行中のコースに関する情報を提出するよう求められます。
GPAが低くてもエッセイが良ければ合格できる確率が上がるので、エッセイはめちゃめちゃ大事なポイント!!!
ポートフォリオ
さらにデザイン系の学部はエッセイやGPAの他にポートフォリオが必要になります。
私はポートフォリオに関して詳しくないのでここからチェックしてください。
ビザ
正規入学だと、F-1ビザが必要になります。
私はコミカレ入学前に、アメリカ大使館の面接の予約を取って、ビザを取りました。
残高証明書
これはビザを取得する時に必要なものです。
海外大学に入る際に必ず必要になるのが残高証明書。F-1ビザ(学生ビザ)でアメリカに住む人は、アメリカで働いてはいけないので、働かなくても、十分に生活できるほどの収入があるのか証明する為に(多分こんな感じの理由だったような)残高証明書を提出しないといけません。
これは残高証明書を出す時に一緒に提出する書類なのですが、この書類のい1ページ目にこう書いてあります。
The following estimate of expenses must be met: $45,000 for the associate’s program; $50,700 for the bachelor’s; and $52,700 for the master’s. This estimate represents a modest budget for one year’s attendance at FIT.
訳
Associate(アソシエイト) 準学士コースだと$45,000
Bachelor(バチェラー) 学士号コースだと$50,700
Master(マスター) 修士号コースだと$52,700
の残高証明書の提出が必要です。
出願料は忘れちゃいました。$50ぐらいだったような。
その他、推薦状は必要なく、面接などもありません。
【合格するためにするべきこと】
早めに出願を終わらせる
どの学部のスポットは限られますし、FITは留学生もとっても多く、世界中からアプリケーションが届くので早く終わらせた方がいいです。
どのプロセスにも時間がかかるので、どの書類を用意するのに何日かかるのか、届くまで何日かかるのか、常に逆算して早め早めに準備することをオススメします!!!
エッセイは何回も書き直す
”ファッションが好きだから” ”アートを勉強したいから” では合格できません。
エッセイのネタになるような自分の強みになるような経験を今のうちにしておいたり、ファッションの教授、ESLの教授などいろんな人に添削してもらい、覚えるくらい書き直しました。
エッセイに関しては、もしリクエストあれば私がFITに送ったエッセイを解説付きでブログに載せようと思います。(需要あるかな?)
ポートフォリオに力を入れる
FITに合格するために通う塾みたいなのがあって、そこでポートフォリオを作ってFITに合格した人が多いです。
PI Art Centerという美術予備校で、私の日本人の友人もここに通ってFITのデザイン学科に合格したと言っていました。
デザインが初心者でもここでしっかり勉強すれば合格できるみたいで、日本語サポートもしっかりしているので、日本人でも安心ですね。
スコアは高めに取っておく
英語のスコアの提出はマストなのでいくらポートフォリオやエッセイが良くても、TOEFL IBT 80などの英語スコアがないと入学できません。
私の周りの留学生はトフルだと85〜90あたりで合格をもらっているこが多かったです。
高ければ高いほど安心。
現地の人の合格方法動画をみてリサーチする
YouTubeでは、合格した生徒が入学するためのTipsを教えてくれてるので参考になると思います。”How to get into FIT”や”How I Got Accepted To FIT”とYouTubeで検索するといっぱい出てくるので調べて見て下さい!
書類がちゃんと届いているのかオフィスに電話してチェックする
ここがとっても大事なポイント。
FITにちゃんと必要な書類が期限までに届いていないと、落とされます。
書類が無くなってどっかに行ったってこともアメリカだとあり得るので、必ずAdmission officeにダブルチェックするようにしましょう。笑
新しいトフルのスコアを送って、そろそろ着いてもいい頃なのに、MyFITに書類が着いたと反映されていなく不安になって電話したら、オフィスの人に今確認したよと言われました。まさかの期限ぎりぎりだったので間に合ってよかった 笑
出願時期になると、オフィスには受験者から常に大量のメールが届くので、メールの返信も時間がかかります。電話の方が早いしすぐに確認できるから必ず電話して確認しましょう!
Hi, I just wanted to make sure if you got my transcript and everything.と言って電話すれば大丈夫!
秋学期に出願する
日本と違ってアメリカの新学期は9月から始まります。
FITはセメスター制なので、毎年9月、1月に新しい学期が始まるのですが、新学期の秋学期の方が新入生を多く合格させます。
私の周りでも、実際に春学期はダメだったけど、秋学期の出願で受かった人が何人かいます!
今回はFITに合格するコツをいっぱい書いてみました!
出願準備は大変かもしれませんが、パッションを持っていれば必ず合格できます!
FITに関しては他の記事でもいっぱい紹介しているのでぜひ読んでみてください。
応援しています!
Hinako Ishii
日本の高校を卒業後、カリフォルニア州の2年制大学にてファッションマーチャンダイジングを専攻し卒業。その後、ニューヨーク州立ファッション工科大学(FIT “Fashion Institute of Technology”)でファッションビジネスマネジメントを学び、今年5月に卒業。
在学中には、THE ROW、Proenza Schouler、Carolina Herreraといった著名ブランドでVIPインターンとして経験を積み、サラ・ジェシカ・パーカー、アリアナ・グランデ、ジェニファー・ローレンスなど多くのセレブリティのスタイリングアシスタントを務める。
また、手作りのバッグブランドを立ち上げ、現在はコンテンツクリエイターとしてニューヨークで活動しながら、日本企業の海外進出のサポートなど幅広く活躍しています。