海外大学の履修がとっても楽になる!知っておいたほうがいい用語・アドバイス【Hinako vol.23】
2025年01月30日 10時04分
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本記事は、5000名以上の海外進学をサポートしてきたヒューマン国際大学機構(HIUC)の卒業生Hinakoさんにより、自身の海外大学での経験を執筆いただいています。現在は留学先のFIT(ファッション工科大学)を卒業されニューヨークで活躍されているHinakoさんですが、記事は通学いただいていた時から作成いただいており、執筆当時の情報が含まれておりますので、最新情報は案内元のサイトも合わせてご確認ください。
産経ヒューマンラーニングでは、ヒューマン国際大学機構(HIUC)からサポートを引継ぎ、海外大学進学サポートを行っております。詳しくはこちらをご確認ください。
Hey, guys! こんにちは、Hinakoです!
いよいよ海外大学で学べる!楽しみ!
でも、そんな楽しみの裏腹に、学校が始まって一番最初にぶつかった壁が履修登録。
そしてクラスについていけるかわからないという不安。
そこで今回は、
海外大学の履修がとっても楽になる!知っておいたほうがいい用語・アドバイス【Hinako vol.23】を紹介したいと思います♡
【目次】
・履修の際に知っておいたほうがいい用語
・履修登録のアドバイス
・クラスで必ず使うもの
・最後に
履修の際に知っておいたほうがいい用語
実際のカタログはこんな感じ。
パロマにいた時は、履修の時期になるとこの冊子が家に送られてきます。
学校のいろんなところでも置いてあります。
こんな感じで、冊子の中には次の学期に取れるクラスがざ〜っと書いてあります。
今回はパロマカレッジのカタログをもとに説明していきますが、ここで紹介する用語は海外大学に進学すると何回も出でくる言葉です!
●Register 履修
履修のタイミングは人によって違って、disabilityやmilitaryの方、卒業する前の最後のセメスターの人が優先的に履修できます。
●Units 単位数
留学生はセメスター制の場合12単位以上のクラスをとることが義務付けられています。
学校によって変わりますが、私が通っていたパロマカレッジでは最高19単位まで取れます。(1クラスが大体3unitesなので最低でも約4クラスとることなります。)
19単位以上取りたい場合はinternational student officeに相談すれば、とることも可能でした。卒業前最後の学期は12単位以上とる必要がなく12単位以下でも大丈夫です。
最近だとコロナの影響で卒業前の最後の学期でなくても、12単位以下のクラスを取ることが許される大学もあるみたいです。
●Date 日にち
大学によりますが、4・6・8週間などの短期間のクラスもあります。
●Adding a course クラスを追加する
permission code やpermission numberがあれば履修登録期間がすぎてしまってもクラスの登録が可能です。
●Dropping a course クラスを落とす・取り消しする
学期が始まってすぐのうちは、クラスを取り消ししてもrefund(返金)されますが、
”授業が始まってから、◯日までにドロップすれば返金される” みたいな感じで、必ず返金には期限があるので大学のスケジュールを見て確認しておこう。
●Permission Number パーミッションナンバー
履修登録期間が終わったクラスへの登録を許可するために、プロフェッサーが学生に割り当てる番号。この番号があれば満員のクラスもとることができます。
●Waiting List ウェイティングリスト
現時点で満員になってしまったクラスをエンロールしようとするとwaiting listに入ります
。他の人がクラスをドロップしたら自動的にエンロールされます。
私の大学はエンロールされたらメールがくるので10日以内に支払いを済ませます。
●Auditing a Course
単位なし、GPAに反映されずにクラスに参加できるシステム。
学生はすべての教科書や資料ににアクセスできますが、宿題や試験を受ける必要がなく、彼らはクラスへの参加も自由です。
⚠️ただ、それでもコース料金は払わないといけません。
Auditするメリットは成績を気にすることなく授業に参加できること。
私の友達は、まだ専攻が定まっていないから”お試し”としてこのクラスをauditすることにしたよ、と言っていました。
ここからは写真付きで説明します。
●Class number クラスナンバー
クラス名前の前についている数字のこと。この表を見ると、50174 がクラスナンバーです。
CHEM 110 の110はクラスのレベルの数字です。数字が大きくなるにつれて、レベルが高くなります。例)CHEM 200, CHEM 250
●Prerequisites
事前に別のクラスを先にとっておかないと、履修できないクラスもあるのでしっかりリサーチしよう!
この写真では、CHEM 100、または高校でLab付きの授業を成績C以上で取り終えている。さらに、高校で代数学を2年間学んだ、もしくはMATH 60を取り終えている。
ことがPrerequisitesとされています。
それらの授業をあらかじめ取り終えていないと、CHEM 110 は履修できない。ということです。
最後の行に、proof of prerequisite required at first class meetingと、最初の授業でprerequisiteのクラスを履修した証明が必要になると書いてあります。
●Corequisite
Corequisiteとは、同時に履修しなければならないクラスのこと。
LABと LECがこのCorequisiteになりやすく、同時に取ることが多いです。
この写真では、Corequisite:CHEM110 L と書かれているので、CHEM 110はCHEM110 Lと一緒に履修しなければならないという事になります。CHEM110 L のLはLaboratory の略。
●TBA
To be arranged の略。オンライン授業のものに付いています。
各自、自分のペースで課題を進めて行くため、クラスの時間は書かれていなく、TBAと表記されます。
●LAB
Laboratoryの略
●LEC
Lectureの略
ちなみに、まだプロフェッサーが決まっていない場合は名前の欄に、STAFFと書かれています。
履修登録のアドバイス・知っておくべきこと
●アカデミックアドバイザーのアポをとる
アカデミックアドバイザーのカウンセリング予約をして、どのクラスをいつ取ればいいのか定期的に相談するようにしましょう。
私が通っていたパロマカレッジは学期内に最低でも1回はカウンセリングを受けることが義務付けられています。
履修の計画をしっかり立てることがとっても大事!
●早く履修する
人気のクラスはすぐに埋まってしまうので、クラスを見れる時期になったらあらかじめ選択して、カートに入れておいて、履修ができる日になったらregisterのボタンを押すだけにしておく。
●専攻がしっかり決まっていない場合は一般教養を先にうめる
大学を必ず2年、4年で卒業したい人は、自分のやりたいことが決まってからとることをオススメします。
というのも、専攻がしっかり決まっていない状態で、ある専攻の授業を取リ始めてしまうと、やっぱり変えたいとなった時に、また1から違う専攻のクラスを取り始めないといけないので、その分卒業時期が伸びてしまうことがあります。
なので、最初のセメスターに一般教養を先に取っておいて、専攻がしっかり決まったらセカンドセメスター頃からその専攻のクラスを取り始めると丁度よく卒業できます。
2年、4年以上かかっても大丈夫な人は、いろんな専攻のクラスを取ってみて決めるといいと思います。
●rate my professor を使ってクラスを決める
rate my professorはとっても有名なので海外大学進学を考えている方はもう知っている方が多いと思いますが
プロフェッサーのrate(評価)が見れる神的ウェブサイトです。
実際にそのクラスを受けた生徒が評価しています。
そのプロフェッサーの授業を受けてみての感想、宿題の量、Aをくれるプロフェッサーなのかいろいろチェック出来ます。
ただ、ネイティヴには簡単な授業でも留学生にはそう思えないこともあったりするので、100%信用はしないで、参考程度にチェックしてみるといいです。
実際にパロマで出会った最高のプロフェッサーがいるのですが、rete my professorを見てみるとrateが微妙でびっくりしました。
●どの授業がいつの学期に履修できるのか把握しておく
アメリカの2学期制の学校だと、Fall Semester(秋学期)とSpring Semester(春学期)でそれぞれの学期にしか取れない授業があります。
逆に、両方のSemester(学期)で取れる授業もあります。
なので、まずFall Semesterから入った私はFall Semesterにしか取れない教科を優先的に取り、次に取りたい教科を取りました。
そして、もし落とした単位がSpring Semesterにしかないものだと、Fall Semesterにその授業を取ることができないので、次の年のSpring Semesterまで待たなければいけません。つまり、必然的に卒業が1年遅れるということです。
どのクラスを、どの学期に取るのか把握した上で、計画的に履修登録をすることが大切。
●次のクラスの教室場所に間に合うかチェックして履修する
私の場合は、クラスとクラスの間隔が5分でも取りたいクラスを履修していました。
前の授業が伸びてしまって少し遅れることも何回かありましたが、
次のクラスの教授に許可を得ていたので大丈夫でした。
これは少し遅れても許してくれる教授と、on timeで着席していないと減点対象にする教授がいるので、必ず確認しておこう。
●スケジュール管理をしっかりする
・来学期履修できるクラスが見れるようになる日
・履修登録ができるようになる日
・授業料が返金される締め切り日
・長期休みの開始日、終了日
・(秋休み、春休みの日)
・midtermと finalの日
は必ず事前に把握しておきましょう。
テストの日に関してはクラスによって変わるので、あらかじめ、そのクラスのシラバスをチェックしておくと、宿題の管理がしやすくなったり、成績維持に繋がるはず!
(シラバスは授業の初日に必ず配られる、授業の詳細が書かれた紙のこと。プロフェッサーの連絡先、何周目にどの範囲を勉強するのか、用意しなければならない教科書の種類などが書かれています。)
大学のウェブサイトでyear calendarと検索すれば、年間通してのスケジュールが知れるので便利です!コピーしておこう!
クラスで必ず使うもの
海外の大学では宿題の提出、クイズなど全てcanvasや blackboard 上で行います。
必ず使うものです!!
canvasやblackboard では
・課題の提出
・成績のチェック
・ディスカッション
・クイズ
・カレンダーで課題提出の日にちを確認する
・プロフェッサーにメッセージを送る
などいろんなことができ、教授によって使い方はさまざまですが、教授からのメッセージもここに送られてきたりするので毎日チェックするものだと思っていてほしいです!
canvas、 blackboard どちらを使うのかは学校次第で、
私の場合はパロマカレッジに行っていた時はcanvasを使っていて、FITではblackboard を使っています。
canvasは blackboard の新しいバージョンみたいな感じなので本当に使い易かったです。
パロマカレッジは、私が入学した時期に blackboard からcanvasに変えたみたいです。
早くFITもcanvasになってほしい!!!!ほんとうに!笑
ちなみにどちらもアプリがあるので、インストールしておくと課題が追加された時、課題の提出期限が近づいた時、教授からメッセージがきた時、成績がついた時など、通知がくるので便利です。
最後に
いっぱい説明しました〜!笑
履修は本当に慣れです!最初は英語ばっかりで慣れないかもしれないけど、学期が進めばすんなりできるようになります。
一貫して言えることは、大学によってシステムや、期間など変わります。
大学のウェブサイトやカウンセラーに聞くなどして、しっかり確認しておこう!
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Hinako Ishii
日本の高校を卒業後、カリフォルニア州の2年制大学にてファッションマーチャンダイジングを専攻し卒業。その後、ニューヨーク州立ファッション工科大学(FIT “Fashion Institute of Technology”)でファッションビジネスマネジメントを学び、今年5月に卒業。
在学中には、THE ROW、Proenza Schouler、Carolina Herreraといった著名ブランドでVIPインターンとして経験を積み、サラ・ジェシカ・パーカー、アリアナ・グランデ、ジェニファー・ローレンスなど多くのセレブリティのスタイリングアシスタントを務める。
また、手作りのバッグブランドを立ち上げ、現在はコンテンツクリエイターとしてニューヨークで活動しながら、日本企業の海外進出のサポートなど幅広く活躍しています。