オンライン留学(バーチャル留学)とは?費用相場やおすすめ留学先

オンライン留学(バーチャル留学)とは?費用相場やおすすめ留学先

コロナ禍でも留学可能!オンライン留学(バーチャル留学)とは?

「費用が高くて…」、「日本よりも治安の悪い場所に1人で行くのが不安で…」といったように様々な理由から留学するか悩んでいる方もいるのではないでしょうか?

そんな方のために、海外に行かずとも自宅にいながら留学と同じような体験のできるプログラムとして「オンライン留学」があります。コロナ禍においては特に、感染リスクなしで留学同様の貴重な体験ができるオンライン留学は魅力的なプログラムと言えるでしょう。今回は「オンライン留学」の概要やメリット・デメリットなど基本情報をご紹介します。

オンライン留学(自宅留学・バーチャル留学)とは?

オンライン留学とは、インターネットを通じて日本にいながらも海外の学校の授業を受けたり、他の留学生と交流したりと、留学と同じような体験のできる語学プログラムのことです。自宅留学やバーチャル留学と呼ばれることもあります。

海外の学校とお伝えした通り、英語圏に限った話ではありません。中国語に始まり、スペイン語、フランス語、ドイツ語、イタリア語など、さまざまな語学を習得する際に役立ちます。

海外の学校で行われる授業をリアルタイムで受講するという形でレッスンを進めます。プログラムによって異なりますが、課題としてグループワークが出されることもあり、その場合には授業前後の時間を使って、他の留学生と共同して課題に取り組むことになります。他の国から来ている留学生との交流も、海外留学の醍醐味かと思いますが、オンライン留学でもその貴重な体験をできる魅力があります。ただ、プログラムの中にはマンツーマンレッスンを特長としているものもあります。そのプログラムに参加しようか検討している場合には、他の留学生との交流があるかどうかも確認しておくと良いでしょう。

コロナ禍にある今でも留学の体験ができる!

新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、入国を制限している国も多く、海外留学をするのが難しくなっています。制限がなくとも、コロナ禍において国内で外出するのも不安のあることですから、あえてこの時期に海外に留学しようとは、なかなか考えられません。

ただ、人によっては「大学生のこの時期に留学に行きたかった…」など、予期せぬ出来事に、なんともやるせない思いを抱いているでしょう。

また、思いがけず時間の余裕ができ、留学とはいかないまでも、この時間を使って英語ができるようになりたいと考える方もいるのではないでしょうか。

もし上記のようにお考えなら「オンライン留学」を検討してみてください。自宅にいながら留学と同様の、充実した体験をしてみませんか?

あなたご自身もそうですが、もし周りにこうした境遇の方がいるのなら「オンライン留学という手もあるよ」と教えてあげてください。

大学でもオンライン留学を推進しているところがある

グローバル化に伴い、益々英語力が重要になってきていることは言うまでもないでしょう。そういう時代背景がある中、留学を必須とする大学・学部も出てきました。しかし、すでにお伝えした通りコロナ禍で、留学をすることは非常に難しくなっています。

この時代背景を踏まえ、オンライン留学を推進する大学も出てきています。大学でもサポートされているオンライン留学とは具体的に、どのようなものなのでしょうか?オンライン英会話と比較しつつ、オンライン留学について説明していきます。

オンライン留学で準備するもの・必要となるものとは?

オンライン留学では下記が必要になります。

  • パソコンやタブレット等のデバイス
  • インターネット環境
  • パソコン用のマイクとカメラ、もしくはヘッドセット
  • Skypeやzoom等のアプリ
  • 辞書・電子辞書

この内容はオンライン英会話と変わりありません。以下のコラムではオンライン英会話の準備として必要なものをご紹介しておりますので、詳細を知りたい方は合わせてご参照ください。
オンライン英会話を始める前に準備が必要なもの

オンライン英会話とは違うの?

もしかしたら「オンライン留学」と「オンライン英会話」を混同してしまい、疑問符が浮かんでいる方もいるかもしれません。この2つは名前も含め、少し似ているように感じますが、内容としては異なります。

比較項目 オンライン留学 オンライン英会話
レッスン形式 グループレッスン、マンツーマンレッスン マンツーマンレッスン
レッスン(授業)時間 1日2コマ以上
1コマ40分~50分
1日1コマ
1コマ25分
※プランによって1日複数コマの受講も可
講師 固定制 レッスンごとに自由選択
スケジュール 固定制 予約制
カリキュラム 学校による指定 自由選択

オンライン英会話は、インターネットを通じて英会話講師とのマンツーマンでレッスンを受けるというものです。一方、オンライン留学は既にお伝えしたように、インターネットを介して海外の学校で行われる授業を受けるというものです。インターネットを使うことやレッスン(授業)を受ける点は同じですが、レッスン形式や、スケジュール・カリキュラムの面で違いがあります。

レッスン形式

まずはレッスン形式ですが、オンライン留学の場合には、実際留学した時と同じようにグループでの授業が中心となります。グループごとに課題が指示されることもあり、授業の前後で他の留学生と協力して課題に取り組むこともあります。

一方で、オンライン英会話の場合はマンツーマンレッスンとなります。1人の講師に対して受講生1人となりますので、受講生がつまずいているポイントをとことん学習できるメリットがあります。受講生に合ったスピードで、理解度に合わせてレッスンを進めることが可能です。

レッスン(授業)時間

オンライン留学の場合には、学校の授業と同じように1コマが40分~50分となっています。また、カリキュラムで1日に行われる授業のコマ数は決まっています。カリキュラムは学校によって異なりますが、1日に2コマ以上となることが多いため、1日の授業時間は90分以上となるでしょう。

オンライン英会話は1日に25分1コマだけのレッスンが可能となっているサービス・プランが多い傾向があります。スタンダードなプランで1日に1コマ受講できることが多いですが、プランによっては1日に2コマ、3コマといったように複数回のレッスンを予約することが可能です。

講師

留学時には海外の学校で授業を受けることになり、基本的に講師を選ぶことはできません。これと同じようにオンライン留学の場合にも、通常の海外留学と同様に、基本的に講師を選ぶことはできません。

オンライン英会話の場合には、レッスン予約の際に講師を選ぶことになります。そのため、講師との相性が良くないと感じた時には、次のレッスンから違う講師へと変更することが可能です。

スケジュール・カリキュラム

オンライン留学の場合には、学校指定のカリキュラムで授業が進むため、レッスン(授業)が行われる時間帯が決まっています。ただし、世界中にいる留学生が受講しやすいように、昼・夜・深夜など1日のうちに何回かに分けて授業が行われます。LIVE配信の授業ですから、忙しくて受けられなかったから週末にまとめて受けるということはできません。

一方、オンライン英会話の場合はレッスンごとに予約をするため、その時の状況に応じて、流動的にレッスン時間を調節できる特徴があります。

また、この他にもオンライン留学の場合、学校によっては修了証明書が発行されます。生きた英語力を身につけるというよりも、海外の学校の授業を修了したという事実が欲しい方は「オンライン留学」を選択してください。

こんな方にはオンライン留学がおすすめ

下記のような方はオンライン留学がおすすめです。

  • 留学を希望しているが、コロナの影響で留学を延期・断念している方
  • 金額面で、留学に行くことに足踏みをしている方
  • いきなり留学するのは気が引けると感じている方
  • 留学の準備をしたいと考えている方
  • 現地の授業を体験したい方

実際に現地に留学へ行くことと、オンライン留学を利用することには大きな違いがあります。当然ですが、実際に留学に行けば、授業を受けている時間以外には他の生徒と英語で話しますし、買い物1つとっても英語を使う必要があります。留学に行けば必然的に英語漬けになる環境を作れます。その一方で、留学するには金額面の負担や心理的な負担がかかります。費用も決して安くはありませんので、人によってはせっかく留学に行くなら、しっかりと準備をしてから行きたいと思うかもしれません。そこで役立つのがオンライン留学ですが、本当にオンライン留学が良いのか、オンライン英会話を活用すべきかについては、人によって異なります。

海外現地校の授業については、留学もしくはオンライン留学でしか体験できません。ただ、それ以外の目的の場合には、もしかしたらオンライン英会話のほうが良い可能性もあります。

例えば、オンライン留学では現地に行く留学と同じように授業が行われますので、平日の昼(プランによっては夜)に授業を受けることになります。平日の昼(プランによっては夜)に時間が取れない方はオンライン留学ではなく、オンライン英会話の活用を検討してみましょう。

代表的なオンライン留学の留学先

国ごとに、代表的なオンライン留学の留学先をご紹介します。

アメリカでオンライン留学をする際の代表的な留学先

  • FLS International
  • AOI College of Languages
  • オレゴン大学(オンラインプログラム)

カナダでオンライン留学をする際の代表的な留学先

  • International Language Academy of Canada(ILAC)
  • The University of British Columbia(UBC)
  • ILAC Kiss(アイラックキッス)

フィリピンでオンライン留学をする際の代表的な留学先

  • CIP(シーアイピー)オンライン
  • A&J オンライン
  • CELLA

イギリスでオンライン留学をする際の代表的な留学先

  • EC
  • The London School of English
  • Studio Cambridge

オンライン留学のメリットは?

メリット1:海外留学よりも費用が安い

国や学校によって異なりますが、実際に現地に行く留学よりも費用が安い傾向があります。海外留学の費用に関しては個人差があることは前提ですが、例えばフィリピンに留学した場合にかかる費用は1ヶ月で約20万円となります。それに対して、オンライン留学なら1ヶ月約4万円~となります。

学費もさることながら、オンライン留学では渡航費もかかりませんし、予防接種代や留学保険代といった様々な費用がかからずに済みます。留学と比較した場合には非常にリーズナブルな価格帯となります。

【関連】フィリピン留学ってどうなの?特徴やメリットについて

メリット2:ビザ(査証)を取得しなくて良い

オンライン留学は日本国内で授業を受けることになるため、海外には行きません。自宅から一歩も出ることなく授業を受けることができるのです。そのため、ビザを取得する必要はありません。ビザの取得にかかる費用や労力がかからずに済むのも1つのメリットと言えるでしょう。

メリット3:治安の良し悪しを気にせずに済む

留学を躊躇する方の中には、海外の治安に不安を感じている方もいます。日本は治安の良い国として有名ですから、日本よりも治安の悪い国は多くあります。「バッグを置き忘れたら盗まれる」、「スリに遭う」といった軽犯罪は日本よりも海外のほうが多いでしょう。こうしたことも含め、不安に感じて留学を躊躇してしまう方もいます。そういう方にはオンライン留学がおすすめです。

メリット4:留学の準備に役立つ

実際に海外に行く留学よりも、費用が安く手軽なオンライン留学。これから留学に行こうとしている方が、「プレ留学」のような形で、活用することも多々あります。プレ留学とは、長期間の留学の準備として数ヶ月だけ短期留学をすること。短期留学の代わりに、オンライン留学が活用されています。留学では最初にギャップを感じることが多々あります。いわゆるカルチャーショックに近いものですね。今の生活との差異を少なくするための準備としてもプレ留学は役立ちます。オンライン留学で海外の学校で行われている授業の様子を知ることで、少しでもギャップを少なくしてみてはいかがでしょうか。

メリット5:自宅にいながら英語漬けの日々を送れる

オンライン留学の最大のメリットは自宅にいながらも、留学と同じように英語に触れる生活を送れることにあります。英語力を伸ばすためには、英語に触れる時間を伸ばすことが大切。こうしたプログラムも上手に活用して英語に触れる時間を増やし、英語力を向上させましょう。ただし、オンライン留学で自宅から授業を受ける場合には、休憩時間に家族と日本語を話してしまうかもしれません。

有名な留学の失敗談として、留学に行ったのに日本人とばかり一緒にいて、英語力が上がらなかった、英語をあまり使わなかったという体験談があります。それと同様の状況にならないようにするため、グループワークを通して海外の友達を作って英語での会話を増やす、あるいは授業の合間にオンライン英会話のレッスンを組み込んで、本当に英語漬けにするなど、工夫すると良いでしょう。

オンライン留学のデメリットは?

デメリット1:異文化に身を置くことができない

海外留学では、日本とは異なる文化、雰囲気のある見知らぬ土地で過ごすことも貴重な体験となります。その場に行くことでしか分からない、肌で感じるものがあるのです。しかし当然ですが、オンライン留学の場合には異文化に物理的に身を置くことはできません。海外留学のような体験はできますが、すべてが留学と同じというわけにはいきませんね。

デメリット2:平日に時間の余裕が必要になる


今回はオンライン留学について、その概要やメリット・デメリットをご紹介しました。自宅にいながら、実際に現地に行く留学と同じような経験のできるオンライン留学。英語に触れる時間を増やしたいとお考えの方はぜひともオンライン留学をご検討ください。もし休日にしか時間を確保できないという場合は産経オンライン英会話Plusを検討してみてはいかがでしょうか。