語彙の習得がカギ!英検®のリーディング対策とは?

語彙の習得がカギ!英検®のリーディング対策とは?

英語試験には、スコアによる評価をするものと、合格・不合格で判定されるものがありますが、英検®は、数ある英語試験の中でも、スコアによる評価ではなく、合格、不合格で判定されることで知られています。英検®に合格していると、中学、高校、高専、短大、大学の入試の際に、加点や高得点採用、出願資格など、優遇措置が取られる場合があります。今回は英検®のリーディング試験と対策について解説します。

英検®の概要

英検®とは、公益財団法人日本英語検定協会が運営する資格型の英語検定試験のことで、実用英語技能検定と言います。上位級から順番に、1級、準1級、2級、準2級、3級、4級、5級(初級)と合計7つのグレードに分けられています。1級から3級までは「聞く・読む・書く・話す」の4つの技能を測定します。一次試験ではリスニング・リーディング・ライティングの3技能、二次試験(面接等)でスピーキングの技能を測り、一次試験・二次試験の両方で基準に到達すると合格になります。4級と5級に関しては「リスニング・リーディング」の2技能が問われ、リスニングとリーディングで合否判定となりますが、合格者のみが自宅でチャレンジできるスピーキングテストが別途用意されています。なお、試験は1年に3回あり、1月・6月・10月頃に行われます。

英検®の合否はどう決まるの?

2016年度から、英検®は、合否に加えて、国際標準規格CEFR(Common European Framework of Reference for Languages)に対応した、英検®CSE(Common Scale for English)スコアでも評価されるようになりました。英検CSEスコアは、満点を設定してスコア化し、合格ラインからどれくらい上回っているか、あるいは下回っているか、受験時の能力を把握することができます。

CEFRと英検®各級の満点CSEスコアと合格ライン

一次試験 二次試験
英検® 試験内容 制限時間 試験内容 制限時間
1級 リーディング 100分 スピーキング 約10分
ライティング
リスニング 約35分
準1級 リーディング 90分 スピーキング 約8分
ライティング
リスニング 約30分
2級 リーディング 85分 スピーキング 約7分
ライティング
リスニング 約25分
準2級 リーディング 75分 スピーキング 約6分
ライティング
リスニング 約25分
3級 リーディング 50分 スピーキング 約5分
ライティング
リスニング 約25分
4級 リーディング 35分 スピーキング 約4分
リスニング 約30分
5級 リーディング 25分 スピーキング 約3分
リスニング 約20分

4級と5級はリーディングとリスニングの一次試験のみで合否が判定され、別途、合否判定には影響しないスピーキングテストが実施されます。

1級、準1級、2級、準2級、3級は、一次試験に合格した方のみに、二次試験(スピーキングテスト)の受験資格が与えられます。なお、二次試験の受験票は合否結果に同封されて届きます。

英検®CSEスコアは、受験した試験が別の時に受験した試験と同じ正解数であっても、スコアが異なります。これは、各試験の全回答案採点後、受験者の応答パターンを形式や難易度が異なるテスト結果を比較するための理論を用いた統計的手法により、スコアが算出されるからです。よって、自身でスコアを算出することはできません。

英検®の試験内容と制限時間は?

英検®各級の試験内容と制限時間は以下の通りです。

前にも述べたように、4級と5級は、リーディングとリスニングで合否が判定され、スピーキングは、合否に影響する二次試験ではなく、自分の英語力を測ることができるスピーキングテストになります。1級から3級までは、一次試験で、リーディング、ライティング、リスニングの英語力を評価します。読んで解答する「リーディング」と自分の考えを書く「ライティング」は、2技能合わせた制限時間の筆記試験になります。リーディングとライティングの時間配分を考慮して試験に臨みましょう。

一次試験 二次試験
英検® 試験内容 制限時間 試験内容 制限時間
1級 リーディング 100分 スピーキング 約10分
ライティング
リスニング 約35分
準1級 リーディング 90分 スピーキング 約8分
ライティング
リスニング 約30分
2級 リーディング 85分 スピーキング 約7分
ライティング
リスニング 約25分
準2級 リーディング 75分 スピーキング 約6分
ライティング
リスニング 約25分
3級 リーディング 50分 スピーキング 約5分
ライティング
リスニング 約25分
4級 リーディング 35分 スピーキング 約4分
リスニング 約30分
5級 リーディング 25分 スピーキング 約3分
リスニング 約20分

英検®のリーディング試験を詳しく教えて

英検®5級のリーディング試験概要

形式・課題 形式・課題詳細 問題数 問題文の種類 解答形式
短文の語句空所補充 文脈に合う適切な語句を補う。 15 短文
会話文
4肢選択
(選択肢印刷)
会話文の文空所補充 会話文の空所に適切な文や語句を補う。 5 会話文
日本文付き短文の語句整序 日本文を読み、その意味に合うように与えられた語句を並べ替える。 5 短文

出典:日本英語検定協会「5級の試験内容

英検®4級のリーディング試験概要

形式・課題 形式・課題詳細 問題数 問題文の種類 解答形式
短文の語句空所補充 文脈に合う適切な語句を補う。 15 短文
会話文
4肢選択
(選択肢印刷)
会話文の文空所補充 会話文の空所に適切な文や語句を補う。 5 会話文
日本文付き短文の語句整序 日本文を読み、その意味に合うように与えられた語句を並べ替える。 5 短文
長文の内容一致選択 パッセージの内容に関する質問に答える。 10 掲示・案内
Eメール(手紙文)
説明文

出典:日本英語検定協会「4級の試験内容

英検®3級のリーディング試験概要

形式・課題 形式・課題詳細 問題数 問題文の種類 解答形式
短文の語句空所補充 文脈に合う適切な語句を補う。 15 短文
会話文
4肢選択
(選択肢印刷)
会話文の文空所補充 会話文の空所に適切な文や語句を補う。 5 会話文
長文の内容一致選択 パッセージの内容に関する質問に答える。 10 掲示・案内
Eメール(手紙文)
説明文

出典:日本英語検定協会「3級の試験内容

英検®準2級のリーディング試験概要

形式・課題 形式・課題詳細 問題数 問題文の種類 解答形式
短文の語句空所補充 文脈に合う適切な語句を補う。 20 短文
会話文
4肢選択
(選択肢印刷)
会話文の文空所補充 会話文の空所に適切な文や語句を補う。 5 会話文
長文の語句空所補充 パッセージの空所に文脈に合う適切な語句を補う。 5 物語文
説明文
長文の内容一致選択 パッセージの内容に関する質問に答える。 7 Eメール
説明文

出典:日本英語検定協会「準2級の試験内容

英検®2級のリーディング試験概要

形式・課題 形式・課題詳細 問題数 問題文の種類 解答形式
短文の語句空所補充 文脈に合う適切な語句を補う。 20 短文
会話文
4肢選択
(選択肢印刷)
長文の語句空所補充 パッセージの空所に文脈に合う適切な語句を補う。 6 説明文
長文の内容一致選択 パッセージの内容に関する質問に答える。 12 Eメール
説明文

出典:日本英語検定協会「2級の試験内容

英検®準1級のリーディング試験概要

形式・課題 形式・課題詳細 問題数 問題文の種類 解答形式
短文の語句空所補充 文脈に合う適切な語句を補う。 25 短文
会話文
4肢選択
(選択肢印刷)
長文の語句空所補充 パッセージの空所に文脈に合う適切な語句を補う。 6 説明文
評論文など
長文の内容一致選択 パッセージの内容に関する質問に答える。 10

出典:日本英語検定協会「準1級の試験内容

英検®1級のリーディング試験概要

形式・課題 形式・課題詳細 問題数 問題文の種類 解答形式
短文の語句空所補充 文脈に合う適切な語句を補う。 25 短文
会話文
4肢選択
(選択肢印刷)
長文の語句空所補充 パッセージの空所に文脈に合う適切な語句を補う。 6 説明文
評論文など
長文の内容一致選択 パッセージの内容に関する質問に答える。 10

出典:日本英語検定協会「1級の試験内容

英検®のリーディング対策とは?

1. 語彙力をつける

英検®のリーディング対策では、英語学習の基本である単語や熟語を理解して、単語量を増やすし、語彙力をつけることが重要になります。
英検®のリーディング試験で各級必要とされる単語数は以下の通りです。

英検® 単語数
1級 10,000~15,000
準1級 7,500
2級 5,100
準2級 3,600
3級 2,100
4級 1,300
5級 600

目安として、中学生が高校入試に必要な単語数は2,000語、高校生が大学受験のために必要な単語数は5,000語、東大や京大のような難関大学の受験になると7,000語が必要といわれています。自分の単語力をチェックするには、チャレンジしようとしている英検®の級の過去問題で確認できます。英検®のリーディング対策で単語や熟語を身につけるには、英検®の過去問題の分析に基づいて、出題される頻度順に効率的に学習が進められる、単語帳などを活用して対策を行うと良いでしょう。

2. 英文をたくさん読む

長文読解の対策としては、英語の本や雑誌、新聞などの英文をたくさん読むことをおすすめします。英文の一語一句の意味を理解する必要はなく、大まかに内容が理解できる程度で大丈夫ですので、とにかくたくさんの英文を読むことが大事です。また、読んだ内容を英語で簡単にまとめて要約する学習も併せて取り入れると、より効果的にリーディング力を上達させることができるでしょう。

3. 過去問を解く

過去の問題を解くことは、自分の語彙力を確認するためだけではなく、学習にも最適です。受験する級のリーディング試験では、前の級で出題される単語や熟語も出るため、前の級の単語と熟語は完璧に覚えておきましょう。また、長文読解の対策として、過去問を解いたあとの復習に音読をすることを取り入れることをおすすめします。黙読ですと、内容を理解できないまま進んでしまう場合がありますが、抑揚や区切りを意識する音読をすることにより、内容の理解が深まり、読むスピードを速める訓練にもなります。

今回は英検®のリーディング試験について、ご紹介しました。やはり、カギとなるのは、単語や熟語の語彙力を身につけることです。加えて、過去問を活用して、実際の試験を想定しながら、目安の時間配分の制限時間内に問題が解ける練習もしておきましょう。


英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。