中国語のおすすめ勉強法!初心者でも独学で上達できる?

中国語のおすすめ勉強法!初心者でも独学で上達できる?

中国語を学ぶきっかけは人それぞれです。ただ、はじめて中国語を勉強するとなった時、「何から手をつければいいんだろう…」と思う方がほとんどなのではないでしょうか?

英語に関しては、中学校や高校だけでなく、近年では小学校でも教えられているため、良くも悪くも学校で勉強する内容が決められ、それに即して勉強しています。こうした学習方法に慣れていると、他の言語を自発的に学ぼうとした際、どうやって勉強を始めれば良いのか戸惑うことになるでしょう。

そこで、当記事では中国語初心者の方に向けて、おすすめの勉強法や押さえておくべきポイントを分かりやすく解説していきます。


発音(ピンインと声調)は絶対に押さえよう

中国語を学ぶに当たって絶対的に押さえたいのが「発音」です。日本語と同じような漢字を使いますが、中国語の発音には、日本語にはない音があります。この日本語にはない音を体得しなければ、スピーキングができないばかりか、聞き取ることも難しいでしょう。他の言語を学ぶ時にも同じことが言えますが、発音を身につけることが言語習得の近道です。大学で第二言語として中国語を学ぶ際に、半年以上もひたすら発音を学ばせる場合もあります。それほど発音は重要と考えられているのです。

「ピンイン(拼音)」という言葉を聞いたことはありませんか?
ピンインは中国語の発音表記法のことで、アルファベットを使って漢字のルビのような形で書かれます。加えて、音の上げ下げを表す「声調(四声)」というものがあり、中国語の発音はピンインと声調を使って表されます。例えば、日本語で「こんにちは」を意味する「你好(ニイハオ)」の発音は以下のように表されます。

你好nǐ hǎo

漢字の上にある「ni hao」がピンイン、「i」と「a」の上にあるチェックマークのようなものが声調です。こうした発音表記を覚えることがポイントとなります。

母音と子音を覚える

中国語には、母音が36個と子音が21個あります。まずは全部で57個の音を覚えましょう。

【母音(韻母)】
a / o / e / er / ai / ei / ao / ou / an / en / ang / eng / ong / i / ia / ie / iao / iou(-iu) / ian / in / iang / ing / iong / u / ua / uo / uai / uei(-ui) / uan / uen(-un) / uang / ueng / ü / üe / üan / ün

【子音(声母)】
b / p / m / f / d / t / n / l / g / k / h / j / q / x / zh / ch / sh / r / z / c / s

基本となる母音と子音の発声の仕方、加えてピンインや声調の表記を覚えておけば、後々中国語の勉強がラクになります。ですので、最初のタイミングで発音の仕方を徹底的に学んでいきましょう。

単語を覚えて理解できる・使える語彙を増やそう

発音の大切さについては先ほどお伝えしましたが、この話を聞いて人によってはこう思うかもしれません。

  • 中国語で文章が読めなくても会話ができればいい!
  • 発音が大事だからオンライン中国語会話のレッスンを受けていれば大丈夫なはず!

ちょっと待ってください。たしかに中国語の勉強では発音が非常に大切になりますし、会話をするのなら、実際に中国語ネイティブの方と話す機会を増やすことは大切です。しかし、発音だけではどうにもできないこともあります。

そもそも単語を知らなければ、「あれのことだよ」と頭の中にイメージは浮かんでいても、言葉として発することができません。当然ですが、相手の言っている言葉を理解しようとした時、知らない単語ばかりでは相手の話の内容を理解することは不可能です(知らない箇所が少しなら推測できるかもしれませんが)。

そのため、使える生きた中国語力を身につけるためには、使える語彙を増やすことも重要です。独学で中国語の単語などを覚えつつ、オンライン中国語レッスンで、発音の練習をしていくというのが中国語の勉強方法としておすすめです。

どのくらい単語を覚えればいいの?

単語を覚えることが大切とはお伝えしましたが、どのくらいの単語量を覚えれば良いのでしょうか。もちろん覚えている数が多ければ多いほど良いのは言うまでもありませんが、実際問題、勉強できる時間や覚えられる量には限りがあるはずです。

また、現に日本語を母国語としていてもことわざや難しい表現まですべての単語を覚えて使える方は、ほぼいません。それは中国語においても言えます。効率的に中国語を学んでいくためにも、使える単語を必要な分だけ覚えることを意識してみてください。

では、中国語を勉強する際に参考にすべき単語数はどのくらいなのでしょうか?
中国語の検定試験をもとに、必要な単語数を見てみましょう。

中国語検定試験で求められる単語数の目安

中国語の有名な試験として知られる「中検」。正式名称は中国語検定試験と言います。この中国語検定試験で求められる単語数の目安を、検定級ごとにご紹介します。なお、検定級の数字が低くなるほど難易度が高くなります。4級よりも3級のほうが難しい試験となります。

級数 単語数
準4級 基礎単語500
4級 常用語500~1,000
3級 常用語1,000~2,000
2級 指定なし
準1級 指定なし
1級 指定なし

参照:一般財団法人 日本中国語検定協会「認定基準

HSK(中国漢語水平考試)で求められる単語数の目安

もう1つ中国語の検定試験として有名なものとしては「HSK(中国漢語水平考試)」があります。こちらは検定級の数字が大きくなるほど難易度が高くなり、6級が最も難しい試験となります。このHSKで求められる単語数の目安についても、検定級ごとに確認してみましょう。

級数 単語数
1級 基礎常用単語150程度
2級 基礎常用単語300程度
3級 基礎常用単語600程度
4級 常用単語1,200程度
5級 常用単語2,500程度
6級 常用単語5,000以上

参照:一般財団法人 アジア国際交流奨学財団「HSK グレード(級)について

どのレベルを目指して学習を進めるかにもよりますが、初心者を脱出するには2,000単語以上は覚える必要がありそうです。難易度の低い検定試験から順番に受けるのも良いですが、まずは独学、あるいはスクール・オンラインレッスンの活用で、中国語の理解を深めたり語彙を増やしたりすると良いでしょう。


文法も勉強しよう!中国語は英語と同じSVO構文

言語を学ぶ際には文法知識も欠かせません。中国語の文法は、英語と同じくSVO構文となります。「SVO」は語順を表しており、主語(Subject)- 動詞(Verb)- 目的語(Object)の順番で文章を組み立てるのが、「SVO構文」です。分かりやすいように英語の文を例に挙げますが、「I watch the movie.」という文の場合、「私は – 見ます – 映画を」という語順になっているのが分かります。中国語の文章もこれと同様の構文となります。

ちなみに、日本語の場合はSOV構文となります。「私は – 映画を – 見ます」となり、主語(Subject)- 目的語(Object)- 動詞(Verb)の順番で文章が構成されます。

さて、中国語と英語は同じSVO構文になるとお伝えしましたが、中国語と英語には大きな違いがあります。
英語で進行形や過去形を表す時には、動詞を変形させることになりますから、1つの動詞でも覚えることが複数あります。例えば、英語の「begin(始まる)」という英単語は、進行形の「beginning」、過去形の「began」といったように複数のスペルを覚える必要があります。

それに対して、中国語の場合には例えば進行形なら動詞の前に「在」をつけるだけです。動詞の形は変わりませんので、そういう面では英語よりも習得しやすいと言えるでしょう。

簡単なフレーズを暗記しよう

中国語を学ぶ際には、基礎となる発音・単語・文法の勉強が必要不可欠です。この3つの基礎を学ぶ際に役立つのが「簡単なフレーズを覚えること」です。最初は丸暗記に近い形になるかもしれませんが、それでも良いので簡単なフレーズを覚えることを意識してみてください。

覚える際には文字を書くだけでなく、しっかりと発音の練習も併せて行いましょう。無意識でフレーズを言えるようになるくらいまで、反復して読み書きをすることがポイントです。簡単なフレーズを暗記する際に、発音を何度も練習することができますし、併せて文法の勉強もできます。

また、新しく単語を覚えた時には、覚えたフレーズの単語を置き換えることで、すぐに実践会話として使えるという魅力もあります。

このように一石二鳥、三鳥ものメリットがあるのです。簡単なフレーズを複数パターン、覚えていきましょう。

中国語の検定試験を受けよう

「中国に異動になる」、「中国企業に就職したい」といったように、最終的な目標・ゴールが定まっていれば良いのですが、特に目的は決めておらず、なんとなく中国語を学びたいと思って勉強を始める方もいるでしょう。

もちろんなんとなく勉強するのでも良いですが、その場合、勉強のモチベーションを維持するのが非常に難しく、途中で勉強を投げ出してしまう可能性があります。とはいえ、すぐに目標を見つけるのは難しいかもしれません。そこで、目標が決まっていない方は中国語の検定試験の合格を目指してみてはいかがでしょうか?

先ほども少し話に触れましたが、中国語の有名な試験には「中国語検定試験」と「HSK(中国漢語水平考試)」があります。以下にはそれぞれの検定試験の運営団体が提示している、検定級ごとの対象者をご紹介します。何級を受けるのかを決める判断材料として、ご活用ください。

中国語検定試験(中検)における検定級ごとの対象者の目安

中国語検定試験は、検定級の数字が低くなるほど難易度が高くなり、1級が最も難しい試験となります。

級数 単語数
準4級 学習を進めていく上での基礎的知識を身につけている。
4級 平易な中国語を聞き、話すことができる。
3級 基本的な文章を読み、書くことができる。簡単な日常会話ができる。
2級 複文を含むやや高度な中国語の文章を読み、3級程度の文章を書くことができる。日常的な話題での会話が行える。
準1級 複文を含むやや高度な中国語の文章を読み、3級程度の文章を書くことができる。日常的な話題での会話が行える。
1級 高度な読解力・表現力を有し、複雑な中国語及び日本語(例えば挨拶・講演・会議・会談など)の翻訳・通訳ができる。

参照:一般財団法人 日本中国語検定協会「認定基準

HSK(中国漢語水平考試)における検定級ごとの対象者の目安

HSKは、検定級の数字が高くなるほど難易度が高くなり、6級が最も難しい試験となります。

級数 対象者の目安
1級 簡単な中国語の単語や文を理解することができる。
2級 中国語で日常の話題について簡単かつ直接的な交流ができる。初級中国語レベルに達している。
3級 生活面、学習面、仕事面において基本的な交流ができる。中国旅行の際にも対応できる。
4級 広範囲な話題について討論できる。中国語を母国語とする相手と流暢に中国語で交流することができる。
5級 中国語の新聞や雑誌を購読でき、映画を鑑賞することができる。中国語でスピーチをすることができる。
6級 中国語の情報を比較的容易に理解できる。口頭あるいは書面で流暢に自分の意見を表現することができる。

参照:一般財団法人 アジア国際交流奨学財団「HSK グレード(級)について

中国のドラマや音楽を活用しよう

語学の勉強は長期間に渡りますから、学習のモチベーションを維持して、途中で投げ出さないような仕組みが大切です。この学習のモチベーションを維持するには、先ほどご紹介したように中国語の検定試験を受ける方法以外にも、中国のドラマや音楽を活用する方法もあります。

自分の好きなドラマや音楽を見つけることで、進んで中国語に触れるようになるはずです。中国語を聞く時間が増えることに加え、理解できるようになりたいという思いも強くなるのではないでしょうか。

「好きな中国のドラマや音楽を見つける」ことは、一見、中国語の勉強からは縁遠いように感じるでしょう。しかし、「好きこそものの上手なれ」とも言います。好きなものに対するモチベーションが、あなたの中国語力を向上させるに違いありません。楽しく中国語を勉強していくためにも、好きな中国語のドラマや音楽を探してみてはいかがでしょうか。

中国語入門におすすめのドラマ・音楽

最後に中国語学習の初心者におすすめのドラマ・音楽をご紹介します。

おすすめのドラマ

  • 『流星花園(花より男子)』
    日本でも有名になった『花より男子』の中国バージョンです。
  • 『爱情公寓(愛情マンション)』
    同じマンションで暮らす男女の日常が描かれたコメディドラマです。
  • 『武媚娘(武則天)』
    日本でも有名な則天武后を題材にした歴史ドラマです。
  • 『琅琊榜(ろうやぼう)』
    中国の大ヒットドラマです。中国の架空の時代を舞台にしたフィクションの歴史ドラマです。

おすすめの音楽

  • テレサ・テン『月亮代表我的心』
  • 胡夏『那些年』
  • 周杰倫『蒲公英的约定』
  • 五月天『后来的我们』

オンライン中国語レッスンなら産経オンライン英会話Plus

今回は中国語の基本的な勉強方法についてお伝えしました。「何から始めればいいの?」とお悩みの中国語初心者の方に少しでも、モチベーションを維持しながら中国語力を向上させてもらえるよう、基本的だけど大事な勉強方法についてご紹介しました。

途中でもお話しましたが、これから中国語を勉強しようとした時に、「何から勉強するか」や「どの教材を使うか」という勉強が始まる前の段階で足踏みをしてしまう方も少なくありません。場合によっては教材を選んだ時点で、勉強のモチベーションが下がってしまっていることもあります。それでは本末転倒ですよね。事前準備に時間をかけず、実際の勉強に時間をかけるためには誰かのサポートが必要です。

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