穎明館中学高等学校ではグローバル教育を大切な柱として、多彩な英語学習プログラムを展開しています。
今回、オンライン英会話導入の経緯や効果について、英語科の先生にお話を伺いました。
1 御校について
本校は、自然豊かな環境のなかで、『国際社会に羽ばたく真のリーダーの育成』を目指しています。
高校からは3段階のグレード別に学習を進めており、それぞれの学力に合わせてきめ細かい指導を行っています。
学年別に取り組みを行っており、中学1年・2年時には、週1時間ネイティブ教員による授業を取り入れています。
高校1年時には、全員がアメリカ・カナダへ体験学習に行き、さらに希望者には放課後に英会話、フランス語、中国語のいずれかを選んで週に1回、受講できるようになっています。
そのほかにも、オーストラリアへのターム留学、夏休みにはイギリスのイートン校のサマースクールの参加校として認定されているため、同校のサマースクールや、チェルトナムカレッジサマースクールに参加することもできます。
高校生の頃は、ラジオ英会話や海外文通から英語を学ぶ楽しさを知りました。大学では海外の文化や歴史を学んだり、実際に海外の方との交流することでさらに英語に対する関心が広がりました。世界各国の人と、英語を通してコミュニケーションが取れるすばらしさを体感しながら英語を学んでいました。
2 オンライン英会話の取り組みについて
もともとは英検二次試験の対策として希望者だけに提供していました。
放課後に限定的に行っていましたが、希望者も多く、さらに合格者も多数出たため、指導効果が非常に高いことを実感し、学校全体に広げることになりました。
今は、高校1年生と2年生を対象に、クラス一斉授業で行っています。
最初の導入の時の話につながるのですが、放課後に英検対策で利用させて頂いた時に、スタッフの方が大変親切に見てくださったところがよかったです。
価格に対してサービスもすごくよく、さらに今でも、生徒主体で考えて非常に柔軟に対応いただけるところが、続けている理由です。
3 オンライン英会話の指導について
レッスンの実施にあたっては、テキストのテーマは指示をしています。例えば「日常英会話」をやってください、「英検®二次試験対策」をやってくださいなどですね。
ただ、生徒によってレベルが違うため、そこは自分のレベルに合ったNoのテキストで受講するように生徒自身に選んでもらっています。
6月にカナダにホームステイへ行く生徒たちに、「はじめての留学英会話」のテキストを選ぶように伝えて英会話に取り組ませました。これは、事前にやっておいたことで、ホストファミリーとのスムーズなやり取りをすることに役立ったと思います。
4 オンライン英会話への声
ほとんどの生徒が普段、英語で会話する機会がないので、やり取りに慣れておらず、受け答えに戸惑ったり時間がかかったりしている様子でした。25分間1対1で英語で話す、というのは、かなり大変なようで、終わったら「はぁー!」と言っていましたね。(笑)
きちんとできているかを見るために、机間巡視をしていたのですが、最初は全然会話ができなかったため、日本人の教員が行くと、「先生!」と呼ばれて、頼ってきてしまう生徒も多かったですね。そして私もちょっと助け舟を出したりしていましたが、どこまで助けるべきか悩んだこともありましたね。
今ではだんだん慣れてきて、自分から積極的にコミュニケーションをとって、伝えたいことを発言しようとする前向きな姿勢が見られるようになりました。
会話も、最初のころのぎこちなさはだいぶ取れてきて、笑顔で自然にやっているなと感じることが増えてきています。生徒が英語に慣れてきているのを実感しています。
実際に会話をすることで、英語学習のモチベーションにもなっていると思います。次は単語を勉強しようという感じで学習がつながっていますね。
受講生の声
ここでオンライン英会話の効果を実感している田口さんに、お話を伺いました。
■ 家でのスピーキング練習は4技能の中でも特に難しいと感じる
スピーキングを自主的に家で学ぶことは難しいと思っていました。
家で絶対にやるぞ!と思って、chatGPTと会話してみたりしたものの、会話する相手がいないとやる気が低下し、かなり怠けてしまったり、スピーキングの勉強法はとても悩んでいました。
■ 学校でのオンライン英会話は、教科書以外の学びを得られる
オンライン英会話でフィリピンの先生と話すことで、教科書に載っていない自然な表現や、日本のどんなところに興味を持ってもらっているのか、などを肌で感じることができました。
また、その場でミスを直してくれるので、すぐにその時に言い直して練習することができます。正しい表現を身につけることができると思いました。
■ オンライン英会話とAI。今はどんなふうに使っていますか?
AIに対しては、自分が主導権を持っているので思うままに条件を提示できて、希望通りに会話することができます。一方、先生とお話することは、自分にとって刺激になっています。先生の知識なども踏まえてアドバイスして下さっていると感じますし、自然な英語や現地の会話を学ぶことで、目標が定まりもっと頑張らなければという日頃のモチベーションにつながります。さらに精進し、勉強に励んでいきたいです。
■ 夢は「英語を使う仕事」
国際協力機関など、人々と英語でつながることのできる分野の仕事に就きたいです。大学では教養学部で幅広い学問を学びながら、将来の道を見つけたいと思っています。
